2010.01.04
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george_gdarkhorse.jpg

 例えばDon't Let Me Downのカヴァーには外れが少ないんだけど、アレは要するに、原曲が良過ぎてどうやっても悪くなりようがない、という仕組みなのだ。

 Far East Manはジョージとロニーの共作で、存在が地味な人同士が共作したおかげで非常に地味で、素晴らしいミュージシャン同士が共作したおかげで非常に素晴らしい曲として完成した。極端に良い曲なので二人のヴァージョンを交互にリピートしていてもどんどん心地よくなる一方で全然飽きる気配がない。

 どちらのヴァージョンもそれほどアレンジは違わなくて、特にリズムセクションはアンディ・ニューマーク&ウィリー・ウィークスで共通。このコンビ(元ファミリー・ストーン+元ダニー・ハザウェイ・バンド)を開発したのはロニーで、それだけでノーベル賞モノなのだが、ファンキーな曲でなくてもこういう気持ちよいグルーヴを打ち出してくれるのでもうそれだけでもオッケー。あとはジョージとロニーがあんまり上手じゃない素晴らしいヴォーカルを乗せるだけである。

ron_ownalbum.jpg 他のメンバーも両者共に豪華。ジョージはこの後のツアーメンバーとの録音で、ビリー・プレストン、トム・スコットが参加。彼らの演奏を軸にしたちょっとフュージョンっぽいサウンドで渋めに決める。ソロやオブリガートは主にサックスで、ギターは控えめなのね。コーラスはプレストンかな?ちょっとロニーっぽい声も聴こえる気がするんだけどクレジット上は参加してないことになってる。

 対するロニーのヴァージョンはジョージがギターとバッキング・ヴォーカルで参加。キーボードはマック(イアン・マクレガン)で、ジョージのヴァージョンよりシンプルな、ギター中心のサウンドになっている。音からすると多分ギターは2本、キースは参加してないんじゃないかな。ギターソロはロニーだよな、コレは。ニューマークのドラムが微妙にニュアンスが違うんだよな。それが面白い。

 どっちのヴァージョンがいいか、と訊かれると物凄く困る。俺はロニーよりジョージのファンだけど、この曲はどっちのヴァージョンも最高にいいんだよね。似てるようで微妙に違って、その違い方がどっちもいい方に違う。ロニーらしく、ジョージらしく、この地味でいい曲を丁寧にアレンジして、いい演奏とあんまり上手くない(しつこいな)けど素敵な歌で俺達に聴かせてくれてる。結局、こうやって2ヴァージョンを延々リピートしてるのが最高なんだよ。





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Last updated  2010.01.04 00:19:20 コメントを書く
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