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March 30, 2008
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カテゴリ: 今日の出来事
 「きょうは10リットルだけ入れて」。揮発油税の暫定税率失効が確定的となる中、県内の消費者の中でガソリンの買い控え現象が顕著になっている。4月1日以降に暫定分(1リットル当たり約25円)程度の値下げが見込まれるからだ。運送会社やバス会社は、今月中については“省エネ運転”などでとりあえず自衛し、来月に入ってまとめ買いする考えだ。こうした中、消費者の値下げに対する期待感を見越して、来月1日から値下げを決めた給油所もある。県内の暫定税率をめぐるガソリン事情をルポした。
(暫定税率取材班)

 山形市南館5丁目を車で走行中、燃料計の針が空の状態を示す「E」に近づいていた。「給油しないと」。買い物途中だった同市内に住む無職男性(64)は近くのガソリンスタンドに入った。いつもは満タンにしているが、この日は少し考えた。「来月1日から安くなるかもしれない」。財布から2000円を取り出し、セルフタイプの給油機に入金した。このスタンドは1リットル当たり150円だったため、約13リットル分しか給油できない。「間に合いますか」との記者の質問に「来月、値段が下がったら満タンにします。今はまだ様子を見たい」

 酒田市内に住む会社員男性(30)も買い控え派。「多分、4月1日から安くなるでしょ。だから今回は2000円分。31日まで走る量があればいい」と語る。寒河江市内の会社員女性(34)は少しでも安い給油所を探して東根市まで来た。同じく2000円分だけ給油。「これから安くなるかもしれないので」。米沢市のパート従業員女性(51)も「きょうはいつもの半分の量にしました」と話した。

 一方で、「ガソリンが少ないままではいざというときに対応できない。必要なものだから高くてもしょうがない」と現実的な選択をする人もいる。新庄市の会社員女性(43)は、市内の給油所で迷わず満タンを依頼していた。

 燃料費が売り上げに大きく影響するバス会社や運送業はどうか。軽油も暫定税率失効後の4月1日から仕入れた分から1リットル当たり約17円安くなるため、どの業者も今月中はなるべくタンク内にある分で乗り切る考えだ。山交バス(山形市)では通常、給油する際は満タンにするが、今月に入ってからは半分に抑えている。4月1日以降の見通しについて同社は「(実際に安くなるなら)1カ月で850万円、年間で1億円の利益増になる」と見込んでいた。

 こうした中、赤字覚悟で4月1日からガソリンを暫定税率分の約25円値下げすることを決めた給油所も出てきた。県内に16店舗を持つこの業者は29日に引き下げを決め、各給油所の事務所前に「値下げします」と書いた張り紙を出した。関係者は「値下げの口火を切った。他社も追い掛けてくるだろう」と話すも「損失は数千万円に上ると思われる。しかし、これ以上、消費者を混乱させたくない」と語った。





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Last updated  March 30, 2008 02:33:50 PM
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