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8/29(土)の鹿糠ちはるさんに来いただいた皆様ありがとうございました。おかげさまで盛り上がりました。さて今週9月4日(金)は (Vo)、吉澤誠治(b)、南部栄作(g)のユニット Black Factoryによるアコースティックライブがあります 南部さんはブラックミュージック界では知る人ぞ知る、ギターリストコンセプトはDisco+BossaでオサレにDiscossa? でも結局最後は我慢出来ずにアンプラファンク大会? どうなっちゃうか分からないけど絶対面白いライブに なると思います。 ぜひとも南部さんのギターを堪能してください。★9/4(金) Black Factory@ Zuma (Bossa & Funk) Chie (Vo)、吉澤誠治(b)、南部栄作(g) a.k.a. A☆Zack Open 19:00 Live 20:30/21:30 MC:投げ銭 ZUMA 大船駅徒歩3分アリック日進駐車場先、三恵ビル2Fにあるお店です。 住所 神奈川県鎌倉市大船1-7-22 三恵ビル2階 Tel 0467-67-1576 お時間ある方ぜひ!
2009.09.01
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久々の日記です。今年の3月21日鎌倉市大船でバーをはじめました。ロック、ラテン、ジャズを流しています。アートの展覧会やLIVEもやっています。8/29(日)フリーで活躍中のシンガー鹿糠ちはるさんのライブを開催します。ちはるさんのレパートリーからファド(ポルトガル大衆音楽)・MPB(ブラジルポップス)・サンバ・オリジナル曲等をお送りします。 よろしかったら遊びにきてください。◆8/29(土)ZUMA(大船) 【出】鹿糠ちはる(Vo)植木啓示(G)内山ユウキ(G) ゲスト:カズ /20:00 21:30 /鎌倉市大船1-17-6 三恵ビル2F / tel:0467-67-1576 /M.C:投げ銭
2009.08.26
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マルレーネ・デュマス-ブロークン・ホワイト-展 を東京都現代美術館へ観に行った。 以前、本屋で偶然みつけた彼女の画集を見て一目惚れしてしまったアーティストなのだ。 80年代ニューペインティングの洗礼を受けた身としては 彼女のような絵は大好物だ。 表現主義的な作風(エミール・ノルデの影響があるのでは)と現代性を兼ね備えた鮮烈な人物画。そこにはエロスとタナトスのイメージが塗りこまれており非常に魅力的なのだ。
2007.06.10
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5日東京ドームへレッチリを観てきた。 何度も来日しているのだが、僕は初めて観た。 フリーのジョンの掛け合いのイントロから「キャント・ストップ」でスタート。2曲目の「ダニー・カルフォルニア」から観客は大興奮だ。フリーの凶暴ファンクベース、チャド・スミス骨太ビート そしてなんといってもジョン・フルシアンテのギターだ。CDで聴くよりも素晴らしい彼のギータープレイに感動した。彼もジミヘンの血を受け継ぐギターリストだ。 「ジミヘン・フォロワー」と呼ばれるギターリスト ロビン・トロワーやロイ・ブギャナンと同じテイストをあらためて感じた。 ラストの「バイ・ザ・ウエイ」では観客が大合唱だ。 アンコールはチャドのドラムのソロからフリーがトラッペットを演奏する。これがなかなか上手い。 そして名曲「アンダー・ザ・ブリッジ」では観客が翳す灯りが美しくゆれる。最後は「 ギブ・イット・アウエイ」「ギブ・イット・アウェイ」 「カルフォニケーション」 「アザー・サイド」などのヒット曲と「ダニー・カルフォルニア」をはじめとする、昨年発売された2枚組アルバム『ステイディアム・アーケイディアム 』からのナンバーで構成された約2時間のライブを堪能したのであった。
2007.06.09
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「フラガール」を観た。これはヤバイ。 常磐ハワイアンセンター創設をモデルに衰退する産炭地で「日本のハワイ」を作った人達の物語なのだが、この手の映画は「ブラス」「フル・モンティ」「プリティー・ピンク」「ウォーター・ボーイズ」「スウィングガールズ」などなど洋の東西を問わず山ほどあるけれど、「フラガール」が一番泣けたかもしれない。 定番のストーリーで泣かせる仕掛けがかなりあるのだが、いちいちころりとひっかかり泣かせ所では全てのシーンで涙がでてしまったではないか。まさに監督の思う壺なのだ。もう後半は蒼井優ちゃんが微笑んでいるだけでも涙が出そうになり、ほとんど垂れ流しの老人のようになってしまったのだ。こんなことでは「セカチュー」「男たちの大和」みたいな作品でも泣いてしまうのではないかと心配になってきた。怖いので観るのはやめておこう。 「フラガール」はダンス教師の松雪泰子と蒼井優、その母富司純子の三人の女の物語だった。 滅びゆく古い世界の富司純子、新しい時代に向かう蒼井優 現在に挫折した松雪泰子とみな立場は違えども同じ魂を秘めていて、それが共鳴していくのだ。いい話なのだ、泣いたっていいではないか。みな素晴らしかったが中でも蒼井優の輝きは眩しい。
2007.06.03
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昨夜はモーション・ブルー・ヨコハマへuni-birthを観にいった。 関内でマッチとトコちゃんと待ち合わせて、利休庵で食事をして二部から参加。他のガガシコの常連さん達は一部から観にきている。 僕は0さんに頼んでスタッフとして撮影させてもらったのだ が、モーション・ブルーでは撮影場所が決められていて、僕のデジカメでは上手く撮れなかった。残念。 uni-birthの演奏はYouTubeで観たよりも上手いと感じた。特にギターリストが良くなっていた思ったのですが。 ブラジルの声と言われるミルトン・ナシメントのナンバー「マリア・マリア」を演奏してくれたのは嬉しかった。uni-birthのサウンドにはブラジルテーストがあるものなーとあらためて納得。ジャズ、ファンク、ブラジル音楽などを取り入れたサウンドだ。 nobieの声いいよなあ、シャウトもスキャットも素晴らしい。 ラストは この曲本当にカッコイイねえ。 詩が青いと言うか堅いんだけれど、そこも流行の癒し系の歌に 背を向けた凛としたものを感じで、オジサンは共感します。 以前フライドプライドのsihoがまだソロで歌っていたときに、偶然ヨコハマのジャズクラブで観たのだけれど、パンチのある歌の上手さに驚いた。やはりいいものは受け入れられるのだ。 uni-birthも多くの人に聴いてもらいたい。 それで儲かったらまた奢ってよOさん。その時は西麻布あたりで。
2007.05.23
