口笛とベース。この二つのトランシーなサウンドにノックアウトされた。7分に及ぶ曲なんだけど、この20年でこの曲を長いと感じたことは一度もない。むしろ7インチヴァージョンが短すぎると感じるくらいだ。更に言えば「Ramma Ramma Fa Fa Fa・・・」で始まる(勿論MC5の引用!)シングルヴァージョンはあまり好きではない。俺にとって大事なのは最初から飛び出す口笛とベース。
それにやっぱり誰がなんと言おうと90年代最高に美しい曲であるHigher Than the Sun。この曲を聴かずに90年代を通過したというのは音楽的に言えば死んでいたと言っても過言ではないわけで、これまた俺はアルバム後半に入っていたDub Symphony Of Two Partsの方が好き。まず何が大事だって俺に「ダビーなサウンド」そして「ジャー・ウォブルのベース」という認識を与えたこと。
このアルバムの凄いところは、これらの曲に代表されるハウス/テクノ/ダブ的なサウンドと、Movin' On UpやDamagedの様なアーシーなサウンドの曲が、アンドリュー・ウェザーオールとジミー・ミラーが、一切の違和感を感じさせずに一つの流れとして、ロックンロール=ダンスミュージックとして同居している、というコト。13th Floor ElevatorsのSlip Inside This Houseのカヴァーも60年代的サイケデリアを完璧に90年代に(その名の通り)「スリップ」させている。まさに、1st→2nd Summer of Loveの橋渡しだ。