2011.05.12
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 聴き始めてからは長いが、近年になってその存在感を凄い勢いで増してきたのがプリティ・シングスだ。

 最初は多分ご多分に漏れずS.F. Sorrowを聴いたはずだ。その段階では「サイケで格好良いな」と言う軽めの感想だったと思う。好きとは思ったが、衝撃ではなかった。それほど懸命に聴き込みもしなかったんじゃないかな。
 そこから当然というか、60年代のプリティズを遡って聴く。1stから順を追ったのかな。この頃は例によって「プリティズは60年代のビートバンド」という認識が当然だったから、70年代以降の作品はあまり真面目に採り上げられなかったし、滅多に売ってなかったんじゃないかな。俺の目には留まらなかったと思う。

 勿論、それなりに聴き込んで、俺の中では重要な60'sビートの一つとして認識されていたのだけど、フーやらストーンズやら・・・と並んでベスト10の位置にいるかどうか?くらいの存在感だったんだよね。

 そこから「70年代も聴いてみよう」と思った切っ掛けが思い出せない。

 でも何らかの切っ掛けで聴いたんだよ。そしたらもう、凄い勢いではまった。多分最初に聴いたのはFreeway Madness。それからParachuteに戻りの、Silk Torpedo、Savage Eye・・・って具合に。とにかくこの時期、ディック・テイラー脱退後のプリティズって言うのが俺の中での地位を凄い勢いで上げていったことは間違いない。多分Cross Talkを買う前にSoul Deepに単独コーナーを立ち上げたんじゃないかな。
pretties_silktorpedo.jpg
 Freeway Madnessが最高作、と思っていた時期もあったし、今ではParachuteが一番好きなんだけど、俺の中で重要度が高いのはSilk Torpedo。タイトル曲のピアノでやられた。それにドラマティックなBride of Godや得意の組曲(合成曲?)方式のDream / JoeyやBelfast Cowboy / Bruise in the Sky。

 Parachuteあたりから、要するに「ロックオペラ」だったS.F. Sorrowの実験を引き継ぐ形で「境目の定かでないメドレー」が増える。これがプリティズ中期の面白い点で、要するに「どう聴いてもサビからの展開部」とか「明らかに入れ子構造」な曲が「別の曲」としてメドレー扱いでクレジットされているのだ。このアルバムでは特に、Dream と Joeyの境目はどこにもないとしか思えない(と言うより、Joeys in Dreamというタイトルの方が似つかわしい)。Parachuteの最初のメドレーとか、Freeway~のOnion Soup / Another Bowlなんかもそう。

 こういう変なことをさらりとやっていながら誰にも驚かれず、注目されず、目立たない。世間では「元ストーンズのディック・テイラー」だの「初のロックオペラ」だの「ジミー・ペイジが彼らのファンでスワンソングに迎え入れた」だの、つまらんことしか言われない。不遇である。






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Last updated  2011.05.12 22:47:28
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