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ガガシコの常連Oさんが深くかかわっているバンド uni-birthのアルバムがついに発売される。 早速Oさんから購入。 以前からガガシコで聴かせもらっていたのですが かなり良いと僕は思います。売れるといいなあ。 22(火) アルバム『ムーブメント』先行発売ライヴがヨコハマモーションブルーでおこなわれます。お薦めなので是非観にいってみて下さい。もちろん僕も行きます。 http://www.youtube.com/watch?v=Z33LE-tK3Uo&mode=related&search= ↑ uni-birth - Movement [ live @ Shibuya PLUG ] まずはYou Tubeで観て下さい。 22(火) uni-birth "Movement" Album Pre-Release Live uni-birth Nobie(vo)、小泉 "P" 克人(b)、吉田 智(g)、 小森耕造(ds) ゲスト: 佐久間 淳(p,key) charge:¥3,675(税込) ※Showtimes_6:30pm & 8:30pm (open_5:00pm)
2007.05.20
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テリー・ギリアム久々の帰還!アクシデントの連続で製作が打ち切られた『ドンキホーテを殺した男』の後に製作することとなった『ブラザー・グリム』の撮影の合間に撮られたという『ローズ・イン・タイドランド』は低予算ながら、ギリアムらしは『ブラザー・グリム』よりはるかに濃い。ヤク中の両親の面倒を見ている10歳の少女ローズh母親が死んでしまい、元ロックスターの父と共に草原の中に建つ古い亡き祖母の家にやってくる。着いて間もなく父も麻薬を打ったまま動かなくなってしまう。一人の残されたローズは指にはめた頭だけのバービー人形を相手に一人遊びをしながら周囲の探索をはじめるのだが…。とにかくまともな人間が一人も登場しない。パラノイアだらけの登場人物はまさに『不思議な国のアリス』のようだ。そんな奇妙な現実と少女の妄想が交差するワンダー・ワールドをローズの視点から見た一人称の世界として、ブラックユーモアたっぷりに描いている。残酷でグロテスクでエロッティクでカワイイ作品だ。
2007.04.15
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ティンブクトゥ ■著:ポール・オースター 訳:柴田 元幸 ■出版社:新潮社 アイデンティティをテーマに崩壊する自我を書いてきたポール・オースター。 今回は犬の姿を借りて、アイデンティティとは?生きる意味とは?と投げかけてくる。 風変わりな放浪詩人の飼い主ウィリーと、その主人との日々を回想する人間の言葉を理解できる思慮深き犬ミスター・ボーンズの物語。 ミスター・ボーンズの夢を階層的に描いたり、その夢の中で蠅になってウィリーの死と恩師の再会見つめるミスター・ボーンズの描写など、ポール・オースターならではだ。 出会いと再会を描いた愛の物語。 前半少々退屈しましたが、中盤から俄然面白くなり、一気に読めました。
2007.04.15
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ヤクルト×巨人 東京ドーム 昨夜は東京ドームに今シーズン初めてM氏とヤクルト戦を観に行ってきた。 僕らが観戦に行くとヤクルトは勝つというジンクスが今年も通用するかのごとく(と言っても昨シーズンは対ベイスター戦が多いというのもあったのですが)6対2と快勝した。 昨年苦手にしていた巨人を相手に藤井が六回まで2安打に抑える好投。7回2/3を4安打1失点で2勝目をあげた。よかった、よかった。
2007.04.15
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団地で起きた‘連続子犬失踪事件’ をめぐって繰り広げられる騒動を描いた異色コメディ『ほえる犬は噛まない』 芸術性の高さと商業的成功を成し遂げた、実際に起こった韓国中を震撼させた連続殺人事件を描いた『殺人の追憶』(この作品は素晴らしい) この2作を監督したポン・ジュノ。彼が撮れば、怪物映画もただのパニックムービーでは終わらない。 『グエムル漢江の怪物』は一風変わった作品だ。ソウルを流れる大河の漢江(ハンガン)に、謎の怪物“グエムル”が現れ、次々と人を襲い河川敷で売店を営むパク家の長男カンドゥ(ソン・ガンホ)の中学生の娘、ヒョンソ(コ・アソン)が怪物にさらわれてしまう。物語はさらわれた娘を奪回するパク家と怪物の戦いを描いている。 怪物がウイルスを保有しているという米軍の情報により漢江一帯は軍隊も介入できなくなる。 『ゴジラ』にしても『キングコング』にしても怪獣と戦うのは軍隊であり、人間の英知の結晶である新兵器だ。しかし『グエムル漢江の怪物』では怪物と戦うのはたいした武器も持っていない一家族だ。 しかもその家族は、かなりダメダメ一家なのだ。かみさんに逃げられ寝てばかりでろくに仕事もしない長男。大学在学中、学生運動に熱中し卒業後はフリーターで酒浸りの生活をしている次男。アーチェリー銅メダリストの長女。長男同様妻に逃げられ、川岸の小さな売店営む父。そんな四人が政府からも追われながら、怪物戦うのだから面白い。 ポン・ジュノは『ほえる犬は噛まない』でも見せた、独特のコメディータッチと反米、反体制なメッセージの要素も交えて『グエムル漢江の怪物』を描いている。ラストもハリウッド映画では考えらない展開だろう。
2007.04.15
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4/10東京ドームでビヨンセを観てきました。 照明、ダンス、映像etc、全てが計算されつくされた、マイケル・ジャクソンやジャネット・ジャクソン、マドンナなどが作り上げてきたショーに勝るとも劣らない完璧なエンターテーメント・ショーでした。オープニングが「CRAZY IN LOVE」だもの、痺れました。デスチャのメドレーもあり「DREAMGIRLS」のコーナーあり(2曲ですが)と大満足の2時間でした。しかもこれがワールドツアーの初日、ツアー後半のアメリカでの公演ではどれほど完成度がアップしているかと思うと…。驚いたのはダンサー以外のバンドのメンバーが全員女性だった事です。大昔プリンス&ザ・レヴォルーションの女性のメンバー、ウエンディー・メルボワン &リサ・コールマンやゲストで参加していたシーラーEなどを観て、女性の中にも(それも美人)上手な人がいるのだなーと思った頃から数十年 女性だけでこれだけの音がだせるとは素晴らしい。僕の敬愛するダンサー&コリオグラファーの故ボブ・フォッシーのミュージカル『スイート・チャリテー』や『シカゴ』を思わせる演出もあったのも楽しかった。(これはラストの「ドリーム・ガールズ」コーナーの伏線かな?)開演が50分近く遅くれたせいかアンコールがなかったのが残念でしたが、素晴らしいステージでした。終演後は水道橋で一杯、友人と別れて、地元大船の「ナズ・バー」に寄ったら、なんと、常連さんもビヨンセを観た帰りだとか、イッツ・ア・スモールワールド!
