人生とサムマネー

人生とサムマネー

アルケミスト 夢を旅した少年


著者名:パウロ・コエーリョ(山川紘矢・亜希子訳)
出版社:角川文庫ソフィア



alchemist



点数:
面白さ  ★★★




推薦図書も投資理論ばかりだと疲れてしまうでしょうから、そんな時は、偶に
軽いタッチのものが良いですよね。夢を単なる夢に終わらせない話は、私たち
の心に勇気と知恵を与えてくれるものですが、この本もそのひとつと云えるで
しょう。


この物語は、羊飼いの少年サンチャゴが、スペイン・アンダルシアからエジプ
トのピラミッドに向けて、宝物を探しに旅にでる話です。夢の中で二度見たピ
ラミッドの宝の話がキッカケで、ジプシーに夢判断をしてもらい、行ったこと
もない、砂漠を超えた遠いエジプトを目指すことになります。

旅の途中で、色んな出会いと別れがあります。そして、災難や危険が襲いかか
っても、それを乗り越えてゆくごとに、少年サンチャゴは人生の知恵を身につ
けていきます。

ストーリーをすべて明かしてしまっては読む楽しみが失せてしまうでしょうか
ら、この辺で止めにしますが、作者のメッセージとして、多分に哲学的な表現
が随所に出てきます。セルバンテスの「ドン・キホーテ」を思い起こさせる気が
します。

日常で疲れ果ててしまった心にも、今一度瑞々しい息吹を吹き込んでくれる珠
玉のような言葉です。
備忘録としてとっておきたいものがあったので、いくつか書き出してみました。


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地球上のすべての人にはその人を待っている宝物があります。

何をしていようとも、この地上のすべての人は、世界の歴史の中で中心的な
役割を演じている。そして、普通はそれを知らないのだ。

自分が何を欲しているか知らなくてはならない
人が本当に何かを望む時、全宇宙が協力して、夢を実現するのを助けるのだ

直感とは、魂が急に宇宙の生命の流れに侵入することだ。
そこでは、すべての人の歴史がつながっていて、すべてのことがわかってしまう。
そこにすべてが書かれているからだ。


人は、自分の必要と希望を満たす能力さえあれば、未知を恐れることはない。

「私たちは持っているもの、それが命であれ、所有物であれ、土地であれ、
それを失うことを恐れています。
しかし、自分の人生の物語と世界の歴史が、同じ者の手によって書かれている
と知った時、そんな恐れは消えてしまうのです。」


夢の実現を不可能にするものが、たった一つだけある。
それは失敗するのではないかという恐れだ。

「人は、自分の一番大切な夢を追求するのが恐いのです。
自分はそれに値しないと感じているか、自分はそれを達成できないと感じて
いるからです。
こうしたことが本当に起こると、非常に傷つくからです。」

「傷つくことを恐れることは、実際に傷つくよりもつらいものだと、お前の
こころに言ってやるがよい。
夢を追求している時は、心は決して傷つかない。
それは、追求の一瞬一瞬が神との出会いであり、永遠との出会いだからだ。」

僕が真剣に自分の宝物を探している時、毎日が輝いている。
それは、一瞬一瞬が宝物を見つけるという夢の一部だと知っているからだ。
本気で宝物を探して入る時には、僕は途中でたくさんのものを発見した。






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