スノーソード

スノーソード

雪



この前、街を歩いていたらそんな問いかけが聞こえてきた。

雪が溶けたら…。

雪は溶けないでほしい。

いつまでも、いつまでも雪は降り続けていてほしい…。

だって、雪が降っていたからまた逢えたから。

雪が溶けたらまたいなくなっちゃうかもしれないから。

だから、雪は溶けないでいてほしい…。

春は来ないでいてほしい…。


そのことを話したら祐一君呆れてた。
「ずっと寒かったら俺が凍えじぬ」だなんて。
でも、祐一君はそんな冬が好きだって言った。
何で?って聞いたら、
「寒いと蚊がいなくなるからな、かゆい思いをしなくていい」だって。

うぐぅ。

でも、そんな事を言ってくれることが嬉しかった。
あの時から少しも変わってない、
祐一君そのままだったから。
そして、すごく嬉しいことを言ってくれた。
「別に雪が溶けても大丈夫だぞ。俺はずっとこの街に要るつもりだからな」って。

うぐぅ~。


だったら良いかな。

雪が溶け、春になっても。

そう思ったら雪は止んでいた。

そして…。

桜の花弁が舞い始めていた…。


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