2007.04.11
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昨日はガガシコの4周年ということで、3時くらいからお祝いをかねて行ってきました。おめでとうございます。 今回、記念品で配る「島とうがらし」のラベルのイラストを描かせてもらいました。カワイイでしょ。
2007.04.09
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『ライトニング・イン・ア・ボトル』を観た。2003年2月7日、ニューヨークのラジオシティ・ミュージック・ホールに、ブルースの歴史を体現するアーティストたちが揃った。これはブルース生誕100年を記念して行なわれたプロジェクト「イヤー・オブ・ザ・ブルース」の一環で、B・B・キング、バディ・ガイ、ソロモン・バーグといった伝説のミュージシャンから、現役のロック、ヒップ・ホップのアーティストたちまでが競演するというもの。『ラスト・ワルツ』で音楽ドキュメントの最高峰を極めたマーティン・スコセッシが製作総指揮を務め、夢のステージの魅力を余すところなく収めている(qoo映画より)兎に角出演者が凄い。(知らない人もいまいしたが…)1.アンジェリーク・キジョー 2.メイヴィス・ステイプルズ 3.デヴィッド・ハニーボーイ・エドワーズ 4.ケブ・モ5.ジェイムス・ブラッド・ウルマー&アリソン・クラウス 6.インディアン・リー 7.オデッタ 8.ナタリー・コール9.ラリー・ジョンソン 10.バディ・ガイ11.ルース・ブラウン 12.メイシー・グレイ 13.クラレンス・ゲイトマウス・ブラウン14.キム・ウィルソン 15.ボニー・レイット 16.ジョン・フォガティ 17.ジョン・ハモンド18.エアロスミス(スティーブン・タイラー&ジョー・ペリー) 19.ザ・ネヴィル・ブラザーズ20.シュミーカ・コープランド21.ロバート・クレイ 22.デヴィッド・ヨハンセン 23.ソロモン・バーク 24.ヴァーノン・リード 25.チャックD 26.B.B.キングそしてバックで演奏するのがDr.ジョンやレボン・ヘルムだったりするのだから贅沢だ。個人的には久々にジェイムス・ブラッド・ウルマーが観られて嬉しかった。80年代アミン・アリ、ロナルド・ドレイトン、 サム・サンダースなど作ったアルバム『ブラック・ロック』はよく聴いた。前衛的ともいえる、かなり個性的なギターリストだったけれど、ここでは普通にブルースを演奏していた。ナタリー・コールがブルースを歌っていたのも軽い驚きだった。ジミ・ヘンドリックスのアイドルだったというバディ・ガイのプレイは痺れる。ジミヘンが目を輝かせてバディ・ガイのライブを見つめるかつての映像も挿入され微笑ましい。バディ・ガイ、ソロモン・パーク、BBキングへと繋がるラストは圧巻。ロック、ソウル全盛の時代にブルースミュージシャンであるBBがブーイングを受けたという哀しい過去を語ったインタビュー映像の後、BBがステージに上がる時、彼の偉大な功績をリスペクトして観客がスタンディングで迎えるシーンは感動的だ。スーパースターのスティーブン・タイラー&ジョー・ペリーもこのメンバーの中では影が薄く見えた。
2007.04.08
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東京厚生年金会館でロックミュージカル『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』を観てきた。映画とは違い舞台はトミーのコンサート会場の脇で公演をするヘドウィグの歌とMCで物語が進行する。オフ・ブロードウェイ作品だけあって山本耕史演じるヘドウィングと中村中演じるクリスタルの二人とバンドだけの舞台だ。照明が落とされ会場後方からヘドウィグが登場し歌いはじめると、会場は総立ちに、いきなりロックコンサートのノリだ。若いお客さんのこのノリの良さは素晴らしい。歌は全編英語で歌われる。この方が無理矢理日本語で歌うより断然良いと思うのだが、歌詞も大事な要素なので英語の解らない僕などはつらい。もう一度映画を観て復習しなければ。2時間以上殆ど一人で話し、歌い続ける山本耕史は大熱演だが、僕は、台詞は少ないが男と女を軽々と演じ分ける中村中に心を奪われた。帰って調べたら性同一障害の男性だと知ってビックリ!てっきり女性だと思っていました。ヘドウィグ・アンド・アングリーインチを観るとシルヴェスタインの絵本『僕を探しに』を思え浮かべてしまう。自分の足りないかけらを探し続ける「僕」はヘドウィグと重なる。ラスト鬘を投げ捨て本当の自分自身に戻り、手を上げて歌う『ミッドナイト・ラジオ』には感動。僕も会場の皆と一緒に手を振り上げてきた。Hedwig and the angry inch Midnight Radio
2007.04.08
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クライアントと打ち合わせの後飲みに行く予定が先方の仕事の都合で中止になった。会社に帰って仕事をする気も起きないのでそのまま一人で野毛に飲み行く事にした。ipodに入れてあるトム・ウエイツの『娼婦たちの晩餐』はもう野毛の街を彷徨うのにぴったりのBGMだ。時間が早いのでまずは『花火』で軽く飲み時間を潰してから、前から行きたかった『フライ屋』又の名を『福田フライ』又の名を『FF』に行き、蠣、エビ、鯨、勝、葱、ポテトのフライを注文、噂通り旨い。これは通わなければ。 次は以前友人と行った『ホッピー仙人』に行く。さすが仙人、僕の事を覚えてくれていた。ここの常連さんは本当に優しい、今日も新参者の僕を暖かく迎えてくれる。気持ちよく飲んで帰宅。いつもなら大船で飲むのだが、明日はロックミュージカル『ヘドヴィク・アンド・アングリーインチ』を観にいくし、日曜は『ガガシコ』の四周年記念なので今日はひかえる事にしました。
2007.04.06
