いきいき宋休記

いきいき宋休記

2008年08月09日
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カテゴリ: エッセイ・詩画



 それならいっそ逃げることをやめ、正面から見つめてみようと、生き方が少しずつ変わってきました。そしてほとんどの原因が、自分にあることにやっと氣付いたのです。

 それまでは他人を変えようとか、相手や場所が変われば問題が解決するだろうと勝手に思っていたのですが、周りや他人でなく、自分が問題だから、次々に問題が起きてくることに氣付いたのです。

 相手を変えるのではなく、自分の考え方を変えると、同じ出来事が起きても解釈が全く違ってきました。出来事によって右往左往することがなくなり、冷静に出来事の意味を受け入れるように変化してきました。

 それまではたまたま偶然に起きていると考えていましたが、自分に起こることは、必要があって起きていることに氣付いてきました。だから逃げる必要もなくなりました。だからといって全て正面から向き合うのではなく、物事によっては懸命にならず、時間の過ぎるのを待つことも覚えました。

 最近の私は、何が起きてもいいと思うようになってきました。その最たるものは自分の死です。ちょうど良い時に向こうに帰れるのですから、それを何とかしようと考えなくなりました。ちょうど良い時に死ぬことが分かったからです。

 生き方が変わると、目に映る風景も変わってきます。不安に生きていた頃は、それに応じて不安の材料が目に飛び込んできました。しかし物事をあるがままに受け入れるようになってから、余計な心配をすることもなくなってきたのです。

 これは良いけど、あれは嫌だという、自分の都合をとり払って見ると、とても自由になれるようです。そして他人に、自分の考え方を押し付けることもしなくなりました。



柴田宋休第1詩画集 『あるがままに』より

転機

あるとき 形や色や文様という
目に見える世界を中心に
生きている自分に気付き
ものが作れなくなってしまった

精神が大切といいながら 実際には
評価されやすい外側ばかりに
生きていた私だった
そして一年余り
何も作ることができなかった

あるとき ふと
ものづくりの原点から出発してみようと
子供や素人のやるような
効率の悪い 手びねりをはじめ
暗中模索からの再出発だった

今ふり返ってみると
壁に突き当たったからこそ
新しい世界に出会うことができたのだ
苦しい行き詰まりがあったから
無理のない生き方に出会えたのだ








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最終更新日  2008年10月16日 21時22分17秒
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