2002年07月06日
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バイトの帰り、僕はバスに乗ってました。

接客業なので、バスの中でかなり死んでました。


たとえるなら 締め切りギリギリで必死こいてる漫画家が無事締め切りまでに原稿を仕上げた直後的状態です。

そのまま しばらく乗ってたんですが、そのうち僕の前に座ってる人が「もーすぐ私降りるのよ」的雰囲気をかもしだし始めました。

んで一つバス停を通り過ぎたあと その人は「次で降りるのよ私」的オーラを発し始めたのです。

そのとき僕は「あー 降りるのか この人」と、別にわざわざここで日記に書くほどのことでもないことを思いました。

んで その人はオーラを発しながら次で降りますボタンを押そうとしたのですが、その人が座ってる座席には次で降りますボタンが近くにないという予想だにせぬ事態が発生しました。

そこでその人は内心かなりアセったのですが、あえて自分は冷静と情熱のあいだであることを得意のオーラで示しました。

仕方なくその人はその人の前の座席にある次で降りますボタンを押そうとしました。



必死でその人は手を伸ばしましたがやはり届きませんでした。運命の女神は彼女を見放しました。

もはや彼女に冷静と情熱の間を演じる余裕は残されてませんでした。

しかしそのとき! ちゃきーん。

彼女の前に座ってた人がすかさず次で降りますボタンをPUSHしたのです。press the buttonしたのです。
あまりに恥ずかしい状況にあった彼女はその青年のすばらしき行為によって救われました。

おかげでその後 彼女は再び冷静と情熱の間を演じることができました。

か、カッコイイ。

カッコイイじゃねーか。

たとえ ど派手な水色Tシャツがその人のオタク的外見にかなり似合ってなくても。

たとえその人のバッグが肩からぶらさげるタイプでしかもやたらいろんなものが入りそうなくらいデカくてその姿がイナカの中学生みたいでも。

たとえジーパンがユニクロものでしかも毎日はいてることを感じさせるくらい色が抜けすぎてるジーパンでも。



たとえそのときのバスの運転手がハンパじゃない鼻声で「ふひはぁ~ひょうひょはひぃ~ひょうひょはひぃ~(訳:「次は~長野町~長野町~」)」と言ってたとしても。

その後 バスに僕1人しか残ってなくてそのことに気づかずに誰も乗っていないと思って「あ~ 疲れた」って思いっきりマイクで言っちゃったとしても。

さらにその後 僕が乗ってることに気づいてめっちゃ微妙な空気が流れたとしても。

そして 鼻声運転手はあげくの果てにマイクごしにくしゃみをして、それがバスの車内中に響き渡ったとしても。

そんな彼をリスペクト。運転手もついでにリスペクト。





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最終更新日  2002年07月06日 21時10分54秒
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