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ついにオリンピックが開幕。
10時ぐらいで終わるだろうと思っていた開幕、
なかなか中国が入場せず、気がつけば11時に・・・
聖火点灯は12時。
しっかり寝不足になってしまいました。
それにしても、
日韓W杯を四川で観戦し、
ドイツW杯を蘇州で観戦し、
アテネ・中国オリンピックを蘇州で観戦・・・
中国で観戦したイベントがどんどん増えています。
昨日は日本からの出張者と 南京
に足を運んできました。
目的地は・・・
『南京大虐殺遇難同胞紀念館』
です。
非常にデリケートな話題なので、
この場で日中の見解の相違などには一切触れるつもりはありません。
ただ自分の目で見てきた感想を備忘録として書き留めておくということで。
自分は以前2000年頃ここに訪れているので、
今回で2回目の訪問。
基本的には当時と今で自分の南京大虐殺に関する知識に変化は無し。
中国への親しみの感情も、
滞在時間は増えているものの、
理性的な部分では当時と大きく変わっていないだろうと。
そんな自分の当時と今回で感じた差異とは・・・
正直言うと、1回目の印象は・・・
ほとんど記憶に残っていません。
主義も主張も理念も無く、
ただひたすらに凄惨な人形が並んでいるという記憶です。
多分に自分の記憶形成時に変形したものもあるでしょうが、
そこには「前向きなメッセージ」は見受けられず、
ただただ「後ろ向きな嘆きと恨み」が浮かび上がってくるような・・・
当時の中国は今ほどには国際化していなかったでしょうから、
メッセージの矛先は中国国内だろうと思います。
ただ、この展示物を自国民に見せて何を伝えたいのだろう!?
恨み・憎しみをそのままの形で心に留め、
消化・昇華させることなく忘れるな!!という印象を感じた記憶があります。
今回の再訪問。
1年以上拡張工事で閉館していたそうで、
最近開放されたとのこと。
以前は覚えていないのですが、今回は入場料無料。
土曜日の午後ということで、入場者は多かったです。
バスでの団体さんで、ガイド付きも結構見かけました。
日本への暴言が聞こえてくるかな、とも思っていたのですが、
皆さん、各個人で閲覧に見入っており、
ほとんど私語は聞こえてこず・・・
日本に関する私的な暴言は耳には届いてきませんでした。
その理由の一つに、
閲覧の内容も関係しているのではないかと・・・
以前の印象と違って、今回の印象は・・・
一途に感情的な展示物はほとんどなく、
日中それぞれの『証言』に軸足を置いているのが印象的でした。
以前のような単なる愛国主義の素材というよりは、
多分に国際社会の中の『負の遺産』として、
語り継ぐべき素材として扱おうとしている姿勢が感じられました。
『証言』を強調し、
だからこそ『真実』ということを強調しすぎているきらいはありましたが・・・
感情的になりそうな思いを、
一生懸命に抑制して展示している姿勢は好感を覚えました。
それだけ世界の目を意識せざるを得ない情勢の中に、
中国は身を置くようになったということでしょうか。
非常に印象的だった泥人形はほとんどなく、
グロテスクとも言えた凄惨な展示物も減っていた印象。
限りなく薄れた記憶を呼び戻し・・・
以前の展示は『考えることよりも、感じる』こと『思考停止』を要求、
今回の展示は『感じた後、どう考えるか』が伝わってきました。
同行の出張者の方曰く、
日本で真偽の議論を呼んでいる写真もほぼ無かったとのこと。
その方は、この2年間、
日中双方の語る南京大虐殺をいろいろな形で入手してきたようですが、
その人曰く、
凄惨で惨く(むごく)、
グロテスクとも思える写真などはほとんど無かったとのこと。
ある意味では意外な感もあったかもしれません。
蘇州でも虐殺・暴行があったとのこと。
ここで日中の主張の相違を語る気はありません。
ただ、数年ぶりに再度訪れた記念館、
印象は180度変わりました。
もちろん見終わった後に考えさせられるものがありました。
ただそれは盲目的に感情をえぐるようなものではなく、
冷静に考えるきっかけを与えるものでした。
ただ愛国主義教育全盛で育った人たちは、
感情的に思考停止状態で、南京大虐殺を受け止めています。
今後、これを見た人たちがどう変わっていくのか、
今後、中国の教育がどう変わっていくのか、
大いに気になるところです。
ただお粗末・幼稚としか言いようのない、
日本の対中国報道や偏見溢れる日本は自分自身を顧みていない・・・
中国の振る舞い、中国人の振る舞いを蔑み嘲笑う姿が、
実は合わせ鏡の自分の姿であることに気がついていない・・・
まずはいかに日本が変わるか、
ということも書き加える必要があるのかなと・・・
非常にデリケートな問題で、
皆さん、様々な考えがあると思います。
今回の記載はあくまでも当地を訪れた自分個人の印象ですので、
ご了承ください。
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