いたずら妖精の子供たち


その子供達も小さないたずらを毎日毎日飽きることなくしては、物影から見ていて、お腹を抱えて大笑いしています。

本当に頭にきて、追い払おうとすると、すぐにどこかに消えてしまい、追い払うことも退治することもできません。

憎たらしい子悪魔達で、人間のイライラや喧嘩をとても楽しんでいるようです。


ある日、「パパ、何とかして。イタズラ妖精の子供達が毎日毎日ひどいイタズラをして困るの。」
そう言うと、パパはそっと私を膝の上に抱き上げて、こう言ったのです。

「よくお聞き。この世界は人間だけが住んでいる世界じゃないよ。
 いたずら妖精も普通の妖精も多くの生き物も、みんなが生きている世界で、 みんな生きる長さや大人になる速さが違うんだよ。

 いたずら妖精はとても長生きなんだよ。そして、何百年もかけて大人になっていくんだよ。

 何百年も子供の時を持っていて、存分に子供の時を遊び尽くして、そして大人の妖精になっていくんだよ。

 大人になってからも、何百年という長さの中で、妖精の智恵や要請の世界を創っていくんだよ。

 君が速く大きくなって、分別がついたからって、いたずら妖精がいつまでも子供でいつも困ったいたずらをしているとしてもね。

 君もよちよちの時代はすごいことを平気でしていたし、みんないたずらだった。

 妖精には妖精の暮らし方があるし、人間とは違う生き方があるよ。

 だからね、もっと赤ちゃんに優しくするように、子供の時を長く生きて行くいたずら 妖精達にも優しい目を持ってごらん。

 妖精は同じ事を繰り返しながら、違うことを違う考え方で学んでいるんだよ。
 人間とは違う世界の見方をして、人間にはない長い世界のあり方を見ているよ。

 妖精の持つ長い時間を欲する人間もいるだろう?
 何百年も生きたいという人間もいるよね?

 だからって、人間はいつまでも子供でいたいと望まない。
 みんな、早く大人になりたいって望んでいて、早くいろいろなことをしたいって
 思っている。

 なんでも出来る大人の良い時間だけを長く生きたいという我侭を持っているよね。

 でも、神様に出来ることはきっと、すべての生きる時間のリズムはゆっくりか速くしか出来ないんじゃないのかな?ってことで、望まない現実もついてくるよってことなんだと思うよ。

 ゆっくりと成長する時間を生きるか、速いテンポの時間を生きるか?
 好きな時だけゆっくりと繰り返してはいけないような気がするよ。

 君は速く成長して、大人の考え方を持って、うるさいママのような口をきくように なったけれど、君もまだ子供で、パパから見たらまだいたずら盛り、いたずら妖精とたいして違わないことをしているよ。

 いたずら妖精だけが悪いんじゃないよね?

 八つ当たりしたい気分のイライラした君がちょうどそこにいたんだよね?

 そうでしょう?

 君がにこにこしていて、嬉しい心でいたら、いたずら妖精が何をしていても、笑顔で笑って許せていたよね?

 いたずら妖精ってそんなものだと知っているから、きっと横目で見て、可笑しなことをする妖精をからかってやろうとか考えて、新しい遊びを考えていたんじゃない?

 いたずら妖精以上のいたずらを考えられるのは、いたずら大好きの君なんだよ。

 物事は他人の言葉を繰り返すと、良いほうに考えが巡らなくなるよ。
 ママみたいにヒステリックに怒っているよりも、いつもの陽気な君で、いたずら妖精といたずらごっこをして、泥だらけでいる君のほうが好きだよ。

 何があったの?
 何か怒っていることがあるでしょ?

 いたずら妖精のせいにして、八つ当たりしようとしていたことは何?

 あったかいココアを飲みながら、君のイライラの原因を溶かしてあげるよ。」

© Rakuten Group, Inc.

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: