いきいき宋休記

いきいき宋休記

2008年08月22日
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カテゴリ: エッセイ・詩画



 その最たるものが先入観です。一度あるいは何度か失敗を重ねると、次も失敗するだろうと予想し、大人になるに従って失敗するようなことは、チャレンジしなくなってくることが多いように思われます。プラスの先入観ならいいのですが、多くの場合、マイナスの否定的なことが多いのは何故なのでしょうか。

 痛い思いや辛い思いを、避けて通りたいと思うからでしょうか。子供の頃は元氣があって常に前に向かって生活していますが、体力の衰えと共に前に進むことより、身の安全のため、過去にこだわって生活することが多いからなのかもしれません。

 歳を重ねるに従って過去の量が増えてきます。新しい出来事に対しても、過去の自分の体験から判断するのは自然なことなのかもしれません。経験の少ない人ほど見方も狭く、対処法も数少ないのかもしれません。

 一方、失敗を恐れずにたくさんの経験を重ねてきた人は、いろいろな方向から物事を考えることが出来るため、発想も豊かなのかもしれません。失敗を恐れる人たちは、少ない経験だから、過去の出来事にとらわれるのかもしれません。

 経済的に悩んでいた頃、個展会場で、あるお客様から教えていただいたことがあります。その御夫婦は戦争を経験されている方です。「お米と味噌があれば、食べていける」と、ニコニコと話してくれました。物がたくさんあるのは当たり前と考えていた私にとって、その言葉はとても楽になるひと言でした。

 つい私たちは、目先の現象にとらわれてしまいがちです。辛い体験であれば早く過ぎてしまえばいいと思い、楽しいことであればいつまでも続いて欲しいと、自分の都合で物事を考えてしまいがちです。

 自分の都合で生きていたとき、悩みは尽きませんでした。そして自分の都合をとり払ってからは、何故か過去に縛られることなく、毎日の出来事を新しい体験と解釈するようになってきました。新しい体験には氣付きがあります。いくつになっても新しい発見や氣付きがあるから、活き活きと生きることが出来るのかもしれません。




思いもよらない
いろいろなことがあるのは
その体験の中から
大切なことを
学ぶため








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最終更新日  2008年08月22日 09時55分26秒
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