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2011年10月16日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 今、六本木ヒルズの森美術館で 「メタボリズムの未来都市展」 ( 展覧会 )が開催されてます。私も、興味関心があって、ちょっと前に立ち寄ってきました。

 そもそもメタボリズムとは、1960年に発表された日本発の建築運動のことで、その説明は、以下の通りです。(HP抜粋)

「1960年に開催された「世界デザイン会議」を機に、建築家の黒川紀章、菊竹清訓、槇文彦、大高正人、デザイナーの栄久庵憲司、粟津潔、建築評論家の川添登らによってメタボリズム・グループが結成されました。彼らはマニフェスト『METABOLISM/1960?都市への提案』で新陳代謝する都市のアイデアを発表、大きな反響を巻き起こします。若い建築家たちに深い影響を与えたのが、メタボリズムの原点ともいえる広島の戦後復興計画に深く関わった建築家、丹下健三と浅田孝でした。彼らメタボリズム運動の中心を担った人物です」

 率直な感想を述べれば、今となっては空理空論甚だしい。既成市街地を避けるかのように、海上や空中へ都市を出現させ、新たな都市モデルの提言を図っている。今回の地震による津波の被害を考えれば、東京湾上の海上都市という発想は、人間の愚かさを暴露しているとしかいいようがない。

 ただ、会場に足を運んでみると、今まで平面図でしか確認できなかったものを、CGによって3Dで再現しており、非常にイメージしやすいことには驚きました。またその時の時代感みたいなものが、ひしひしと伝わってきて本当に臨場感溢れる会場になっていました。

 その未来都市は、鉄腕アトムが出てきそうな「1960年の人が思い浮かべた都市」そういう印象でした。(でも、鉄腕アトムで描いていた未来都市とも違う)けれども、ただ、それって、はやり、未来的だと思わせる何かがあるのか、今の未来感にも、残像のように、いまだ消えぬそれらの面影が刷り込まれているかのようにも感じられる。

 現に、それが、都庁舎やフジテレビの建物に結実されていることも、よくわかる。未来都市のCGを見ると、まさに都庁っぽい。まあ、彼らの思想を彼ら自身が実物のものとして結実させたといっていいかもしれない。



 そして、そのあとに続く世代へ影響を及ぼし、思考のベースとなっている。隈研吾は、それと対するように「負ける建築」を標榜し、伊藤豊雄は、よい点を伸ばしアルゴリズムをデザインに持ち込む。新陳代謝という意味では、住宅のリノベーションの流れへ導く。(あまりにも雑駁すぎるかな)

 そう考えると、今見ると空理空論のような、よくも、まあ、好き勝手に描きましたね的な未来都市図も、その考え方や思想の影響力は大きい。

 そして今、東日本大震災の復興の時である。彼らの都市像は時代錯誤である。もし、共感できるとすれば、そのときのパワーである。あれだけの空理空論を形にできたというパワーについては、驚くべきものがある。

 復興は、NPOや現地でのコミュニティがあって成立している。都市計画は、まだまだである。復興のビジョンを描ききれていない。もし、この未来都市展から、今、なにかを引き出せるとしたら、「未来を描く力」これが唯一のものだと思う。

 都市計画は、権利関係や個人の複雑な事情もからみ、一筋縄でいかない。緻密な膨大な作業や調査から、未来図を描きつつ、復興プロセスの検討が必要である。それをまとめあげるためには膨大なパワーと創造力が必要になる。

 そこでエールを送るのが、この未来展になるのではないかとそう思う。そして、様々なことがこんがらがって、行き詰まりを見せている今の世の中で、どう未来を描きうるのか、また、どう方向性を明確に打ち出すのかが、問われたような気がしてならない。


・展示会は、2012年1月15日まで開催されています。





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最終更新日  2011年10月17日 12時24分14秒コメント(0) | コメントを書く


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