STRANGE LOVE

STRANGE LOVE

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Category

Archives

2025.11
2025.10
2025.09
2025.08
2025.07

Freepage List

2007.03.18
XML
カテゴリ: 読書



『コインロッカー・ベイビーズ』のキクとハシ。

『鉄コン筋クリートの』クロとシロ。

親の庇護にない自分達の力だけで生きていく子供たちは、大人、社会の常識から逸脱した知恵と力、残酷さと優しさ、そして悪を身につけ生てき抜く。

『悪童日記』の10歳そこそこの双子の「ぼくら」も彼らと同じ悪童なのだ。

第二次世界大戦末期の東欧で母親に連れられて魔女と呼ばれているおばあちゃんに預けられる「ぼくら」は いじめ、暴力、獣姦、SM、殺人、レイプ、空襲 飢え、貧困、差別、ジュノサイド(大虐殺)といった過酷な状況を子供ならではの知恵を力で生き延びる。

「ぼくら」の倫理は非常識かつ過激だ。アゴタ・クリストフは「ぼくら」の書く日記の形を借りてそれらを簡潔かつクールに書いている。

子供には読ませられない大人の為の残酷な童話だ。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007.03.18 14:17:37
コメント(2) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


厳しい本ですね  
この本も3部作ですね。
以前3作とも読みましたが 後味がどうも・・。 (2007.03.18 23:15:39)

Re:厳しい本ですね(03/18)  
The men  さん
みーこSSSさん
「悪童日記」「ふたりの証拠」「第三の嘘」の3部作なんですってね。僕はアゴタ・クリストフを今回初めて読んだのですが面白かったです。機会があったら後の2作も読んでみます。 (2007.03.19 00:31:33)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: