いきいき宋休記

いきいき宋休記

2008年10月16日
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カテゴリ: エッセイ・詩画



 式典のあとの記念講演として、「生命の尊さ」と題して80分ほど話をさせていただきました。まさか私が、看護師になろうとする人たちの前で話すとは夢にも思っていなかったことです。何が縁になるか分かりません。

 人との出会いによって、その先どのような展開になるか分かりません。人から人へと縁が広がり、お互いに影響し合うことが出来るなんて、これが生きている素晴らしさかもしれません。お骨折りいただいた方々に感謝です。

 私は講演や個展の依頼があったとき、余程の理由がない限り断らないようにしています。たとえ少人数であっても、たとえ狭い会場であっても、本当にやってほしいとの依頼であれば、相通ずることがあるからです。そこには真心があります。

 それらの積み重ねによって現在の私があります。もし私には無理だと思って断っていれば、現在の私はありません。初めての体験はとても勉強になります。集まる人たちによって話の内容、話の進め方を変えなければ、聞き手に伝わり難いからです。

 チャンスは殆どの場合、人が運んできてくれるのではないでしょうか。ただそれをどのように受け入れるかによって、その先の展開が大きく違ってくるようです。私の言うチャンスは、自分にとって都合のいいことだけではなく、自分にとって都合の悪いことも含まれていることを記憶に残して下さい。

 帰宅してテレビのスイッチを入れたら、マラソンランナーだった松野明美さんと、そのお子さんが放映されていました。お子さんがダウン症だったことを、今までずっと世間に隠していたとのことでした。子供のことよりも、世間的な自分中心に生きていたことに氣付き、公に発表したとのことでした。

 それまでは人よりも速く走ることに価値があると思っていたことが、「ゆっくりその人なりに歩んでもいい」ことを次男から教えられたとも言っていました。思いがけず生まれてきた子供によって、親の考え方が大きく変化したようです。

 事実を受け入れるまでは大変だったかもしれません。でもこれからは新しい松野明美さんとして、お子さんと一緒に歩んでいくことと思います。何が縁で、価値観が変わるか分かりません。「産んで良かった」が、とても印象に残る言葉でした。




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最終更新日  2008年10月16日 09時10分15秒
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