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December 22, 2010
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W&オーズ.jpg
「戦隊ヒーロー&仮面ライダー」 に続き、年末の恒例となりつつある 仮面ライダー クロスオーバームービー。


 まずは1本目 「仮面ライダースカル メッセージforダブル」

鳴海荘吉 仮面ライダースカル を主人公に、10年前に 風都 で起こった最初の ドーパント スカル 誕生秘話を、娘・ 亜樹子 の視点を通して追うハードボイルドアクション。

 テレビシリーズの流れを踏襲する 「探偵×変身ヒーローもの」 で、なかなか悪くない出来。 吉川晃司 氏演じる 鳴海荘吉 のダンディズム全開の言動と立ち振る舞いが文句なしにカッコよく、 Wコンビ とはまた違った、いい意味でのビターテイストでよかった。
 ぶっちゃけ、 スパイダー・ドーパント の正体は、観る前から何となく察しがついてしまっていたり、尺の関係でやや飛ばしすぎに感じたり、そもそもチビッコ達に理解できるのか?と思う箇所が多々あったりと、惜しい点もそれなりに見受けられるが、それを補って余りある、愛と哀しみを背負う男の背中にシビれる事ウケアイ。


 続いて2本目 「仮面ライダーオーズ ノブナガの欲望」

鴻上ファウンデーション が、メダルの力で現代に甦らせた 織田信長 と、 火野映司 仮面ライダーオーズ との友情を軸に描かれる、愛と欲望の物語、…なんて書くと随分な傑作のような雰囲気だが、実際、1本目とは打って変わってかなりユルユルの出来。
 内容はとにかく荒すぎ、端折りすぎで、まとまりもヘッタクレもなく終始ゴッチャゴチャ。わざわざ ノブナガ を登場させた必然性もあまり感じられず、超高額で落札した茶碗、記憶に関する設定、ついでに 火野 くんとおそろいのパンツ等の伏線や小道具も、まったく生かしきれてないまま放置。ある意味 井上俊樹 脚本らしさが前面に出た、投げっぱなし観全開の30分だった。
 特にクライマックス、何故かバレリーナの踊りをバックに、 オーズ 信長 が直接対するという、特撮史上類を見ない意味不明にしてシュール、且つナンセンス&最低最悪のシチュエーションには、開いた口が塞がらないという他、適切な表現が見当たらなかった。

 もちろん映画、あるいは物語とは、スタッフの意見を参考してチームで作り上げていくものであり、脚本家一人を攻撃するのはそれこそナンセンスの極みだが、それにしたって、どうやったらこんな酷い出来になるのか。
 前にも何かで書いたが、おそらく本作のスタッフの誰もが、この物語の作品世界、もしくは設定を、充分に使いこなせていないのではないだろうか。無欲な男が欲望渦巻く戦いに巻き込まれるという、ともすれば今までのどの ライダー よりも爆発力を秘めた基盤があるものの、今のところ、そのほとんどがマイナスにしか作用していないように感じられる。

 誤解を恐れずに言えば、電波を受信できる環境があればタダで見られるテレビならまだしも、わざわざ金を払って観に来た客に観せるだけの代物には、正直ほど遠い。これが一本の映画として上映されたのなら、小生は迷わず 星1つ! を付ける。


 ラスト 「MOVIE大戦CORE」

ノブナガ の体内から排出された黒い コアメダル と、 メモリーメモリ の力が一つとなり、強大な敵・ 仮面ライダーコア が出現。全てを破壊し尽くさんとするコアの暴挙を阻止すべく、 オーズ ダブル がタッグを組んで戦いを挑む。
 …とまあ、前二本の集約話的な内容ながら、こちらもまた蛇足というか、必然性をほとんど感じられない出来。
 例えば、 スパイダー・ドーパント の中の人の、 スカル に対する嫉妬や憎しみを コアメダル の力で具現化させた、とかなら話しは分かるが、何故あの メモリー から 仮面ライダー が出てくるのか、いまいち納得できない。

 強いて長所を上げるなら、 バーズ タジャドルコンボ がテレビより早めに登場した点ぐらいで、ならいっその事三分割などにせず、 スカル をメインに1時間半撮った方が、遥かにマシな物が出来たような気がする。


 総じて。 スカル だけは良かったものの、あとは正直、映画館まで足を運ぶまでもない出来。春にはまた 「電王」 をやるそうなので、制作スタッフの皆様には今回の反省点を充分に踏まえ、より良い作品作りに臨んでいただきたい。


 そんなわけで、小生の、この映画に対する評価は…、

☆☆★★★+




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最終更新日  December 22, 2010 10:22:06 PM
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