殿上人日記

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2009年01月06日
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カテゴリ: 愛知、三重の旅



犬山7

  年も暮れの12月30日。急遽、姉の家に出かける
  用事が出来たので、ゲームを家でするよりマシかもと
  いう息子や、娘ものこのこと、旦那の車でドライブを
  する事になった


犬山城3

  せっかくだから、私は3度目になるけど、このブログで
  紹介をしようと思っての国宝指定の犬山城。ここから
  眺める木曽川がいいんだよね~ わくわく♪


犬山城

  ・・・・・・って、年末の3日間は休業だって!?

  2008年版の市販の観光ガイドブックには、年中無休と
  あったので立ち寄ったのだけど、石段の途中に無粋な立ち
  入り禁止の紐があり、「せっかく来たのだから中に入れ
  なくても城郭は見たかった」という旦那のため息ひとつ


犬山城3

  会社員は貴重な年に三度の長期休みで、こんな時にしか
  旅行もでかけられないし、飛騨の温泉に出かけるついでに
  立ち寄る観光客だっていると思うのだけど

  大きな荷物をバイクに積み込んだ数人のツーリングの青年
  たちとか、カップル(彼女が怒ったら気の毒だ)とか、中年の
  夫婦連れとか何組もの人たちが、がっかりしながら駐車場へ


犬山9

  しかし買ったばかりの冬シーズンのガイドブックの初詣特集に
  あったのは、神社はどこも「年中無休、24時間参拝可能」

  しかも入場料が無料で、ご利益ありなんだから、旅先の早朝や
  夕刻は神社をセッティングをする事が多かったりする


犬山11

  宇迦御魂大神(うかのみたまのおおかみ)、猿田彦大神(さるた
  ひこのおおかみ)、大宮女大神(おおみやのめのおおかみ)の
  三神を祀り、奥の院には稲荷の使者であるという老白狐の
  「御小女娘」の祠がある三光稲荷神社


犬山10

  商売繁盛と家内安全を祈る参詣者に人気だ


犬山6

  犬山城のすぐ下に鎮座をする針綱神社(はりつなじんじゃ)は
  東海鎮護、水産拓殖、五穀豊饒、厄除、安産、長命の神として
  濃尾の総鎮守とされている

  戦国武将で犬山城主の織田信康(信長の叔父)が、自らが
  彫った狛犬一対を奉納して安産祈願した事から、戌の日に
  安産祈願すると良いとされているそうだ


犬山5

  以前にもここで紹介をした、木曽川、長良川、揖斐川の
  木曽三川(きそさんせん)は、それぞれ合わせると四百にも
  近い支流が合わさり、西濃平野より伊勢湾にそそいでいる

  肥沃な土砂を運び流域を潤している川が、ひとたび大雨が
  降れば、洪水などを引き起こす暴れ川に変貌をしてしまう為
  周囲を堤防で囲った輪中(わじゅう)という、独特の様式で
  田畑、家屋、生命を守ってきた


犬山8

  九代将軍家重の頃に、幕府は木曽三川の大治水工事を決意し
  常に「目の上のたんこぶ」のような存在であった外様大名の
  薩摩藩島津家の財政の疲弊を狙って、ゆかりも無いのに
  お手伝普請(幕府が設計・監督し、費用と人夫は命ぜられた
  大名が出す)を薩摩藩に命じた

  幕府との一戦の声すらも上がったが、勘定方家老の平田靭負は
  戦さをすれば、薩摩の民百姓が一番犠牲になるだろう。薩摩に
  連綿と続く「日本人は皆兄弟という同胞愛」と「仁義」(人を
  愛する最高の道徳)という精神で、水に苦しむ美濃の人々を
  お救いしようではないかと説いたそうだ


犬山3

  千名近い薩摩藩士が幕府方の叱声を浴びて、朝早くから暗く
  なるまで働いていたにもかかわらず、幕府は土地のものに
  このようなお触れを出していたのだそうだ

     食事は一汁一菜で馳走がましき物はだすな
     草履・みのなどは決して安く売るな
     宿舎は、板塀などこわれても、修理するな
     決して差し入れがましき事はするな
     幕府の悪口などを聞いたらすぐ密告せよ


犬山1

  理不尽な幕府に対する抗議と、大幅な予算超過の責任を
  取って自害し果てた藩士らを「腰の物にて怪我いたし
  相果て候」と、幕府にははばかって病死と届けたが、切腹の
  自害者51名、病気になっても看病は許されず、薬も与え
  られず精根尽き果て亡くなった病死者33名、幕府方2名
  人柱1名もの人命を失い、40万両もの負担で、薩摩に
  残った藩士や領民もまた、重い税金に苦しんだそうだ


犬山4

  宝暦5年5月に工事を終える事を見届けた後、平田靭負も
  総ての責任を一身に負い切腹をしたそうだ

  住みなれし里も今更名残にて立ちぞわずろう美濃の大牧

  木曽川流域の人々は薩摩義士に感謝を忘れず、犬山城にも
  「寶暦治水薩摩義士之碑」があった。大河ドラマの篤姫では
  西郷や大久保らが強靭に倒幕を訴えていたが、このあたりの
  事情もあったのかもしれない


犬山2

  厳選をしたサツマイモ「黄金千貫」を原料に、薩州霊山として
  知られる「冠嶽山の伏流水」で仕込んだ「薩摩義士」という
  32度の本格焼酎があるそうだ

     平成20年12月30日の午前中に犬山市で撮影






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最終更新日  2009年01月07日 13時02分26秒 コメント(58) | コメントを書く


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