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サム・メンデス監督が湾岸戦争での実体験を赤裸々につづったA・スオフォードのベストセラー小説を映画化した『ジャーヘッド』は一風変わった戦争映画だ。 激しい戦闘シーンはなく、兵士は一人として自らの手では人を殺していない。多くが戦争の現場で戦いの時を待ち続ける海兵隊員の日常が描かれているのだ。 サム・メンデスはベトナム戦争と対比するかのように『フルメタル・ジェケット』『地獄の黙示録』『ディア・ハンター』にドアーズなどが引用される。密林の中の熱く、激しい戦争だったベトナム戦争に比べ何もない砂漠でおこなわれたたった4日間のハイテク戦争はクールで乾いている。しかしそこにも戦争の狂気は存在するのだ。 退屈に蝕まれながら兵士達は苦悩から狂気へと落ちていく。ジャーヘッドとは海兵隊員のポットのように刈り上げた頭の事を指しているのだが、主人公のジェイク・ギレンホールは自嘲的にポットのように頭の中も空っぽだと言う。その空の頭の中に、ゆっくりと狂気が注がれていくのだ。 サム・メンデスはそれをブラックユーモアをまじえライトに描いている。戦争が終わり帰国したジェイク・ギレンホールが言う「僕は今でも砂漠にいる」と。 この世の終わりのような、油の雨が降る中黒煙を上げながら燃え上がる油田、黒焦げの死体、油まみれの馬、炎に照らされた真っ赤な砂漠、などの悲惨な光景を幻想的に描いたシーンも印象的だ。 ドント・ウォーリー・ビー・ハッピー(ボビー・マクファーリン) ゲット・イット・オン(T.レックス)O.P.P(ノーティ・バイ・ネイチャー) ファイト・ザ・パワー(パブリック・エネミー) 兵士の持ち物(トム・ウェイツ)などの選曲もこの曲しかないと思えるほどぴったりで、素晴らしい。 エンドロールに流れるジーザス・ウォークス/カニエ・ウエストはこんなフレーズではじまる。 ヨゥ 今俺たちは戦争の最中にある。 テロリズムや人種差別主義との戦争だ。 だけど何より俺たちは自分自身と戦っているんだよ(神よ) 神よ お導き下さい。悪魔が俺を打ち負かそうとしているんだ。 (神よ、俺と一緒に歩いてくれ)俺と一緒に、一緒に、一緒に…。
2007.04.01
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映画『フリッツ・ザ・キャット』の原作者ロバート・クラム。 彼はジャニス・ジョプリンのアルバム『チープ・スリム』のジェケットイラストを手掛けたのでも有名だ。僕の好きな映画『ゴースト・ワールド』の監督テリー・ツワイゴフがロバート・クラムのドキュメンタリー映画『クラム』を撮っている。そのサウンド・トラック盤を見つけたので買ってしまった。彼が描いているジャケットも素敵でしょう。 クラムは大のオールドジャズファンでありSPレコードのコレクターだ。このサウンド・トラック盤でもそれが聴くことができる。
2007.03.28
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ガガシコで知り合ったOさんに教えてもらったバンドuni-birth。そのヴォーカルのNobieが関内の「KAMOME」出演するので観においでと誘われていたのだが、二日酔いで体調が悪く残念ながらあきらめました。 その代わりと言ってはなんだが、帰りにタワーレコードでCDを買った。 UKソウルの新星 コリーヌ・ベイリー・レイ グラミー賞では、最優秀レコード、同楽曲、同新人の3部門にノミネートされていた。 まあグラミーがなんぼのもんじゃいとは思いますが。 シャーデーの再来などと言っている人もいるそうですが、シャーデーがクールなお姉さんだったの対してコリーヌ・ベイリー・レイはかわいい妹という感じだ。 http://www.youtube.com/watch?v=bN85GFf-FUc もう一枚は映画『アメリカン・スプレンダー』にも登場するロバート・クラムが原作の18禁長編アニメ映画『フリッツ・ザ・キャット』のサントラ版。カール・ジェイダー、ビリー・ホリデーやボー・ディドリーのナンバーなどが収録されておりバーナード・バーディーやチャック・レイニー、コーネル・デュプリーなどが参加とかなり贅沢だ。 http://www.youtube.com/watch?v=ovnzEGEFQrg Bernard Purdie(d),Chuck Rainey(b),David T. Walker(g),Sonny Phillips(organ),Bill Bivens(t.sax),Virgil Jones(tp),Pancho Morales(per),Lou Donaldson(a.sax)
2007.03.27
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90年代半ば、世界の頂点に立った伝説的UKインディーズ・レーベル「クリエイションズ・レコーズ」。その黎明期から黄金期、そして金とドラッグがもたらした壮絶な最後までを、レーベルの主宰者たちの証言により記した『クリエーション・レコーズ物語』を読んだ。 僕はクリエーション・レコーズのファンではなかった。 このレーベルで聴いていたのは、ジーザス&メリーチェイン、プライマルスクリーム、ハウス・オブ・ラブ、マイ・ブラッディ・バレンタインにオアシスくらいなので(オアシスはあまり興味がありませんが)あまり知識がないのだが、以前にマイケル・ウィンターボトムがマンチェスタームーブメントの仕掛け人でインディーレーベル「ファクトリー・レコード」の創設者トニー・ウィルソンの視点から描いた映画『24アワー・パーティ・ピープル』を観て面白かったので、この本も読んでみた。 ドラックに溺れながらもパンク精神で乗り切って行くボスのアラン・マッギーが魅力的だ。経営方針はと聞かれたアランは「ミュージシャン以上にドラックをやり、ミュージシャン以上にロックン・ロールすることだ」と言ってのける。言葉とおりその経営は、いい加減で刹那的だ。レーベル倒産の危機に追い込んだ、マイ・ブラッディ・バレンタインのアルバム「ラブレス」。それほど多くの固定ファンもいないバンドのアルバムに27万ポンド(5千万円)も使ってしまう。そして天才と絶賛するケビィンと喧嘩別れしてしまうエピソードンなど良い例だろう。 アランは経営の危機をオアシスの発見で乗り越える。 しかしそのオアシスの大成功によって方向性を見失ってしまうのだ。 音楽への愛情と情熱が熱い。 もうひとつの『24アワー・パーティ・ピープル』だ。
