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こーじ2002

こーじ2002

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2007年10月01日
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カテゴリ: その他
「こんにちは。これからこーじさん宅にお世話になる、カブトムシです。別に何のお役にも立てませんが、産卵までよろしくお願いいたします。」



「あああ・・・どうぞどうぞ!何のお構いもできませんが、とりあえず、うちでゆっくりお過ごしくださいよぉ!」


・・・ということで、カブトムシ夫妻を我が家に迎え入れたのが、確か8月のお盆前だった。このカブトムシ夫妻は、同じマンションに住むおじさんの紹介でうち身を置くことになったのだが、割と美男・美女で愛想の良いご夫婦だった。


その後、毎日『昆虫ゼリー』を取り替えながら、


「今年はまた一段と、暑い日が続きますなぁ・・・。」


「いやぁ・・・我々カブトムシもこうも暑いと、固い殻から汗がにじみ出ますよぉ・・・ハハハハ!!」


なんて会話をする日々が続いていたのだが、そんな旦那が8月の末に老衰で亡くなった。
カブトムシはワンシーズンの短い命なので、日増しに腰が曲がり、声に張りがなくなり、白髪が増え、急速に弱っていく様が明らかに分かったが、おそらく苦しみも無くあの世に行ったのだろう。


実にカブトムシらしい死に顔だった。


ムシキング全盛期の頃なら、多分、カードにしてもおかしくないほど立派な顔立ちをしていたが、死に顔も実に凛々しかった。


奥さまは旦那さんと死に別れた後、食欲を無くし、元気が無い日々が続いたが9月初旬のある日、


カブトムシ夫妻の愛の証である卵を発見したのである!


その後も奥さまは与えられた寿命を懸命に生きたが、ついに9月中旬に力果て、カブトムシらしい安らかな顔で短い生涯に幕を閉じた。


奥さまが亡くなって、カブトムシ夫妻の住まいの整理をしていると、なんと22匹の幼虫と1個の卵が出てきた。


真面目な顔をしていたが・・・あの旦那さんも子孫を残そうと、日夜がんばっていたようだ・・・。



幼虫を潰さないように入念に家を整理していると、土の中から一通の我々に宛てた手紙が出てきた。








手紙は難解なカブトムシ語だった・・・。


せっかくのお手紙だったが、まったく意味が分からず、とにかく、我々なりに解釈し、子供たちをよろしくと言いたかったのだろう・・・と理解した。


昨日、やや大きくなった幼虫を大きな家に引越しさせた。


「○〆∥+∞♂℃¢!!」

「£#@○●§&%!!」


元気いっぱいの幼虫たちは、やたらと『カブトムシ幼虫語』で話しかけてくるので、何がなんだかさっぱりわからないが、大きな家に引越しをしてうれしそうに潜っていった。


残念ながら、卵を含む23匹のうち、引越しができたのは20匹。あとの3匹は・・・生まれつきの虚弱体質で亡くなったものと思われる・・・。


昨日元気いっぱいで土の中に潜っていた20匹の幼虫たちを、無事に成虫まで育ててやることを、我々に子孫を託したカブトムシ夫妻に誓った次第である。

kabuto





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最終更新日  2007年10月01日 21時22分06秒
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