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こーじ2002

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2006年11月02日
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テーマ: たわごと(27817)
カテゴリ: 過去の話
ひとり・・・。

そう、誰にも見られていないひとりの時、人は何をしているか分かったもんじゃない。
誰にも見られていないことを良いことに、結構恥ずかしいことをやっているものだ。

まだ独身で、一人暮らしをしている時の恥ずかしい出来事をひとつ・・・。

一人暮らしで、大して広い部屋に住んでいるわけでも無く、しかもほとんど電話などかかってこないのにコードレスホンを使っていた。実家の電話はコードレスでは無かったので、物珍しさもあったのだろう・・・。

特に当時使っていた電話で、おいらが買おうという決め手になった機能が 『ノンタッチ・ハンズフリー機能』 である。
これは電話の呼び出し音が鳴った際、コードレスホンに向かって 「は~い」 と返事すると、受話器を取らなくても電話がつながっちゃうという優れものだった。

「は~い」 といえば受話器を取らずに話ができるこの機能に心底惚れ込んだ。

しかも電話機についている『目覚まし機能』にもハンズフリー機能は活用できた。
指定した時間にアラームが鳴ったら、電話機に向かって「は~~い」と返事するだけで、アラームが自動的に切れるという、泣きたくなるほどうれしい機能だった。

購入した翌朝から活用すべく、AM7:00にアラームをセットし消灯。

その翌朝、アラームがなる。ちなみにアラームのメロディは 「森の熊さん」 だった。

熟睡していたおいらは突然の森の熊さんメロディーに一瞬驚いて目が覚める。

(ああ・・・そうそう・・・電話の目覚ましだ・・・。)

全く面倒くさがりのおいらは布団の中から、電話機に向かって小声で “は~い” ・・・。

ところが森の熊さんは鳴り止まない。それどころか徐々に音量が大きくなっていく。

おいらはちょっとイラっときて再び “は~~~い”

森の熊さん・・・鳴り止まない・・・・。

“は~~~~~~~い!”

森の熊さん・・・まだ鳴り止まない・・・。



もう、ここでおいらは掛け布団を蹴散らしながら布団から飛び出し、電話機飛びかかって接吻するがごとく口を近づけ、

「は~~~~~いって言ってるのに、なんで止まらんのじゃぁぁぁぁ~~~い!!」

・・・と血管が切れるほど怒り狂った。

森の熊さんは、驚いたように鳴り止んだ・・・。



ひとり、電話機を睨みつけ、電話機に怒りを露わにする。

そして電話機を相手に、おっさんの長いひとり芝居が始まる。

出来損ないかぁぁ と朝からやたらと興奮し、唾を飛ばし、血圧を上げながらおいらは電話機に説教する。さらにコードレスホンを床に軽くたたきつけたり、平手で打ったりする。

ちょっとしたリンチだ。

しかし、次第に冷静になっていくにつれ、電話機に「は~~い」と返事していた自分、電話機に接吻するほど口を近づけ、「は~~い」と怒鳴っていた自分、そして電話機に説教をしていた自分が気持ち悪くなってきたのである。

「な・・・何やってんだ・・・。」

やがて、自分自身に落ち込む・・・。独りであるが故の異常行為に自己嫌悪に陥るのだ。
独り暮らしの怖さだ・・・。

ちなみにノンタッチ・ハンズフリー機能は、その初日の怒りで二度と使ったことは無かった。





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最終更新日  2006年11月02日 22時13分59秒
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