帯に書いてある「夢(22 Dreams)から覚醒し」というフレーズは気が利いている。確かにMoonshineの荒っぽいサウンド。あの寝ぼけた前作の音楽からすればまさしく「覚醒」という印象だ。続くタイトル曲Wake Up The Nationともども、荒っぽくてざらついたサウンドと勢いのあるビートに「惰性でも買って良かった!」という気持ちにさせられる。Fast Car/Slow Trafficもなかなか良い。ちなみにこの曲はブルース・フォクストンが参加している。
スティーヴ・ピルグリムが3曲しか参加してないのは非常に嬉しいポイントだが、流石に彼もスタジオではそれほど駄目なドラマーでは無い。Grasp & Still Connectなんかなかなか良いよ。それよりAim Highのヴォーカルはどうにかならなかったのか。無理にファルセットで歌わんでも。下手なんだから。素直に歌えばいい曲だったと思うんだけどなぁ。アイデア倒れ。
しかし数曲でウェラー自らドラムを叩いてるみたいなんだけど(一部は打ち込みかも)、その曲のドラムサウンドがいちいち貧弱なのは問題だ。下手、って話じゃなくて音が貧弱。ピルグラムが叩いてる曲もそういう傾向があるんだけどね。意外にクラドックが叩いてるUp The Dosageのサウンドがファットで良かったりする。あとベブ・ベヴァンが叩いてる最初の2曲も良いね。サウンドだけじゃなくて曲も圧倒的に良いんだけど。
中盤やっぱりサウンド指向で、楽曲として「?」な曲が出てくる。それで気付くのだけど、このアルバム、あまりにもサイモン・ダインの色が強い。特にShe Speaksからの流れはそういう感じで、なんとなくNoonday Underground feat. Paul Wellerって感じに聴こえてくる。なんかここにI'll Walk Right Onが入ってても違和感無いんだよな。でもIt's Written In The Starsが入ってたら浮く気がする。要するにプロデュース力のバランスの話だと思うんだけど。