2010.11.01
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カテゴリ: ★★★★★
 当時のバンドメンバー全員で行ったYMO「再生」ライヴ@東京ドーム。オープニングアクトとしてオーブ(アレックス・パターソン)が登場してA Huge Ever Growing Pulsating Brain That Rules From The Centre Of The Ultraworldをプレイした段階で俺らのテンションは最高潮。思いがけずオーブを生で、という嬉しさ、東京ドームでオーブというミスマッチ感に対する爆笑、単なる同窓会ノリでドームに来た「YMO世代」が唖然(または憮然)としているその状況に対する嘲笑と優越感。そういったものがない交ぜになった、最高の気分だった。

 YMOもオーブの登場に着いて来れないような連中を排除するくらいの気分があったはずで、例えばライディーンやテクノポリスを含まないセットリスト(プログラムには曲目が明記されていた)もそういうその時の気分の表れと思われる。それが故の前座起用、といいつつも明らかに本編より音質が劣る状況という待遇にはやっぱりYMOらしい大人げなさも感じたり。そもそも東京ドームでアンビエント、っていうのも明らかにおかしいのだけど。

ymo_beasuperman.jpg
 そういったことも含め、93年の再結成は気合い入ってたと思うんだよ。幸宏はどうも「嫌々やってた」らしけど、それであのクォリティ。少なくとも、今の「おじいちゃんの道楽」的な(それにしちゃあ異常なクォリティだが)再結成とはノリ自体が違う、ってーか、まあ時代に対してまだ負けてないって気分とか、必ずしもメンバー感がうまくいってるワケじゃないような状態を引きずってたはずで、その緊張感、つまりBGMやテクノデリックの頃の気分、サウンド、質感って言うか。結局目指していたのは「ポップでキュートなYMO」じゃなくて81年頃のとんがりすぎて誰もついて行けなかったYMOで、まあ多少の空回りも含めて悪くない線は行ってたんじゃないだろうか。

 その「再生」プロジェクトでの唯一のスタジオ作、Hi-Tech HippiesやI Tre Merli、Chanceみたいなそれなりに「名曲」に近い線の曲も生み出したTechnodonのオープニングだったのがこの曲。ウィリアム・バロウズのヴォイスサンプリングから始まる、ってのがまた妙にYMOを感じたのを覚えている。
 以前「俺ラン」でも上位に置いたと思うんだけど、俺はYMOの全キャリアから選んでも10位に入るくらいこの曲が好きだ。YMOらしい曲だとも思うんだよね。解りやすいじゃん。こういうシリアスなアルバムで急に出てくる幸宏の「ごめん」も、かつてU.T.で「まさか!」ってやったのとあんまり変わらない(もっとさりげなくなってるけど)。
 アルバム中ではHi-Tech Hippiesと並んで数少ないダーク感の薄い曲で、そのせいかシングルカットされた(画像は3インチシングルじゃなくて、12インチリミックス盤。未聴)。

 勿論、唯一のリアルタイム体験したYMOだ、ってのも要するに思い入れなワケで、そういうの込みで大好きってのは間違いなく事実だろうけど。当時のバンド、S.I.N. Creationの思い出とともに・・・





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Last updated  2010.11.01 19:56:57
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