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2011.12.26

映画レビュー：聯合艦隊司令長官山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実

カテゴリ：レビュー

真珠湾攻撃によって自ら開戦の火ぶたを切って落とす一方、誰よりも戦争に反対し続けた連合艦隊司令長官・山本五十六の実像を描くヒューマン大作。監督は、『孤高のメス』『八日目の蝉』の成島出。山本五十六を日本映画界を代表する名優・役所広司が演じ、海軍大臣・米内光政役の柄本明、軍務局長・井上成美役の柳葉敏郎、新聞記者役の玉木宏ら豪華俳優陣が脇を固める。刻一刻と変わる情勢の中、未来のために突き進んだ日本人の姿を、壮大なスケールで描く注目の一作だ。 allcinema ONLINE

昭和14年夏。日独伊三国軍事同盟をめぐり、締結を強く主張する陸軍だけではなく、国民の大半も同盟に希望を見いだしていた。そんな中、海軍次官の山本五十六（役所広司）、海軍大臣の米内光政（柄本明）、軍務局長の井上成美（柳葉敏郎）は、陸軍の圧力や世論にも信念を曲げることなく同盟に反対の立場をとり続ける。しかし、第2次世界大戦が勃発（ぼっぱつ）し……。シネマトゥデイ

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先日、「坂の上の雲」第３部の最終回を見た。「山本五十六」も「東郷平八郎」と同じ連合艦隊司令長官であり、「秋山真之」と同じ「参謀」達もこの映画には多く登場する。
２作品でも司令官、参謀の「好判断」、「判断ミス」が作戦しいては国家の命運を左右する。
私は常に「この国はどこで舵を取り違えたのか？」自問自答する。太平洋戦争での敗戦のみを問うのではなく、現在の「平和”呆け”した日本」になってしまったターニングポイントはいつであったのかと考える。
私の私論は国家としてのライフサイクルが終末期に入っていた「病める大国ロシア」に立ち上げ期にあった「大日本帝国」が戦争をし日本が経済的破綻におちいる前に前にロシアと講和を結ぶことが出来ただけである。つまり、満身創痍の横綱と新進気鋭の小結が対戦し、両者にらみあい、仕切った直後に、よつに組む前に横綱が痛めていた膝に力が入らず自ら前のめりに崩れていっただけである。
結局は日露戦争を勝利と思いこんだ当時の軍部、有識者の一部、国民の多くがこの国の舵を切り間違ったのではないだろうか？
その後、勘違いのまま太平洋戦争に突入、冷戦をへて今の日本があるのだろう。
さていつこの「勘違い」に気づく時がくるのだろうか？いや、気付かないだろうし、気付かない方が良いのかもしれない。

「アメリカと戦争を始めて勝てるなんて思わなかった。結局、乃木さんや東郷さんが頑張ってとったものを皆失ってしまった。（世界地図を見ながら）昔はここも、ここも、ここも（満州、朝鮮半島、遼東半島、樺太、千島列島、台湾等を指しながら）赤で塗ってあった。もったいないことや」語弊もあるが実に残念なことである。