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なんてチャーミングな人だろうと思って気になっていた。
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うまい具合につい先日『鎌鼬』普及版写真集が刊行され、
京都造形大で公開研究会があるということで見に行った。
土方巽自身の記録映像などは上映されずに残念だったが、
彼の公演を見た人から話が聞けたのは面白かった。
彼の舞踏は舞踏譜として残ってはいるが、
他の人が真似して踊ってもぜーんぜん!違うらしいこと。
彼の舞踏は写真で見てもグロテスクなばかりだが、
実際には優美で美しかったこと、それは世阿弥に通じるようなピンと通った緊張感であったこと。
ますます見たい。どこかで見られないかな。
会場に初版の『鎌鼬』(限定1000部のうち136番)が置いてあったので見せてもらった。
うげっ。
版型も写真の順序もインクの乗りもぜーんぜん!違うではないかいな。
定価は12000円。
1969年当時、どれだけ贅沢な本であったろう。
嗚呼、文化にかける思いの深さが今とは全然違う。
本が消費される「紙の束」以上の価値があると皆が等しく信じていた頃の、
幸福なたからものよ。