2007.03.25
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恋人に愛想を尽かされ去られてしまったドン・ジョンストンのもとに、一通のピンクの手紙が届いた。封筒の中にはピンクの便せん。そして赤い字で「あなたと別れて20年。息子は19歳。あなたの子です」と書かれていた!差出人の名はナシ。お節介な隣人ウィンストンの手はずで、かつてのモテ男、ドンはピンクの手紙の手がかりを求めて旅に出ることに。果たしてドンの息子は実在するのか。彼は当時付き合っていた恋人たちを訪ねていく。 ジム・ジャームッシュの新作「ブロークン・フラワーズ」はジュリアン・デュヴィヴィエの名作「舞踏会の手帳」のようなストーリーだ。 お節介な隣人ウィンストンが手配したスケジュールに地図になんとエチオピア音楽のCD(ジム・ジャームッシュの音楽センスには毎回敬服する)などは「エリザべス・タウン」のキルスティン・ダンストが、オーランド・ブルームが父の遺灰と一緒のドライブのためにつくったスケジュール&CDを思い浮かべてしまった。そんな隣人のお節介に無気力に従うドン・ジョンストン(ビル・マーレイ)。シャロン・ストーン、フランセ・コンロイ、ジャシカ・ラング、ティルダ・スィントンと豪華な女優たちをたどりながらも、本当に昔もててたの?と疑いたくなる低いテンションのままのビル・マーレイ。この全編ユルユル、ダメダメ感が漂う雰囲気がたまらなく良い。 ビル・マーレイの脱力感あふれる演技!「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」「ロスト・トランスレーション」「コーヒー&シガレッツ」「ライフ・アクアティック」とここ最近のビル・マーレイは素晴らしい。見逃せない役者だ。 これと言ってなにも起こらない、そしてなにも変わらないであろう、空虚感あふれるラストも最高! 素敵な過去の思い出を持ち、希望あふれる未来のために日々努力を重ねている人には理解不可能な映画かも。 ダメオヤジ必見! 冒頭ジム・ジャームッシュがこの映画を捧げた、ジャン・ユスターシュはフランスの映画監督。 ポスト・ヌーヴェルバーグの騎手として彗星のように登場し、ゴダール、トリュフォー、ロメールらに絶賛されるも。1981年11月4日、43歳の若さでピストル自殺している。
2007.03.25
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シェイクスピアの名作戯曲「タイタス・アンドロニカス」を大胆に映像化した映画『タイタス』やメキシコ異色女流画家フリーダ・カーロの生涯を描いた『フリーダ』を観て、監督であるジュリー・ティモアのキャリアの出発点とも言えるミュージカル『ライオンキング』を以前かから一度観てみたいと思っていたのだが、なかなか機会に恵まれず、やっと今日、四季劇場春に行ってきた。オリジナル版で演出以外にマスク&パペット、衣装デザインまで手掛けているジュリー・ティモア。インドネシアに4年間滞在し当地で多国籍劇団を立ち上げ活動していたという彼女経歴が『ライオンキング』において随所に生かされていた。通俗的とも言えるデズニーアニメ『ライオンキング』を影絵、仮面劇や人形劇の様式を取り入れ、前衛的で斬新な造形美を見せてくれた。オリジナル版と四季版の違いは判らないが、十分に満足できた。作曲はエルトン・ジョン。さすが四季、出演者のレベルもかなり高い。中でも、オープニングの『サークル・オブ・ライフ』や1幕中盤の『覚悟しろ』、2幕中盤の『お前の中に生きている』『終わりなき夜』などのナンバーには感動した。サズやミーアキャットのティモンのパペットの扱いの上手さにも感心した。とにかく、ジュリー・ティモアの世界に触れることができ楽しむ事ができた。帰り浜松町大門の居酒屋秋田屋によって串焼きとビールを飲んで帰る事にした。旨い!http://tokyo.gourmet.livedoor.com/restaurant/info/6379.html
2007.03.24
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父の墓参りの帰り、相模線香川駅にある熊澤酒造が営んでいるレストラン「MOKICHI」に行ってきました。大正時代の土蔵を改装したという趣があるダイニングレストラン。休日でかなりの人、その為、残念なことにお目当ての石釜焼きのナポリピッツァは品切れでした。 写真は魚のカルパッチョです。名物!霧島豚の湘南ビール煮にナスとリコッタチーズのスパゲティーを食べました。ビールは湘南リーベです。おいしかった。 近くにはしだれ櫻が咲いていました http://www.kumazawa.jp/
2007.03.21
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ミヒャエル・ハネケの性格の悪さはやはり凄い、こんなに後味の悪い映画を作ってしまうのだから。 後味が悪い映画大賞がこの世に存在するとしたら僕は『ファニー・ゲーム』に贈るだろう。 これは、いっぺんの救いもない映画だ。ハネケは観客を殺人ゲームに巻き込み、僕らに暴力に対する嫌悪感を徹底的に味あわせてくれる。 裕福な家族に二人の男がくだす容赦のない暴力は欲や憎しみや快楽から派生するものでもなく、ペキンパーやジョン・ウーなどが描いた暴力の美学ももちろん存在しない。 ただただ無機質な暴力があるのだ。この不気味さ、不快感。そして子供が殺され呆然自失から嘆き悲しむ夫婦を延々と撮るハネケの視線の残酷さ。 終盤、妻が男たちの猟銃を盗み取り、男の一人の射殺に成功するが、あろう事かその行為は「巻き戻し」され時間が遡り射殺がなかったことになってしまうのだ。被害者からの暴力によるカタルシスもハネケは、悪ふざけともとれる手法ではねのけてしまう。だれもが『ファニー・ゲーム』を観て不快な気持ちになってもらいたい。最悪の映画だと怒ってほしい。それがハネケの意図するところなのだから。
