「吾輩は猫である。名前はまだ無い。」で始まる、夏目漱石の「我が輩は猫である」の初版は何時頃かと思ったら明治38年(西暦1905年)今から110年前、爺さんが生まれる30年前の話。当時の猫たち、今みたいな猫専用のカリカリフードもない時代。飯にありつくのもままならず、ネズミ駆除に猫が要った時代である。
現代の猫とは雲泥の差であるが、どちらが幸せかと思ったら人間の勝手さで、去勢も避妊手術もされず自由奔放な恋をして、子孫繁栄に精を出して生きたに違いない。現代猫は子供が生まれたら保健所へ。運良くどこかへ捨てられても、餌にありつく保証もない。キャットフードで育てられた家猫たちは、ネズミさえも知らないのである。
一方、我が家の猫たちは、ネズミは猫の餌である事も、モグラが土の中にいる事も察知する。元来の猫本能を、今もって持ち続ける天才的な猫なのである。
※爺さんのひとりごとは http://blog.livedoor.jp/soundkk/
今日の一句
ぼけテスト 今日は何日? 暦見る
行方不明のキーチャン
あの世へ逝くよ・・と言ったか言わぬか?そんな顔の最後の写真
お墓も造れないね、と娘は寂しく言った
娘宅のハナ
早く起きてキーチャン探しに行ってよね
誰が名付けた、名無しの野良猫
道ばたに捨てられた、アニメ時計