だけどね。 あの「ノリ」は絶対所謂「ヘヴィメタル」の文脈とは全く違ってることはこの時期の演奏をちゃんと聴けば解るはず。そう、あの疾走感はどう考えてもパンクの影響だ。勿論ジャムのDavid Watts、プリテンダーズのStop Your Sobbingなんて流れがあるのも間違いないけど、やっぱりそのムーヴメントそのものに刺激されて出てきたのがこの時期のノリだと思うんだ。
特にAll Day and All of the Nightのスピード感。先に書いたけど、実は「疾走感」ってのはパンクや、そのルーツたるビートミュージック、ロックンロールの持ち物であって、ヘヴィメタルの文脈にはこの、どっちかと言えば前ノリの「突っ走っていく感じ」は基本的に、無い。同じテンポのパンクとメタルを聴き比べれば簡単に解る。例えば(変拍子の部分を抜きにしても)メタリカのMaster of Pappetsに「疾走感」は感じないでしょ。例えが悪いかな。 でもね、メタルの人は基本的に上手いし、重い方を目指してるからノリは安定するし、後ろ気味のノリになるわけ。パンクは下手だから早くしようと思うと前ノリで突っ走って歯止めが利かなくなる。そこが違い。