いきいき宋休記

いきいき宋休記

2008年01月21日
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カテゴリ: エッセイ・詩画



 当時、人間嫌いで、山の中での隠遁(いんとん)生活に憧れていました。修業を終え独立して、田舎での生活を始めました。ところが目の前の田圃の中に施設の工事が始まり、1年後には福祉施設として開所したのです。山の中での静かな生活を夢見ていたのですが、次第に彼等との交流が始まり、人間を相手とする仕事に少しずつ方向が変わっていったのです。

 卒業論文は『隠遁者の行動 ―求道と救済―』でした。論文を書いているうちに氣付いてきたことがありました。道を求めて山に入る人たちの中で、救済者となった人たちは、ある時期は山の中で生活していても、やがて民衆の中に入って活動した人たちでした。最初は自分のために道を求めていますが、やがて自分を越えた活動へと変化していった事実でした。

 自分一人が山の中で悟った氣分になったとしても、それは自己満足の世界でしかないことに氣付いたのです。もしそれが真理であれば、自分だけでなく他の人たちにも通用することに氣付いたのです。苦しんでいる人、悩んでいる人たちに実際に役に立って初めて、本来の姿なのだと知りました。

 不思議なもので、発表することによって心構えが出来るのかもしれません。単に口先で話すのと違って、文章として残すことは、ある程度の責任も生まれてきます。だから実現しようと、知らずのうちに努力しているのかもしれません。

 私の書いている短文も、多くの人たちが何となく普段思っていることかもしれません。しかしそれを具体的に言葉として表現することによって、強く印象付けられます。文章にするとき、大切なものとそうでないものとに整理しているのかもしれません。整理すればハッキリしてきますので、後は実行あるのみです。

 時間がかかるかもしれませんが、思ったこと、思っていることは、やがて実現します。



いただいた
材料を
そのうちやろうと
思っていたら
腐ってしまった

そのうちは
ないのかもしれない





少し遠回りでも
迂回路という
手もある








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最終更新日  2008年08月20日 11時07分21秒
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