2010.08.01
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カテゴリ: ★★★★★
 ハードコア・テクノという言葉があって、この概念を持った音楽、つまり俺が買ったXLレーベルのコンピレーションなのだけど、これが当時の俺の仲間内を震撼させた。まだ「テクノ」と言えばテクノポップをイメージする人間が多かった頃(今でもそうか)で、特に俺の少し上だった当時の仲間「専務」やその後もバンド仲間として組み続けるKには強い影響を与えた。

 ハードコアはその後ラガ、ブレイクビーツ、ジャングル、ドラムンベースと進化して行くのだけど、ソレとは別に、というかむしろ正統的な流れでの進化はガバが継いで行った。特にベルギーのロッテルダム(ややこしいけどレーベル名であってオランダの地名では無い)から出ていた超高速テクノ(bpmが200を超えるものもある!)には度肝を抜かれる以前に爆笑してしまったのだけど、それを日本で紹介していたのが電気グルーヴで、やっと本題に入れる。
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 電気ビリビリは正式デビュー前のインディ盤で既に公開され、現在に至るまで姿を変えつつ演奏される代表曲、というより電気のテーマ曲だ。自己紹介と下品と悪意の詰まったラップを含む「面白い曲」として電気の初期のイメージを代表する曲でもあって、まあ、俺も最初はそういう楽しみ方だった。

 「死体マニアの変態性欲者」のシークェンスを含む初期ヴァージョンの歌詞は正式デビュー時には「下着マニアの異常食欲者」に変更され、ソレはホントに良いのか、という感じではあったのだけど今回言いたいのはその話では無くて。
 このデビュー作「フラッシュ・パパ」は後に「Flash Papa Menthole」として完全リメイクされるのだけど、ここに収録された「ビリビリ」はbpm160の高速テクノに生まれ変わっていたのだ。そして、コレが歌詞云々をどうこう言う気も無いくらい格好良かった。
 まさに「スラッシュビートで突っ走」っているヴァージョン(追加された歌詞で「電気ビリビリのbpm、スラッシュテクノのbpm」と歌っている!)で、ってーかコレ聴いたら初期ヴァージョンのどこが「スラッシュビート」だよ!と言いたくなる。

 同アルバムにはCafe De 鬼のリミックスが入っていて、コレがロッテルダムのミュージシャンによるヴァージョンなんだけど、つまり丁度この時期だったんだよ。で、当の「ビリビリ」はと言えば、ガバの影響でのbpmの高速化に加え、この頃電気の中でも盛り上がり始めていたTB-303をフィーチャーし、コレ以降トランス系に進んで行く道筋も既に見せていたのだね。
 次に出た「コンピレーション」のドリルキング・アンソロジーではこのアシッド感覚を更に強化して、そしてあの名盤Vitaminに繋いで行くのだからこの「ビリビリ」からの流れがいかに重要かがよく解る。

 で、そのVitaminのツアー(ビデオ「ケンタウロス」としてリリース)では「電気ビリビリ178bpm」と題されたパフォーマンスが登場。妙にストイックでダークなトラックに乗せて、もう自分たちでも付いて行けない超高速ラップ(よりによってちゃんと全部歌ってるのだ!)を展開。ダークでシリアスなサウンド(と、表情)で馬鹿な歌詞をラップするってのも相当狂ってる(しかも「死体マニア」に歌詞が戻ってる!)。






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Last updated  2010.08.01 20:27:19
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