『Cの福音』


楡 周平著

主人公朝倉恭平はアメリカで育ち、超一流大学を優秀な成績で卒業するも、在学中に自己防衛とは言え人を殺めてしまったため、社会からはじかれてしまう。
いや、自分からその道を選んだのである。
彼は事故で無くなった親友の父親がNYを取り仕切るマフィアのボスであることを利用し(実際には利用というよりは親子になったと言う方が的確か)彼独自の戦略で日本で安定なコカインのマーケットを確立し、莫大な金を手に入れる。
しかし、それに気づいた台湾系マフィアとの抗争により、それを制しはするが、アメリカへと一時避難するところで物語りは終る。

とにかくこの小説、日記の方でも書いたが表現がクールである。
へんな副詞など一切省かれている。
だれかの考えていることでも、客観的に表現されているのである。
それが返ってリアルに感じられる。
表現がそれだけ繊細にも関わらず、ストーリーの方は恐ろしくスケールがでかい。
スケールがでかいのに、ディテールが破綻していない。
実は僕はこう言う小説や映画がかなり好きなのだ。
かなり面白かったので、チャンスがあったら是非読んでいただきたい。

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