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February 16, 2014
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カテゴリ: 今日の出来事
 湿った重い雪が本県の主要交通網を断った。15日に東北全域を襲った大雪で、隣県との陸路はほぼ途絶。特に記録的な積雪となった宮城県との県境付近で雪崩や事故が相次ぎ、国道48号をはじめ同286号、山形自動車道の通行止めは終日続いた。山形市内では除雪作業が追いつかず、蔵王温泉で多数の車両が立ち往生した。

国道48号で雪崩、車巻き込む
 15日正午ごろ、東根市と仙台市を結ぶ国道48号の関山トンネル宮城県側坑口付近で、乗用車2台が雪崩に巻き込まれ、道路脇の斜面に落ちた。東根市消防本部によると、このうち1台に乗っていた30代男性と20代女性の夫婦=仙台市=が山形市の県立中央病院に搬送された。女性は腰や胸などを打つ軽傷で、2人とも低体温症の症状がみられるが命に別状はない。

 宮城県警仙台北署によると、車は関山トンネル宮城県側坑口から仙台側に約1キロの地点で発生した雪崩に巻き込まれた。仙台市消防局の要請を受けた東根市消防本部から救急車や救助工作車などが出動。斜面に落ちた2台のうち、1台に乗っていた男性は車外にいたが、搬送された夫婦は乗車したまま巻き込まれ、自力で脱出した。

 東北地方整備局山形河川国道事務所と村山署のまとめでは、雪崩は同日午前9時55分ごろ、関山トンネル宮城県側坑口から仙台側に約200メートルの地点で発生したほか、その後も同県側数カ所で起き、同トンネルの山形県側坑口付近でも確認された。宮城県側で道路上の雪に行く手を妨げられた約50台に乗っていた約70人は、東根市内の高崎公民館と仙台市の宮城西市民センターに分かれて避難した。

 高崎公民館に身を寄せたのはこのうち約30人。東根市消防本部の要請で出動した山形県立中央病院の災害派遣医療チーム(DMAT)がトンネル近くの関山除雪ステーションで低体温症の症状がないかなどを確認した上で、公民館に避難させた。体は冷えていたものの、目立った体調不良を訴える人はいないという。

厳寒の中救助待つ「命の危険感じた」
 「3階ぐらいの高さから一瞬にして雪が崩れ落ちた。後ろに止まっていた車が流されてしまった」―。山形、宮城両県境の国道48号で、15日に相次いで発生した雪崩。宮城県側では多数の車が立ち往生、再びいつ崩れ落ちるか分からない雪の恐怖を感じた多くの人が車を離れ、吹雪にさらされながら救助を待った。

 山形市の男性会社員(53)は乗用車で本県に向かっている途中に立ち往生した。後ろの車が雪崩に遭うのを目撃した。「防雪柵と防雪柵の間から雪が崩れ落ちた。一瞬だった」。多くの人は車を乗り捨て、歩いてスノーシェッドなどに避難した。仙台市泉区、会社員庄子幸男さん(35)は車内にあったブルーシートを張って吹雪を遮ろうとしたが「すぐに吹き飛ばされた」。



 東根市側で発生した雪崩に巻き込まれた仙台市太白区、運転手早坂瞬さん(29)は「激しい横揺れを感じた。まずいと思った」。福島県会津美里町、自営業佐藤範是(のりゆき)さん(32)は「車ごとつぶされると思った。命の危険を感じた」と恐怖を語っていた。

 現場一帯でグレーダーを稼働させ、救助車両の通行路を確保した男性オペレーター(65)は「風が強く、全く見通しが利かなかった。1989年から関山峠で除雪車を動かしているが、こんな日は初めてだ」と話していた。

蔵王温泉など3地区が孤立
 15日午前11時5分ごろ、山形市蔵王温泉で、路線バスがスリップして動けなくなった。後続車の渋滞が生じたほか、吹雪で身動きが取れなくなる車もあり、路線バスと観光バスを含む計約70台が立ち往生した。

 山形署によると、渋滞が生じたのは蔵王温泉街から約1キロ下った樹氷橋までの区間。吹きだまりにはまって進めなくなる車も相次いだ。足止めされた車のドライバーとバスの乗客ら約100人は蔵王ロープウェイの社員寮やホテル、旅館などに避難した。

 現場付近は午後2時半ごろから全面通行止めになった。午前9時15分ごろには山形市消防署蔵王温泉出張所近くで雪崩が発生し、通行止めになっている。いずれも復旧の見通しは立っていない。

 大雪による交通障害で、山形市内は蔵王温泉、関沢、面白山の3地区計265世帯が孤立した。

山形―仙台間の高速バス、立ち往生で乗客ぐったり
 午後から通行止めになった山形自動車道では一時、多くの車が立ち往生した。午前10時に仙台を出発した高速バスがJR山形駅に着いたのは午後8時ごろ。降車後、乗客は一様に疲れた表情を見せた。

 入院中の父を見舞うため高速バスに乗車した仙台市の男性(56)は「雪崩が発生したというアナウンスがあり、トンネル出口まで約1キロという地点でバスが止まった。その場に約3時間止まったままだった」。

 仕事のため大阪から仙台経由で山形に向かっていた会社員女性(30)は「バス会社からおにぎり1個とお茶の差し入れがあった。予約している山形市のホテルで早くゆっくりしたい」とぐったりした様子だった。



山形国道事務所、2次災害の危険性調査し除雪再開
 16日以降の除雪作業の見通しについて、東北地方整備局山形河川国道事務所の伊藤啓一副所長は「防災科学技術研究所雪氷防災研究センター(新庄市)の専門家を呼び、16日の早朝から調査し、2次災害の危険性がないと判断した上で作業を再開したい」と述べた。

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Last updated  February 16, 2014 08:52:57 PM
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