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境界性人格障害



境界性人格障害(ボーダーライン)とは、神経症と精神病の境界領域の症状を指しています。
境界性人格障害(境界例)の症状は極めて広範囲で、一見普通に見える人から、リストカットなどの自殺願望、アダルト・チルドレン、分裂病と見間違えるほどの激しい妄想を伴うものまで、含まれます。
総合的には、激変する感情や不安定な 心が特徴と言えるでしょう。
境界例の特徴として、下記のようなものが挙げられます。

・自分らしさい生き方がわからない
・いつも場違いな所にいるように感じる
・自分が何かを演じているような気がする
・相手にしがみつく二者関係
・自虐的に奉仕する
・自分から関係を断ち切る
・見捨てられ不安
・他人への評価が極端に揺れ動く
・自分の全てを受け入れてもらいたいと望んでいる
・感情の移り変わりが早く人間関係が不安定
・愛し方が不十分であるという理由で相手を責めたてる
・仕事に不満を持ちやすく転職を繰り返す
・一見、周囲にうまく適応してみえることもある
・周囲を巻き込む
・自殺未遂を繰り返す
・アル中、浪費癖、過食、淫乱、ギャンブル狂、暴走行為、薬物中毒
・などなど
(*一人の人が上記の全ての特徴を持っているわけではありません)


【原因と影響】
多くの学者が、幼少時代の母親との関係を原因だと考えています。
この世に誕し、母親のお乳を飲み、首が座り、寝返りを打つようになり、ハイハイをし、歩くようになる・・・・・この成長の過程において、私たち境界例の人間は、母親から「見捨てられる」恐怖から、精神的な自立に失敗してしまったのです。

このような分離不安は、何故おこるのでしょうか?それは、精神的・肉体的な虐待だけが原因とは限りません。母親が、赤ちゃんが自分から自立していくことに対し、置き去りにされるようなしさや淋しさを感じた場合、この時点で赤ちゃんは生きる全てを母親に依存していますから、母親を悲しませたら捨てられてしまうという不安から、自立をためらうようになります。

また、極めて過保護な親は、「子供の為」という旗のもとに、自発的な行動までも、過剰に心配したりします。その裏には、自発的な行動の失敗を望む気持ちが存在します。子供は、母親の期待通りに、失敗することとなり、母親はその失敗を共感することで、子供との一体感を味わいます。

こうしたことが繰り返され、精神的な独立という大切なプロセスに時間を掛けて失敗していくことになります。

これらは、その子供が思春期に差し掛かったとき、問題化することになります。この時期にこそ、現実的な自立が求められるからです。親から自立した一個人として、友人と付き合い、異性と付き合い、社会生活を送る・・・正常な人ならば、難なくやり遂げるこの作業を、幼児期より持ちつづけた分離不安の為に、苦しむことにことになります。

様々な人間関係において、見捨てられていないのに、見捨てられたと感じたり、見捨てられる不安から、相手への態度がしつこくなったりします。自分は自分で、他人は他人であり、人それぞれなのだという考え方が出来ません。少しでも批判されると、過剰に反応し、激怒したり、あるいは過剰に落ち込んだりします。自分そのものが確立していませんので、私は誰で、どうしてここにいるのか?と問いつづけますが、答えはでません。

そして親になった時、自分がされたと同じことを、自分の子供にもしてしまうようになります。境界例の子供は境界例になりやすいのです。そして、原因である母親自体も境界例であることが多いのです。
こうして、境界例は受け継がれていきます。


また家族システムの歪みが精神的、肉体的な虐待を引き起こし、境界性人格障害の原因となると考えている臨床家も多いようです。

家族というシステム・・・祖父母、兄弟を含めた家族全員が、互いをどのように評価し合い、どのような感情を抱き、どのように接しているかという、その家族関係のあり方そのもの、そののどこかに問題があった場合、心理的にもっとも弱い家族にしわ寄せが行き、それは子供であることが多くいのです。
以下に具体的に述べていきます。
・ 不仲の両親。または役割を担わない配偶者
夫や妻に対する不満が子供に向かいます。八つ当たりなどの自分のせいではないことのためにしかられ、時に虐待され、または反対に、過剰な期待を押し付けられ、人格の健やかな成長が妨げられてしまいます。

・ 無視に代表される精神的虐待
例えば母親が兄弟のどちらかに愛情を抱けない場合などがあげられます。
何を頼んでも「~だからがまんしなさい」の一言ではねつけられてしまったり、家族内に問題が生じるとすぐにその子供のせいだと決め付け悪者扱いされたりなどの経験の積み重ねは、その子供に直接的な心理的な外傷を与えます。
また、また被害者ではない他の兄弟にも、人を心理的に虐待することを学ばせ、歪んだ人間関係を身につける原因になったりもします。
こういったケースでは、他の家族に母親の行動が虐待だという認識がなく、また母親本人も「しつけのため」と行為を正当化する傾向があるため、虐待が深刻化することが多いようです。

また、極度の理想の押し付けも問題となります。
どんな親であっても子供に対し理想を持つものですし、反対に子供に全く期待を掛けていない場合は、子供は親の愛情を疑うことでしょう。適切な期待をもち、それを子供にあらわす事は、子供の成長に必要な要素です。
しかしその期待や理想があまりに強大であると多くの問題が生まれます。
その裏には、子供の気持ちや感情を無視し、まるで子供を親の欲求を満たすためのモノでもあるかのように扱ってしまう問題があります。
子ども自身が親に反発し、期待を跳ね除けることができれば障害には至らないでしょう。
しかし親への反発は、内面的に見捨てられ不安が生まれますから、実際は反発できない子供のほうが多いといえるでしょう。親の期待や理想を背負って、しかしそれを押し付けられたものと感じることなく、むしろその期待を自分の目標に摩り替えて頑張ってしまうのです。そして、親から引き受けた理想の自己イメージを生きるうちに、自分らしさが分からなくなってしまうのです。

・ 肉体的な虐待
日常生活や子育ての不安や怒りが子供に向かいます。虐待は暴力、言語的、無視といった形で現れます。また性的な虐待も深刻な問題を投げかけます。

・ 無関心
いわゆる育児放棄です。

こうした児童期の様々な家族間の問題が原因となることもあります。


(参考文献より)

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