2007.03.21
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『コインロッカー・ベイビーズ』のキクとハシ。『鉄コン筋クリートの』クロとシロ。親の庇護にない自分達の力だけで生きていく子供たちは、大人、社会の常識から逸脱した知恵と力、残酷さと優しさ、そして悪を身につけ生てき抜く。『悪童日記』の10歳そこそこの双子の「ぼくら」も彼らと同じ悪童なのだ。第二次世界大戦末期の東欧で母親に連れられて魔女と呼ばれているおばあちゃんに預けられる「ぼくら」は いじめ、暴力、獣姦、SM、殺人、レイプ、空襲 飢え、貧困、差別、ジュノサイド(大虐殺)といった過酷な状況を子供ならではの知恵を力で生き延びる。「ぼくら」の倫理は非常識かつ過激だ。アゴタ・クリストフは「ぼくら」の書く日記の形を借りてそれらを簡潔かつクールに書いている。子供には読ませられない大人の為の残酷な童話だ。
2007.03.18
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911の後のニューヨーカーの苦悩と再生を描いた作品。主人公は特に存在せず。ホモの掃除夫、画廊の美人オーナー、殺人の容疑をかけられた小説家、元市警本部長、元警察官の飲んだくれの探偵、そして911で家族を失い狂気の奈落に落ちた初老の連続殺人犯カーペンターなど、多くの登場事物がアルトマンの映画のように絡み合い物語りが進んで行く。あとがきによると、ブロックの最高傑作!と最大級の賛辞を送るものから、“わたしの大好きな作家のイメージが完全に壊れてしまった”という失望の声まで、本書の評価は大きく分かれたと言う。僕は後者に同意する。ブロックは今までも倒錯的な性を描いてきたが、本書に登場する画廊の美人経営者スーザンの突然開花する奔放なセックス描写は過激すぎて、むしろ可笑しい。なんでそこまでするの?と思ってしまう。911という多くの死を経験し、生への執着から性を謳歌するも倒錯し、死に魅せられてしまう。それを救うのが愛だという構図は理解できるのだが、スーザン倒錯ぶりはドリフのコントのようだ。元市警部長も彼女と係わった為に全身の毛を剃られて、性の奴隷と化してしまい。せっかくのタフガイも台無しだ。マッド・スカダーを思わせる飲んだくれの探偵も中途半端だったし、カーペンターの狂気もいまひとつ理解できない。唯一感情移入できたのは殺人の容疑をかけられた小説家だけだった。ブロックの洒落た会話もなにやら空回りしているように思える、やたら長いのもつまらないと思った原因だ。
2007.03.17
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先日買ったサントラ盤でミッシェル・ルグランの音楽が気に入ったので、映画を借りてきた。「世界一美しい姉妹」と言われたカトリーヌ・ドヌーブとフランソワーズ・ドルレアックの競演作。残念ながら姉のフランソワーズ・ドルレアックはこの映画の翌年の1967年交通事故に遭い25歳の若さで亡くなってしまう。音楽同様とてもオシャレなミュージカルだ。原色で煌びやかなアメリカ産のミュージカルと違いパステルトーンの明るい映像はさすがおふらんす。『ウエストサイド物語』のジョージ・チャキリスそしてジーン・ケリーが出演しているのには驚いた。チャキリスが踊るシーンはなにやら『ウエストサイド物語』のようだし、(これは圧巻)ジーン・ケリーの踊るシーンは『パリのアメリカ人』を思わせる。ジーン・ケリーってこんな声だっけ?と違和感があると思ったら、ジョージ・チャキリスとジーン・ケリーは台詞、歌ともに吹き替え、カトリーヌ・ドヌーブとフランソワーズ・ドルレアックは歌が吹き替えだそうだ。あの『ニューシネマ・マラダイス』で中年になったサウヴァトーレを演じた。ジャック・ペランの美青年ぶりもびっくり。それぞれが一番ぴったりの恋人と巡り会うという、安易といえば安易なストリーだが、お洒落で小粋で楽しい。
2007.03.17
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ディズニーがアニメ化した『ポカホンタス』をテレンス・マリックが実写映画化したと聞かされた時は、なんだかなーと思ったのだが、さすがテレンス・マリック、壮大なスケールと美しい映像でピュアな愛を見事に描いていた。 テレンス・マリックと言えば、マジックアワーだ。マジックアワーとは太陽が沈んで、完全に暗くなるまでの、夜とも昼ともいえない不思議でやわらかい光があたる30分程度の時間を言う。 『天国の日々』という作品では彼は全編このマジックアワーで撮影している。その美しいこと。 すべて自然光で撮影されたという『ニューワールド』でもマジックアワーの美しい光を見ることができる。それはポカホンタスのイノセントな心の風景でもあるのかもしれない。 冒頭、英国の帆船がアメリカ=New Worldに到着するシーンでワーグナーの楽劇『ラインの黄金』の前奏曲が流れる。ワーグナーの壮大な楽劇『ニーベルングの指輪』の序幕にあたるのが『ラインの黄金』だ。神話的伝説を題材にして金や支配欲を得ようとする権力が世を堕落させるという思想を表現したと言う『ニーベルングの指輪』 『ラインの黄金』の前奏曲は『ニューワールド』の冒頭にはぴったりだ。 そしてイギリスの冒険家ジョン・スミス(コリン・ファレル)とネイティブ・アメリカンの娘ポカホンタス(クオリアンカ・キルヒャー なんと15歳)出会いから心を通じ合い、愛するようになるまでのシーンで流れるモーツァルトピアノ協奏曲第23番イ長調第2楽章K.488 なんとこの2楽章を全て流しているのには驚いた。 テレンス・マリックは寡作な監督だ。 73年、製作と脚本も兼ねた『地獄の逃避行』で監督デビュー。78年に『天国の日々』98年に20年ぶりに『シン・レッド・ライン』でカムバック。そして2005年に『ニューワールド』を監督した。どれも素晴らしい作品ばかり、なるべく早く次回作を撮ってもらいたい。
