李春成:J-WORKER

PR

×

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

李 春成

李 春成

カレンダー

コメント新着

那嵯涼介@ 故カール・ゴッチさんについて 李春成様 ブログの内容に関係のないコメ…
通りすがり2@ Re:5月10日 川崎フロンターレ 0-1 浦和レッズ この試合後の報道では浦和の守備を褒めた…
佐之輔@ レッズファンの方の意見もわかりますが PKの判定はともかく、谷口のゴールがオフ…
李 春成 @ Re[1]:5月10日 川崎フロンターレ 0-1 浦和レッズ(05/12) その通りです。崩しきれなかったと同時に…

フリーページ

2014.04.17
XML
カテゴリ: Jリーグ観戦記
監督の文脈(8)

2014年4月11日@等々力 12,379人(83%)
J1第7節

川崎フロンターレ 1-1 柏レイソル
【得点者】
前半5分 レアンドロ(レイソル)
後半28分 山本真希 (フロンターレ)

「後半、ナカムラのポジションチェンジでボールを奪え返せなくなりました」
(ネルシーニョ)


「守備をする側は、相手を囲むものです。憲剛が入ったことで、逆に相手を囲めたんですね」
(風間八宏)


 同じチームなのに、前半と後半でまったく表情を変えてしまう。年に何回か、そんなゲームに出くわすことがある。この日のフロンターレが、まさにその典型だった。
 日立台で行なわれた昨シーズンの開幕戦では、広州恒大から移籍してきたばかりのクレオが2ゴールをあげ、3-1でレイソルが勝利した。7ヵ月後の秋、今度は得点王・大久保嘉人の2ゴールで、フロンターレが3-1で帳尻を合わせる。このような過去の印象から、両クラブのカードは撃ち合いになるというイメージが強い。


 フロンターレの風間監督が動く。
 今季初先発の安柄俊(=アン・ビョンジン)を嘉人と2トップを組ませたのは、苦しい台所事情があったからにほかならない。なにしろ、FW3人を負傷で欠いていたのだ。前節の徳島戦で移籍後初ゴールを記録した森島康仁が左太ももの肉離れ、フロンターレ「行け行けサッカー」の主役のひとりであるレナトが右足内転筋、嘉人と並ぶ得点王候補の小林悠も同じく左足だ。そのうえ左SBの登里享平が右ヒザの副靱帯損傷、風間サッカーに欠かせない2列目の脅威・大島僚太まで左太もも痛とあっては、通常に考えればサッカーになるわけもない。

 2列目左の山本真希と右の森谷賢太郎が中に絞る動きでチャンスメイクを行ない、同時に両サイドバックに道を作ろうとしていた。だがフロンターレの生命線である「縦のコース」をレイソルの守備陣が巧妙に断ち切り、なおかつ1点のビハインドを追う嘉人へのチェックを時間を追うごとに厳しく増してゆく。

 後半開始と同時に風間監督が切ったカードは、稲本潤一の投入だった。ビョンジンをベンチに下げ、ボランチの憲剛をもうひとつ高いポジションへシフトチェンジしたのだ。すると、どうだろう。人とボールの出し入れが格段に増え、前半、あれだけフロンターレの反撃を食い止めていたレイソル守備陣がバタツキ始めた。
 「ひとり交代させただけで、どうしてあれだけ変わるのか」という記者の質問には、先発組と控組との力の差を指摘する含みも言外にあったはずだ。これに対して風間監督は、 「ふだんから一緒にやってない選手同士だと、やっぱりお互いのリズムやテンポが変わってくるんですよ。ケガ人が多いなかで、実際の試合を体感できたことが良かったと思います。金久保なんかは、途中から入ってうまく溶け込めてましたからね」 と、余裕の笑顔である。

 後半17分、パウリーニョと交代したのが、金久保順だ。ボランチに下がった左アタッカー・真希のポジションに入ると、激しい動きでレイソルの疲労感を増やした。その10分後、ペナルティエリア手前の位置で森谷から憲剛への横パス、さらに憲剛から縦のスペースを突いたスルーに真希が走りこみ、予想通りの同点シーンが生まれたのだった。
「ひじょうに残念なゲームでした。本当にもったいなかった……」
 この日も上機嫌な指揮官は、相好を崩しながら口惜しい気持ちを言葉に変えたが、たった2枚のカードで大胆にチームをいじくり、「行け行けサッカー」を蘇らせたのだ。まずは、してやったりだろう。

 心配なのは、レイソルである。開幕7戦で2勝4分1敗と足踏み状態である。どうしても想い出してしまうのは、やはり足踏みしていた昨季の真夏だ。最下位だった大分トリニータとのアウェイゲームをスコアレスドローで終え、24節の鹿島アントラーズ戦で完敗をきっすると、ネルシーニョ監督が一方的な辞任表明を発言し、現場を混乱に陥れたことがあった。数日後に撤回したものの、強化委員長時代の加藤久が代表監督にと強く推したネルシーニョには、一時の感情に振り回される傾向があるのではないか。結果、チームに及ぼした影響は強く、昨季25節以降のリーグ戦成績は3勝3分4敗に終わっている。この日も「競い合えたゲームになった」と振り返っているが、後半のフロンターレのボール支配率は70%に及んだのではないか。感情の昂ぶりを静かに抑え、どこか言い訳じみた回答にも聞こえたのである。田中順也や工藤壮人、フロンターレのユース出身である高山薫などのタレントがせっかく育っている。シーズンを棒に振ることのないよう祈りたい。

 ところで筆者は、この日のフロンターレの試合を観て、4日後に行なわれたACL・貴州人和戦の結果を予想していた。一部報道で「ケンカ」と表現された泥臭い試合は、案の定、貴州8、フロンターレ3のイエローが飛び交い、貴州からは2名もの退場者が出たゲームだった。しかしフロンターレ5年ぶりのアウェイでの先制点は、憲剛→森谷→金久保→憲剛の連携から奪ったものだ。指揮官の言う「体感」が選手層を厚くし、次の試合にも繋がったといえるだろう(試合結果は貴州0-1川崎)。
 サッカーにはお国柄が出る。日本人はフェアプレー賞ばかりをもらい、中国人は超個人主義と民度の低さが出る。だが今季のフロンターレは、耐えることを覚えたチームに仕上がっているような気がする。22日にホームで迎える蔚山現代は、自分たちの教科書歴史問題を棚に上げる韓国のクラブだ。それだけに中国のクラブとはちがい、歴史に名を残すことに燃えるのが彼らの精神構造である。フロンターレはACLとの相性があまり良くないというこれまでのイメージを、ここで一気に変えるチャンスだろう。




プーマ/PUMA【送料無料】2014 川崎フロンターレ ホームオーセンユニフォーム/サッカーユニフォーム/プーマ/PUMA【smtb-f】


ヨネックス/YONEX【送料無料】2014 柏レイソル ホーム レプリカユニフォーム/サッカーユニフォーム/ヨネックス/YONEX【smtb-f】





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2014.04.17 18:48:04
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: