単車にまつわるエトセトラ
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昨日僕は確信した、今通ってる歯医者の先生、ありゃドSだわ!しつこく通っている歯医者さん、昨日は完成したカブセを歯にかぶせてくれるだけという話だったので、コチラも気楽に立ち寄った。そもそも痛いのもガリガリもウィーンも大ッ嫌いな僕だけど、オトナだから平気な顔をしていつもは治療を受けている。でも今日は大丈夫、かぶせるだけだから、そんな気の緩みを奴は突いてきた。いつものように椅子が倒され視界をさえぎるタオルが顔の上にかけられた。思うにこの何も見えないという状況を故意に作り出すあたりから既にソフトSMと言えなくもない。程なく先生が横に座った気配がして声がした「こんにちは雷蔵さん今日はカブセですけど、一緒に隣の歯の治療もはじめましょう!」「はぁ?隣の歯?」反論したかったが、あくまでも先生は伝えているだけで選択せよと言ってるワケではない。コチラは例によって大口開けてフガフガやってるだけなので、いやがってるのか喜んでるのか分ったもんじゃない。そうこうしているうちに治療は勝手に進められ、先生が口走る「はい、じゃー麻酔用意して!」「げ!麻酔まで打たれるのかよ!話が違うじゃないかよ!」と思いはするが俎板の上の鯉にはなすすべなし。ホント言うとね、嫌いな虫歯治療もね、最初から覚悟の上なら耐えられるんですよ男の子だし、でも今日のはいけません、まったくもって心の準備ができていない、しかしそんなヘロヘロの僕に治療は容赦なく始まめられる。キュイーンと唸るドリル、おびえる子羊、いつもなら頭の中で浜省の歌の二三曲も歌ってたらガリガリは終わるというのに、今日に限ってなぜだろう、なんだかイライラする。そして合間合間に歯科衛生士のオネエちゃんが「はい楽にしてください、口閉じてもらってかまわないですよ!」と気遣って声を掛けてくれるのだけれど、それを信じて口を閉じようとすると絶妙のタイミングで先生が「はい、開けたまま!」と治療を開始する、この打ち合わせ済みなんじゃないかと思わせるツープラトンの攻撃がまた効いた。気を緩めようとしたとたんにガッとくる、緩めようとしたらガッ、この緩めようとガッ攻撃に苛まれ、しだいに僕は歯医者の先生に支配下におかれていったのだった。十分も経過した頃には、どーかお願いです早く終わってください!麻酔してるから痛くはないけれど、でもこのガリガリされるの限界なんです!精神的ストレスなんです!開放されたいんです!なんでも言うコト聞きますから!お願許して!そう念じていた。やっとのことで、そんな僕の願いが届いたのかどうか、先生はやっとガリガリの収束を意味する台詞を助手のオネエちゃんに告げたのだった。「セメント練って!」ああ神様!その一言が僕にもたらした喜びが幾ばくであったか、きっと皆さんに伝わらないだろう。収束宣言と共にバキューム他の機器が口から出され、その瞬間僕は今まで平気なフリをしながらも実は力が入り過ぎて爪先まで吊るほど伸ばしていた足の親指に入れていた力を始めて抜き、そして一つ息を吐いた。しかし、信じられない事がこの後におこったのだ!あとは穴を埋めるだけだと安心させておいきながらキャツは、何故かしら一度撤退した器具を再度口の中に投入したたのだった。そして「え?何?何かの間違いでしょ?」と慌てふためく僕を尻目に、奴は本日一番強烈な振動と音を響かせて本日一番パワフルなドリルでもって楽しげに治療を再開したのだ。やられた、油断させておいての最終兵器投入、さっきも同じパターンで攻撃されたはずなのに、すっかり敵のトラップにはまってしまった、完全なる敗北である。しかし敵ながら見事な組み立て、緩急をつけた高度な攻撃、油断させといての必殺技、間違いなく子羊は立ち直れそうにない。そんなわけでこの歯科医の先生は真性のドSに間違いないと確信した。かくしてナスがママならキューリはパパよ状態になった僕は、その後さらに数分いびられてた後ほうほうの体で歯医者を後にした。もし僕に少しでもMっ気があったなら、間違いなく本日のプレー中、二回は失禁していたはずだ。追記、ちなみにその日、偶然にもサガワんちの長男と付き添いのP子ちゃんに会った。長男のサガ初号機は、いっちょまえな口を聞くわりに歯医者が怖いらしく治療を始めようとする先生に対峙し、手で口を押さえ、闘いを繰り広げていた。がんばれ初号機!エールを一つ残して僕は立ち去った。
2009.06.27
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