2011.04.04
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 俺とテクノの蜜月の終わりもまたあっけなかった。Selected Ambient Works Vol.2やシングルOnが大好きだったエイフェックス・ツインの当時の最新シングルVentolin。このシングルのサウンドは俺が後にも先にも聴いたことがないほど不快なものだった。中学生の頃聴いたRevolution 9(今では好き)よりも遙かに不快な音。このシングルを封印すると共に、何故かテクノというジャンル自体への興味も急速に薄れていった。タイトルが、当時俺が手放せなかった喘息用の気管支拡張剤から採られているのも皮肉なものだ。

 その頃、高校の頃の友人から「ドラムを叩かないか」と誘われた。彼の所属する合唱部のOB会がバンド活動をやっていて、ドラムは普段は彼が担当していたのだけど、その時にやる曲が60年代の、所謂ブリティッシュ・インヴェイジョンの楽曲群だったのだ。彼はその辺があまり得意でなく、勿論俺がそういう音楽を好きなのも知っていたので「お前叩けよ」と言うことになった。

smallfaces_1st.jpg その時やったのはビートルズ、フー、ストーンズ、スペンサー・デイヴィス・グループ、キンクスなど非常に一般的なあたり。そしてそのなかにはスモール・フェイシズのShakeも含まれていた。

 ポール・ウェラー・ムーヴメントのビデオのオープニングがTin Soldeirだった。ソレが聴きたくて、ディスカウントストアでベストを買ったのだけど、そこにはShakeは入っていなかった。独特の、跳ねるんだかストレートなんだか、つんのめるんだか引っかかるんだか解らないビートに乗せて溌剌としたヴォーカルが炸裂するこの曲、すぐに好きになり、そしてあっという間にスモール・フェイシズ自体の虜になった。しばらくはそのベストを聴いていたがすぐ物足りなくなり、アルバムを買いに行くことになる。

 なんと俺は、本厚木、海老名、藤沢、茅ヶ崎と回って、一日のうちに全てのアルバムを揃えてしまった。Autumn Stoneを入れてもたった5枚だが、多分こういう買い方をしたのはこの時が初めてだったんじゃないかな。

 コレを切っ掛けに俺はロックに回帰していくことになる。再び60年代や70年代の音楽を聴き始めるようになる。また、その「OB会」にも継続的に参加し、彼らの趣味から色々影響を受け、自分のやったことのないタイプの音楽にも挑戦する機会を得た。ロックドラマーとしての俺を復活させたのはこの集団であり、スモール・フェイシズであると言ってしまっても、まあ過言ではないんじゃないか。

 それよりなにより、その「友人」Ko-Ryuを含むここのメンバーが後にthe MDK'sに発展することになるんだから、そりゃあ重要なんて生易しいものではないのさ。





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Last updated  2011.04.04 19:39:28
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