insomniac

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2005.02.02
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カテゴリ: カテゴリ未分類
たいそう遅ればせながら桐野夏生の作品を読んだ。「OUT」が映像化された時に初めて名前を知って以来興味はあったんだけど、話題になりすぎると手を出せなくなるヒネクレの私は、そのまま読まずにいた。昨年、アメリカのエドガーアランポー賞にノミネートされて「今度こそは・・・」と思ってたけど今頃になってしまった。

今回読んだ作品は「OUT」ではなく、「天使に見捨てられた夜」。女探偵が主人公の女流ハードボイルド。ハードボイルドなんて書くと、北方謙三?!ってカンジだけど(そんなコト言うのはオヤジか・・・)かなり違います。いわゆるノワール系で、主人公が歌舞伎町に住んでいる設定の為そこに絡んだ人探しをしているうちに意外な方向に巻き込まれていく。

女性作家の書く女性が主人公の小説は時折美化されすぎていてリアリティに欠けるものもあるけど、この作品に限ってはそれが全くない。主人公が女性特有の感覚で行動に移ってしまった時の浅はかさや弱い部分も描かれている。しかしそういった行動の後、屈せず立ち向かっていくさまは同姓からみて清々しい。

内容としてはアンダーグラウンドな暗さが漂っていてクライムノベル好きにはタマラナイと言える。
桐野夏生のここ1、2年の作品は設定が更にダークになってきているようだ。「I’m sorry,mama」が相当気になります。文庫化まで待ちたいけどかなり先そうだし、思い切って買おうかなー。





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Last updated  2005.02.02 17:42:42
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