2007.03.11
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テリー・キャリアーはやさしい目をしていた。少し脚が弱っているのか、のそのそと歩いてステージにあがると椅子に腰掛けて歌いはじめた。その深みのある声には優しさと哀しみが、愛と祈りが含まれていた。そしてそれらをフォーク、ジャズ、サルサ、ブルース、という音楽で僕達の心に沁みこませてくれた。平日の7時からのライヴという事もあってか決して観客は多くなかったが、僕らは心からの拍手を彼に送った。『Alive』で素晴らしいプレイをしていたサックスのGARY PLUMSEYは急遽不参加。彼がいればさらに良いライブになっていたと思うと残念だっだ。しかしその代わりに頑張っていたのがアヴェレイジ・ホワイト・バンドにも在籍していたギターリストJIM MUL LEN。いい味だしていました。
2007.03.11
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レンタルビデオ屋で、カトリーヌ・ドヌーブとフランソワーズ・ドルレアックの美人姉妹主演のミュージカル『ロシュフォールの恋人たち』のオリジナルサントラ リマスター完全盤がなんと480円で売っていたので買ってしまいました。 音楽はミシェル・ルグラン。当時この手の映画はバカにしていた愚か者だったので未見なのですが、このサントラは今聴いてもすごくお洒落です。元ピチカート・ファイヴの小西康陽など、多大な影響を受けていますよね。絶対映画を観なければ。 古本屋で見つけたのが。映画『ゴースト・ワールド』の原作者DANIEL CLOWESのコミック。『ゴースト・ワールド』のあのダメダメ感は大好きなので、(なんてたってキャッチ・コピーがダメに生きる!だものなー)英語が解らないのに買ってしまいました。1500円はちと高いか? 彼はラモーンズの曲、"I Don't Wanna Grow Up"のビデオのアニメーションも制作したりしています。 You Tubeで観ることができます。 http://www.youtube.com/watch?v=inpKD4vXxZ4
2007.03.04
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カウボーイ同士の20年間に及ぶ悲恋を描いた『ブロークバック・マウンテン』を観た。 封建的な時代、西部の保守的な場所で愛を貫く姿が切ない。 ヒース・レンジャーが演じるイニスは幼い頃、父親から自身が関与した同性愛者殺人を目撃させられるという強烈な同性愛嫌悪教育の洗礼を受けトラウマを抱えてしまう。 それゆえにジャック(ジェイク・ギンレイホール)の一緒に農場をやろうという誘いを断り、年に数回、二人の思い出の場所、ブロークバック・マウンテンでの逢瀬だけに留め、自身の人生を生きて行く。 カウボーイとしか生きられない、不器用で自虐的なイニスに共感してしまう。 前作『ブラザー・グリム』とは180度違う屈折した役を見事に演じている。 ゲイを題材にしながら『ブロークバック・マウンテン』が万人から高い評価を得ているのは、ヘテロであれゲイであれ誰もが経験する、愛する事の苦しみ、孤独が描かれているからだ。 この映画でも時折みせる、二人の苦しみ故にこぼれでる嗚咽のような行動に胸が締め付けられる。 二人が偏見やしがらみから解放される唯一の場所ブロークバック・マウンテンの自然の美しさも圧巻だ。 ラストシーンは泣けました。 エンドロールに流れるウィリー・ネルソンの『He was a friend of mine』は、まるでこの映画の為に作られたかのようにはまっていた。
2007.03.04
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『パリ、テキサス』で仕事を共にしたサム・シェパードを再び脚本に迎え20年振り撮り上げた『アメリカ、家族のいる風景』監督のヴェンダースはパリテキがお互いのキャリアでのハイライトだったのでそれを再びやるのを避けていたという。学生時代、初期のロードムービー三部作『都会のアリス』『まわり道』『さすらい』を観てヴェンダースの虜になった。『アメリカの友人』『ことの次第』『ハメット』『東京画』『パリ、テキサス』『ベルリン・天使の詩』あたりまでは熱心に観ていた。キューバ音楽を紹介してくれた意義は高い『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』はともかく、LA三部作といわれているひとつ、U2のボノの原案と音楽でコラボした 『ミリオンダラー・ホテル』に軽い失望を感じてしまい、『エンド・オブ・バイオレンス』や『ランド・オブ・プレンティ』は未見のままだ。サム・シェパードの脚本、主演に惹かれ、久しぶりにヴィム・ヴェンダースの作品を観ることにした。『アメリカ、家族のいる風景』は素晴らしできだった。孤独と血縁の絆を描いた文学的な脚本をヴェンダースは美しい映像で見事に描いている。ランツ・ラスティグの撮る映像がとにかく素晴らしい。ワンカット、ワンカットが一枚の写真、絵画のようだ。昨年5月に表参道ヒルズで開催された『ヴィム&ドナータ ヴェンダース写真展』でも感じたが、ヴェンダースは赤にたいしてのこだわりが強い。『アメリカ、家族のいる風景』での随所に見られる、燃えるような赤の美しい事。そして雲、それは巨匠ジョン・フォード監督の雲を、グレッグ・トーランドが撮影した雲を想わせる。ビリー・ボブソートンが監督した『すべての美しい馬』でもジョン・フォードの雲が描かれている。ジョン・フォードが撮った西部劇のあの空や風景を古き良きアメリカ映画への憧憬をもって再現しているのだ。美しい映像で描かれた再生の物語に感動した。原題は『Don't Come Knocking』 今更くるじゃない という意味か?アメリカへの憧れ、美しい風景 家族の絆を確かに描いているがこの三つの言葉を合わせて『アメリカ、家族のいる風景』というタイトルにすると、まったく違う映画のタイトルのようだ。残念!
