2011.02.27
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 YMOに出会ったのはご多分に漏れず小学校時代。なんか創作ダンスだかなんかの素材として黒板に「ライディーン」と書かれていたときは当然俺たちは勇者ライディーンの方だと思う。そこで帰化された全然違う曲にがっかりしたり、小学生にも解るキャッチーなメロディに惹かれたり。

 Solid State Survivorはそれなりに世間でも聴かれていたようで、それから長い間YMOに触れていなかった俺が高校生の頃友人宅で再会したときには明らかにライディーン以外にも、テクノポリスやBehind the Maskにも覚えがあった。それから数年は、「増殖」まで+「浮気な僕ら」以降のYMOのみ聴いて過ごすことになる。彼が「あの2枚」を持っていなかったからだ。
ymo_technodelic.jpg
 それが重要作だと知るには更に数年を必要とする。音楽学校時代の仲間に教えられた1981年のYMO。友人の世界からはすっぽり抜け落ちていたその時代の2枚のアルバム、そりゃあ明らかに小学生向けじゃない、暗くシリアスなYMO。体操とかPure Jam、Keyの「何言ってんの?」そしてU・Tの間奏あたりにYMOらしいユーモアが顔を出す以外はひたすらダークで、硬質で、大真面目な世界。だが、既にニューウェーヴ(勿論俺にとっては「復習」すべき音楽だった)を通ってきた俺には理解できるし、充分に魅力的な世界だ。

 はじめの頃は圧倒的にKey、Cue、Balletのようなポップでニューウェーヴ的な曲か、当時大好きだったハードコア・テクノに通ずるU・Tが好きだったけど、徐々に好きになっていくのは、この硬質な時代の中で肉体的ファンキーさを聴かせる楽曲群。ラップ現象やLight In Darkness、Neue Tanzの様な曲。それらの中でも一番なのがこの曲だ。

 とにかく細野・高橋のリズムセクションを聴くためだけにある曲と言っても過言ではないのではないか。上物はあくまで上物。細野のファンキーなことこの上ない最高のベース。時にスラップも交えつつ一切無駄なフレーズを弾くことがない理想のプレイ。
 そこに絡むは高橋のひたすらソリッドながら、80年までにはあまり聴かせなかった微妙な跳ねを感じさせるドラミング。ベースと完璧にシンクロするグルーヴ。16分で刻むハイハットの8分裏のアクセント。

 高校時代に友人宅で出会わなかったのはむしろ幸運だったかも?あの頃の俺が聴いてたら「中期YMOは退屈」というレッテルを貼っていたかも知れないな。





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Last updated  2011.02.27 23:46:24
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