《 幸せのひろいかた 》  フェルトアート・カントリー木工 by WOODYPAPA

《 幸せのひろいかた 》  フェルトアート・カントリー木工 by WOODYPAPA

(701~800)




健康を 求めて探す 知の大海 たどり着く島 平穏の日々

長生きを すれば見る目も 変わりおり 小さき者の 小さき秤

1000までを 数えるだけでも 成しがたし 到達せしは 誰かの導き

ひとりきり 無人島で 暮らすなら なかっただろう 対人ストレス

病名を 聞けば病気に 寄っていく 病気にすがる 逃げ出したいとき

一時の 怒りにまかせ 人を責め 毒を飛ばして 知らぬ阿呆よ

動かない 手足を恨み 情けなく それでも生きて 行かねばとは

天災を 受け入れるのは 叶えども おのれの落ち度を 許すは難し

原発に 群がる利権 魑魅魍魎 今は太陽光 発電が闇

しみじみと 昭和を思い 懐かしむ 生きてるさなかは 見えなかった風景


〔711~720〕

幼き日断片に写る君の顔今と重ねて運命を知る

君が見たすべてを僕も見てみたい君を作ったデータDL

ひとりならいかな生き方選べても君の人生縛りたくはなし

幸せを与えてくれる人に会う君の未来をぼんやり願う

じっとしてさなぎは蝶になれるともかたくなな僕は飛べるだろうか

君でない女(ひと)が近くにたたずんで試されるのか約束のない愛

踏み越えることがなければこれからもさよならのない関係は続く

わがものにしたき欲望おさえこみ君が行く道見送っている

知らぬ間に見ぬふりをして窓明かり影に女のしぐさが映る

短くも激しく燃えた恋でなし長くくすぶる余燼のごとく


〔721~730〕


遺伝子の 使命に従い 生きてきた 子孫を残し 老いて去るのみ

父の死に 立ち会った日から 四十五年 いろいろあって なにもなかった

若き日に 信じていたこと みな錯誤 わかった頃は 夕暮れの時

親見れば 将来のこと 見えたはず 何を根拠に うたかたの夢

正月も 災禍は襲う 能登半島 日本に生まれた さだめと覚悟

来年も 生きているかは 知らねども 明日のことは 考えておく

老いてゆく 愛犬の様 一致して 残り時間を まったりと願う

冬薔薇の 剪定で断つ 老いた枝 若き芽のため 除かれてゆく

名声も 富も記録も 残せずに 流れのままに 漂って今

続けてた ことは今年も 続けよう 新しい事 しないと決めて   


〔731~740〕


「ピノ13歳を祝う」

君が来た あの日を迎え 人生の 意味が変わった 感謝の念

こんなにも 慕われること なかったから どうしていいか 戸惑ってる愛

君がいれば ほかに何にも いらないと 心の底から 思っている日々

人生の 終着駅に 向かう旅 教えてくれた 心のたたずまい

朝晩の 注射は痛く ないのかい 知ってるはずの 貪り食う君

白い眼が 白ませている 視野だけど 不便はないよ 鼻があるから

我が寿命 分けれることなら 分けてもいい 君と一緒に 生きて旅立つ

一日を 生きながらえて 感謝あり 積み重ねては さらに感謝 

手のひらで 背中をさする うっとりと オキシトシンは 我にも流れ

こんど生まれ 代われるならば 君になり 君のごとくに 愛し愛され


〔741~750〕


膝の上で 寝息を立てる 君が好き 我が人生の 帰結これなり

行先も 知らずに乗った 旅列車 終着駅の 近づくを知る

人生は 己を探す 迷い旅 足元見ずに 躓きの日々

遺伝子を 託すだけなら もう済んだ あとは生きても 死んでも同じ

託された 遺伝子の意味 なんだろう 息子を見ても 謎の継続

比べては いけないと知り 比べてる こんな痛みが なかった自分

どうなるか わからないのに 考える 不安の闇の 渦を見つめて

アスリート でもない我が 悩む膝 それなりにして やり過ごさないか

トイレットペーパー 棚に三束 ためており 三度経験 した不足の日々

必要な ものだけ残し 始末せん いるかいらぬか 寿命次第に


〔751~760〕


待っている 君を思って 急ぐ帰路 こんな楽しい 日々が来るとは

人生を 変えた出来事 出会いの日 命のぬくもり 安らぎの時

慕われる ことに生きてる 意味を見る 何も飾らぬ 僕だけを見て

ぬくもりを 思い出すまい いとしくて 幸せだった 時が苦しく

生きている 喜びの影 いつか来る 望んでいない 哀しみの壁 

君の目に 映った姿 見れたなら 僕の笑顔は 生涯一番

思い出は まちがいしくじり 遠回り 何かを目指し 何にもなれず

神様は ただ見てるだけ ほったらかし どう生きるかは 己の中に

後悔は しないと決めた すんだこと 今日の日差しは 暖かいから

どれくらい あと生きるのか 喜寿を前 何もなかった 自分に気づき


〔761~770〕

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