2011.03.25
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 偽浪人生生活を終えた俺は、音楽学校へ通うことにした。非常に小規模で、学校法人でさえない学校だったがここで得たものは大きい。ドラムをほぼ一から鍛え直したのは勿論、やはりここで出会った仲間達も俺にとって、その後長きにわたって重要な存在になっていく。

 ただ、居心地が悪い面もあった。周囲の連中は、はじめこそ多彩な趣味を持っていたのだけど、ミュージシャンとしてテクニックを磨くにつれ、やはりテクニカルな音楽主体になっていく。メタル好きだった奴らがどんどんフュージョンやジャズの話ばかりする様になっていくのはなんとなく、気持ち悪かった。今考えれば決して悪くはないのだけど、なんか俺は反発したくなっていた。

 気がつくと周囲には似たような嗜好の音楽性を持つ連中が集まる。テクニックよりコンセプト、テクノロジーを愛する仲間だ。彼らと共にYMOや、80年代のニューウェーヴなどを聴きまくる日々。「嫌いなミュージシャンは?」「ディープ・パープルとエリック・クラプトン」これもまた、所詮は中二病である。
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 そんな頃に、なんとなく手に入れたのがこのコンピレーションだった。XLは今ではレディオヘッドやベック、ホワイト・ストライプスなども在籍する(した)総合的なレーベルだが、当時はテクノの代表的なレーベルだった。しかもここで謳われたキャッチフレーズは「ハードコア・テクノ」である。そりゃあもう、衝撃だった。

 YMOをテクノだと思っていた俺たちには「ハードコア」の攻撃的なサウンドは凄く新しかった。収録されていたのはプロディジー、SL2、T99、ホーリー・ノイズ、プラガ・カーン、キュービック22など・・・鋭角的なドラムのビートに歪んだ(勿論TB-303も多用されていた!)ベース。しかもキャッチーな上物フレーズやヴォイスサンプル。聴いて良し踊って良し。とにかく俺は思ったね。「テクニックなんか磨いてる場合じゃねえ、打ち込みだ」

 ともかく、俺にとって本格的なテクノ・ミュージックへの入り口はここだった。この後。電気グルーヴを経由してもっとディープな世界へ足を踏み入れるが、まあソレはまた次回以降・・・





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Last updated  2011.03.25 21:45:51
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