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通常なら国宝館でガラスケース入りになっている阿修羅像が、
110年ぶりにお堂の中で見られるというもの。
先に行った友人から「ものすごい行列」だと聞いていたので、
しっかり防寒着、ヒマつぶしの本を持ち、駅で手洗いを済ませ、飲料水を携えて挑む。
チケット買った時点で150分待ち、列の最後尾についた時点で180分待ちと表示された。
時計はちょうど11時。
……終わったら14時か。松柏美術館へ寄れるな。
最初から覚悟は決まっているので(天気もよく暖かかったし)、落ち着いて並んでいた。
思いのほか早く列は進み、12:45には堂内に入れた。
表情豊かな八部衆や十大弟子をじっくり眺める。美しい。
阿修羅の細い腕、こんなもんが1300年残っているというのは驚愕だ。
その時の長さに比べたら、2時間待ちがなんぼのもんじゃい。
国宝館で運慶の力士像を見た。思ったより小さかった。
でもこの筋肉、布の表現、なんでしょうかこれは。
壁に映る影の存在感が、どう見ても生きているようだ。
興福寺を一巡りした後、松柏美術館へ行く。
大好きな松園の美人画。細かい着物の模様が面白い。
刺繍かと見紛うほど絵具が盛り上げられたものもあった。立体感。
いいものをたくさん見た充実感を胸に、16:30にして早や薄暮の奈良を後にした。