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財布がなくなった!
この日、懇談のため午前9時30分頃、出勤。
講師の財布から現金がなくなるという被害がここ最近急増していたので、隠しカメラを設置。
そのカメラの映像のチェックを行う。
昨日の撮りはじめは17時51分。
しかも胸騒ぎがして、慌ててとり始めた次第。
カメラの映像には一人の塾生(小学生)が映っていた。
時間は17時59分。
私のカバンの持ち手のボタンを念入りに留めている。
その後も映像をチェック。
結局、その日の映像にはその子どもの映像が映っていただけであった。
カバンの中をそのとき確かめたが、見事に財布がなくなっていた。
その子どもが登塾したのが17時35分頃。
私がVTR撮影を始めたのが17時51分。
犯行はわずか16分ほどの間。
その間、事務所の出入りを行ったのはその子どもだけ。
ここで私は迷った。
1:このまま決定的な証拠を押さえるまで泳がせるか
2:カバンを触っている映像だけで罪を認めるならそれもよし
結局私は2の選択を行った。
警察も呼んで映像をチェックしてもらった。
この映像だけでは黒と断定できない。
保護者と子どもとを呼んでそれでも解決しないのであれば、改めて被害届けを出すという話で一致。
親子を呼び出した。
人のカバンに手をつけたことは認めるが、チャックを開いて中から財布を取った映像が無い以上、うちの子供が犯人だということは言えない、そうだ。
お宅のお子さんだけなんですけどね、私のカバンに触っているのは・・・
なぜカバンを触る必要があったのか?
近くのテーブルの上で鉛筆を削っていたら、その傍らにあった消しゴムにひじが当たってしまい、その消しゴムがカバンの奥に転がったらしい。
その消しゴムを取ろうとしていたら、カバンの持ち手のところに消しゴムが引っかかってしまい、ボタンを外して消しゴムを取った。
そのまま放っておいたら誰かがカバンを触ったと疑われそうだったので、17時59分の段階でカバンのボタンを留めに行った、らしい。
まず、その日、私のいる部屋には鉛筆削りはなかった。
仮にそれがあったとして、どのように削っていてどこに消しゴムをおいてひじに当たったのか現場検証を行ったが、非常に曖昧な証言で、3~4回ひじで消しゴムを落としてもらったが、私のカバンの奥には落ちなかった。
母親もその状況を見ていて、たまらず「財布を取ったのか?」と何度も確認を入れるが、子供は頑として首を横に振る。
この子ども、中学年の時に家のお金を盗み、豪遊した経験の持ち主だそうだ。
すでに前科1班。
警察も先入観を持って捜査すると良くない、といってたが・・・果たして・・・
証言が曖昧なまま、時間だけが推移し、その母親の一言にはあいた口がふさがらなかった。
目が泳いでない。
1回目の時に、金輪際同じ間違いを犯さないと誓った。
カバンの中から財布を取り出した映像がない限り、うちの子が犯人ではない。
家でもう一度よく話して見ますが、うちの子ではない・・・
うちの子ではない・・・
お宅、その子に小遣いもやってないそうですが、近くの店にあるゲームコーナーで友だちと遊んでましたで・・・
その金はどこからでてきたんでっっしゃろか?