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Neko月@ Re:野村美月 『“文学少女”と死にたがりの道化』(06/14) 深い。 面白い。 はまる。 読む。 サ…
shiba_moto @ Re[1]:土橋真二郎 『ツァラトゥストラへの階段3』(09/12) しばたさんへ コメントありがとうござい…
2010.07.06
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カテゴリ: 感想
 日本からヨーロッパに渡り、ついにツール・ド・フランスの舞台に立つこととなった白石誓。だが、彼が所属するチームはスポンサーの撤退が決まり、やむを得ずひとつの策に打って出ようとしていた。それを受け入れることができないチカはひとり苦悩する・・・

 第10回大藪春彦賞受賞作『 サクリファイス 』の続編。今回の舞台はロードレースの最高峰、ツール・ド・フランスです。ロードレースが持つ商業スポーツとしての側面に苦悩するチカの姿が描かれます。
 ミステリ的な色合いはかなり薄れていますが、今回はロードレースの魅力が満載でした。
 参加する選手それぞれが、それぞれの立場で判断し進めていくレース。エースはエースとして相応しい結果、即ち勝利を追い求め、アシストはエースの勝利のため、犠牲になることに徹する。天候、標高、展開、それぞれの思惑などさまざまな要素が絡み合い、その時々でレースは違った様相を見せてくれます。ただ単に速いことを競うだけではない奥の深さ、おもしろさがあります。
 実際にはここまで細かく選手たちの心情や駆け引きがわかるとは想像できませんが、それでもツール・ド・フランスを見てみたくなりました。我が家ではちょっと見られないので残念です。

 ミッコのアシストに徹するチカではありますが、彼にもやはり夢があります。ただ、それを内に秘め、アシストにこだわるところに彼らしさを見た気がします。それはもしかしたら日本人らしさなのかもしれません。
 もちろん、レース以外にも見所はたくさん。物語には悲劇もありますが、決してミステリ的なものではありません。むしろ、『 サクリファイス 』のようなミステリ仕立てになっていなくて正解でした。チカたちの今後のレース人生が楽しみです。もちろん、スピンオフも。 

関連作:『 サクリファイス
2010年6月19日読了





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Last updated  2010.07.06 12:31:59 コメントを書く


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