大英家族博物館

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隣人編4



やれやれようやくサイコ話も終わったかと思われた皆さん。
サイコはサイコ。そう簡単に話は終わらないのです。

人間とは不思議な生き物で、騒音もそのうち慣れてしまうものです。
うちもそのうち煩いけれど、完全無視の状態になりました。

すると今度はサイコ水漏れがする!と騒ぎ出しました。
すぐに不動産屋からプラマーが派遣されてきて調べたものの
特に異常なしと終了。
しかし、そこはサイコ。翌日から毎日違う水道屋に連絡。
うちへ寄越したのだ!
来る人来る人とサイコは病気だと話は盛り上がるも
4,5日目でもういい加減にしろ!という気分になり
管理会社からいい加減やめるように伝えてもらった。

毎日色んな小さな嫌がらせはあったが
極めつけは、児童福祉局への嘘通報だ。

ある日福祉局から電話が突然あり息子さんに児童虐待の通報がありました。
これから鋭意調査します。
まずは息子さんはナーサリー等に通っていますか?
等など質問攻め。

待ってくれ!うちには息子はおりません。娘です!!!
そんな基本的な事も間違っている通報を真に受けるの??
通報者は言えないの一点張りだったが、そんなのサイコしかいない。
色々話すうち向こうも同情してくれたが、
通報があった以上調べるのが法律なのでとの事だった。
ただ、次回同様の通報が同一人物からあった場合違法性があると
警告してくれるとの事。
あー!!もうなんでも調べてください!!

早速ナーサリーやサイコ以外の近所の人に調査が入ったのだが
皆さん一様に良いご両親だし、
仲の良い幸せそうな家族だと話してくれた。
私達の怒りはこれにて頂点に達した。
これがアメリカなら通報だけで
娘を取り上げられてしまう事だってあるわけだ。
頭がおかしいからといってやって良いことにも限界がある。

文句を言いに行けば彼女の思う壺。
彼女は注意を自分に払って欲しい。
私達を怒鳴りたい。でも、今度それをやれば逮捕される。
だからこんな姑息な手段を弄するのだ。

文句を言いたい気持ちをグッとこらえ、
今まで以上に仲良く楽しい様を思いっきり見せてやる!!
そしてさっさと家を買おう。と決意した。

世の中に嫌がらせの天才がいるとするとそれは絶対サイコだ。

うちがフラットを出る際に今までうちの耳には入らなかったものの
不動産屋やその他の人から聞かされた話では
・サイコの車にうちの旦那がいたずらをしたと騒ぎ立てる。
・うちがサイコ宅を覗いていると騒ぐ。
・娘が昼夜逆転の生活を強いられ、幼稚園にも入れてもらえないと言いふらす。
・うちを追い出そうと近隣の人にビラを各個配布。
・騒音係に通報。調査してもらうも騒音無しと判断され逆切れ。
等など

引越しのその日までサイコの嫌がらせは続き、引越当日
不動産屋に次は絶対子供のいない人しか入れるな!ここで約束しろ!と
騒ぎ立てていた。不動産屋もこれには閉口。
そんな差別出来ません。と逃げ口上。

私達は新天地に胸が膨らみつつも、次のテナントさんかわいそうに。
幸あれと祈るばかりだった。

今でも不思議だけど、何が彼女をそこまでさせるんだろうか?
たった一人で頭上の家族を憎しみ、ジタバタし、眠れぬ夜を過ごす。
そして、別れた夫といまだに一緒に生活しているフリをする。
少し可哀想な気もする。

私といえば、サイコはいまだに大嫌いだけれど、
少し感謝している事もある。
それは、引越しの際、隣人調査は必須だと身をもって知った事。
何でものんびり屋の我ら夫婦がすごい速さで次の家を見つけた事。
そして自分達家族は何があっても、
どんな状況でも愛し合っていると再確認出来た事だ。

イギリス上陸から約一年。
呪われているのか?と思うような地獄の日々はようやく終わるのか?
まるちゃんの奮闘は続く。

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