Solid State Survivorはそれなりに世間でも聴かれていたようで、それから長い間YMOに触れていなかった俺が高校生の頃友人宅で再会したときには明らかにライディーン以外にも、テクノポリスやBehind the Maskにも覚えがあった。それから数年は、「増殖」まで+「浮気な僕ら」以降のYMOのみ聴いて過ごすことになる。彼が「あの2枚」を持っていなかったからだ。 それが重要作だと知るには更に数年を必要とする。音楽学校時代の仲間に教えられた1981年のYMO。友人の世界からはすっぽり抜け落ちていたその時代の2枚のアルバム、そりゃあ明らかに小学生向けじゃない、暗くシリアスなYMO。体操とかPure Jam、Keyの「何言ってんの?」そしてU・Tの間奏あたりにYMOらしいユーモアが顔を出す以外はひたすらダークで、硬質で、大真面目な世界。だが、既にニューウェーヴ(勿論俺にとっては「復習」すべき音楽だった)を通ってきた俺には理解できるし、充分に魅力的な世界だ。
はじめの頃は圧倒的にKey、Cue、Balletのようなポップでニューウェーヴ的な曲か、当時大好きだったハードコア・テクノに通ずるU・Tが好きだったけど、徐々に好きになっていくのは、この硬質な時代の中で肉体的ファンキーさを聴かせる楽曲群。ラップ現象やLight In Darkness、Neue Tanzの様な曲。それらの中でも一番なのがこの曲だ。