2004年09月10日
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カテゴリ: 中国語
昨日はだんなさまが出張でいなかった。
妹も、友達の所へ泊まりに行くと行っていなかった。

そう、ひさびさの「ひとりぼっちの夜」だった。
ばんざい!一人ぼっちの夜!好きなテレビを見て(普段、ユエにチャンネル権は無い)、好きなお惣菜を買ってきて(人が作ったオフクロの味が大好き)、好きなだけ飲んだくれるんだあ。

しかし、木曜は「習い事」があって、家に帰るのは9時ごろになる。どうしよう、サボろうかな・・。そう思ったけど、夏バテでお休み続きだったので行くことにしてしまった。
これが大きな間違いだったのである。

講座が終わり、いざ帰ろうと外へ出たらまさかの雨降り。しかも結構ヒドイ。私はいつものスクーター。そして、家はスクーターで30分もかかる遥か彼方。

「・・よし。」こういうとき、私は常にゴーサインを出してしまう。困難こそ我が人生といわんばかり。それが常に墓穴を掘る結果となることが多くても、元来の楽天的な性格のせいか、3歩歩いたら忘れてしまうのかはわからないけど、決して改まる事がない。

雨がざあざあ降りしきるなか、同じ講座の自転車族の方が雨宿りしているところを、私はスクーターにまたがった。

ちなみにコスチュームは黒地にピンクのお花柄パフスリーブのカットソーに、これでもかと大きなひだを取った、下にパニエを着こんでいるかのように広がるひざ丈のスカート(自作)、レースのタイツに、今日下ろしたて(!)のエナメルパンプス・ヒール8.5センチである。


ちらっと寂しい気持ちになったが、道のりは遠い。頑張って大通りへと飛び出した。
雨あしは思ったよりひどく、あっというまにぬれねずみ。
そして、冷たい。がたがた震えながら、そして雨粒に顔をしかめながら進む。さむいよ。さむいよう・・・。

修行のように辛い帰路をゆき、家までもう10分とはかからないだろうという通りへ入ったとき、事態は急変した。

道路の真ん中で、スクーター(名前:源七郎、今年14歳)がひゅるひゅると止まってしまったのだ!
幸い、後続車がちょうどいなかったので事故にはならなくて本当に良かった。
急いでスクーターを道の脇に寄せて、エンジンをかけ直す。・・・動かない。うんともすんとも言わない。

どしゃぶりのなか、うかれた格好で、古いスクーターと格闘する女。どうだっていうんだ。

近くのマンションの駐車場(屋根つき)に身を寄せ、しばらく「キック」でエンジンをかけようと試みるが、まったく反応無し。

わかったよ!押して帰ればいいんでしょ!

そして、雨の中、花柄の私は重いスクーターを押して家まで帰った。結構、いやかなり遠かった。しかし「下ろしたてパンプス」の方が気になって仕方が無く、足取りはしっかりしていたと思う。

家に着くと私は玄関先で「どしゃり」と重くなった服を脱いだ。そしてそのままシャワーへ。

こんな不幸、誰かに聞いてもらわなきゃ寂しすぎる。

ずぶぬれの私はお惣菜も買えなかったから、結局なんにも食べずに寝た。

やっぱり、人間は本能に逆らわない方がいい。

中国語講座、サボればよかった。

次回、一人きりの夜を貰えたなら、私は好きなように過ごそうと思う。神様だって、きっとそう言いたかったのに違いない。

**源七郎(スクーター)は、しばらく経ってからエンジンかかるようになりました。部品とか、、、変えなくちゃいけないのかな?危ないですよね・・・。









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最終更新日  2004年09月10日 23時53分29秒
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