2007.03.03
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平岡正明の『日本ジャズ者伝説』読んだら、野毛で飲みたくなり 昨夜は友を誘ってくりだした。 『日本ジャズ者伝説』は落語の人情噺『文七元結』のイントロではじまり、僕らを。恋いのように甘く、地獄のように熱く、夜のように黒いジャズの流れる街 野毛へと誘い込む。そして『ダウンビート』『パパジョン』のパパ、先日惜しまれながら閉店したジャズ喫茶「ちぐさ」のおやじ吉田衛 横浜・野毛の石井幸雄(「馬鹿鍋・浜幸」の店主)、映画『ヨコハマメリー』に登場するシャンソン歌手・永登元次郎たちの伝説を語ってくれる。 僕らも博打好きで文無しの左官の長兵衛を気取り、伝説の残り香を求めて探検する事に。まずは立ちの飲み屋『花火』でメンチカツにビールとホッピーを飲み。LIVEもあるという友の知っている店『ルタンベルジュ』で隣で飲んでいたオジさんと意気投合し、一緒に『ジャズ&演歌パパジョン』でリクエストした左とん平の『ヘイ・ユー・ブルース』聴きながら角の水割りを飲む。オジさんとお別れしてハーモニカ横町へ、妹の知り合いがオープンさせた『喫茶みなと』は今日は定休日だったので見知らぬ店に飛び込む。あ-野毛の夜は黒くて深い
2007.02.28
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前作『ピアニスト』でその変態ぶりに打ちのめされた、ミハイル・ハネケ監督の『隠された記憶』を観た。ミハイル・ハネケ、デビッド・クローネンバーグ、ラース・フォントリア、ピーター・グリーナウェイ、フランソワーズ・オゾンを変態5人衆と勝手に呼んでいるのだが、最近のオゾンはかなり正常になりつつあって面白くない『僕を葬る』の劇場予告編など韓国映画の感動作のように紹介しており、オゾンも見くびられたものだと感じた。クローネンバーグやオゾンの変態度の失速に比べ、ハネケは健在だった。彼の変態ぶりはラースやグリーナウェイと違い、冷徹でねちっこい。さすがオーストリアのウィーン大学で哲学、心理学、演劇を学んだインテリさんだけある。『隠された記憶』でも何者かによって送りつけられるビデオと暗い過去を暗示する不気味な絵によって、主人公の男の封印していた過去をねちねちと暴きだしていく。そして「衝撃のラストカットを見逃すな!」の宣伝文句通りのラストが…。はじめて見た時は気が付かなかった。DVDなので二度目で分かりましたが。しかし、誰が、ビデオを送ったかなど分からなくでもよかったのではないか?神の仕業だってよかったのだ。それを敢えて解明することによる後味の悪さ、絶望感は凄まじい。まさに屍に鞭を打つハネケは どエスだ。
2007.02.25
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巷で好評の『ドリーム・ガールズ』を観てきました。はっきり言ってこれはヤバイです。これほどまでに良い映画だったとは。冒頭のアポロシアターのオーデションを思わせるシーンから震えがきました。ブラックミュージックの底力をあらためて見せつけられました。日本でもMISIAやAIなど上手い歌手が出てきましたがアメリカにはそんなのはゴロゴロいるのだと。これはR&B好きにはたまりませんね。ビヨンセは完全にダイアナ・ロスだし、エディー・マーフィーはマービン・ゲイだしね。そしてジェニファー・ハドソン、凄すぎます。『And I Am Telling You I’m Not Going』には不覚にも泣いてしまいました。いけませんかオヤジが映画で泣いたら。ジェニファー・ハドソンは完全に主役ビヨンセを食っていました。菊地凛子には申し訳ないが、アカデミーの助演女優賞はジェニファー・ハドソンでしょうね。
2007.02.24
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テリー・キャリアーの『ライフタイム』と一緒に買ったのがシビル・シェパードの『マッド・アバウト・ザ・ボーイ』 シビル・シェパードは70年代『タクシードライバー』『ラストショー』などに出演した、モデル出身の清楚で知的な雰囲気の美人女優です。しかし『タクシー・ドライバー』ではベトナム帰りのデニーロ扮するトラビスに誘われデートをしたり、『ラストショー』では高校卒業の全裸パーティーで大胆にもオールヌードになったりと、その容貌からは思いもよらない大胆な面も…。そんな彼女が好きで1976年に制作された『マッド・アバウト・ザ・ボーイ』は発売当時から興味があったのですが、 やっと購入しました。シビル・シェパードも、もうオバサンになっていることでしょう。 本作はボサ・ノヴァの火付け役で有名な白人テナーの巨匠スタン・ゲッツと競演しています。決して上手いとは言えませんがエレガントなムードとほのかあ色気を感じる美声はボサ・ノヴァとの相性は良く、女優のお遊びでは終わっていません。
2007.02.24
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テリー・キャリアーが来日するというので、横浜のディスク・ユニオンでCDを探しに行き買ってきました。 いいですね観に行きたい。 ライナー・ノーツの紹介文が良かったので引用しておきます。 君の心の片隅にひとりの男が存在している… 彼は謙虚だが、賢く、物静かで安心させてくれるような人物だ。彼は君の上着をひっぱって日々の喧騒の最中に慌しくしている君を我に帰らせ、命と愛は欠かせないものだということを思い出させてくれる。彼は君の過去を教え、これから進む道を示してくれる… 照らしてくれる道は、最終的に、最高のものだろう。彼は詩と歴史、ジャズとブルース、精神と心、を用いて、そのメッセージに余韻と透明感を与えている。 さらに、彼がもたらす真実の正当性と不動性と同じように、彼は常に存在してるのだ。「良心」とも呼ばれるその男には名前がある。その名前がTerry Calier。(訳 豊田 早苗) 2006年3月リリースしたマッシブ・アタックのベスト盤でテリー・キャリアーは「Live With Me」という曲で競演しています。ブリストル・サウンドで歌うテリー・キャリアーも素敵でした。
2007.02.24
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なんと!シカゴ・ソウルの伝説 Mrフリーソウル テリー・キャリアーが3/22(木)1日のみブルーノート東京で公演をおこないます。僕はロンドンのジャズカフェで収録した『ALIVE』1枚しかもっていないのですが、これ最高に良いアルバムです。行きたい!
2007.02.21
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Penが「時代の鼓動と共鳴する、ロックのデザイン」と題して ロックのアルバムジャケットクリエータを特集していたので買ってしまいました。中学高校時代にストーンやヴェルヴェット・アンダーグランドのアルバムを制作したアンディー・ウォーホル。ピンクフロイドなどのジャケを担当していたピプノシス。イエスの一連の作品のアルバムを描いたイラストレーター、ロジャー・ディーン。ELPの「恐怖の頭脳改革」のH.R.ギガーなどなど、ロックのジャケから受けた影響ははかりしれません。やはりアートとロックは切っても切り離せませんね。 先日ジムで我がヤクルトスワーローズのTシャツを着て、エアロビに参加していたら、インストラクターに、オヤジぽいと言われたので、来週は野毛で何故か見つけたヴェルヴェット・アンダーグランドのTシャツを着て踊ってこようと思います。全然似合ってないけれど、取りあえずロック魂を見せようと思います。
2007.02.18
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金曜日友人と僕の高校の同級生のギターリスト、UE-Kのライブを観に行ってきました。 最近ひょんな事からUE-Kと知り合いギターを習っている友人は、ギター持参で待合わせした反町のレゲエ バーにやってきました。そこでビールを飲んでから、近くの焼き鳥屋で腹ごしらえをしてUE-Kのライブに突入。 今日のライブはジャムセッションという事で、後半のブルースセッションで友人も自慢のギターで参加(なんと50万円もするんですって、凄いね)なかなか上手い。ラストの「You've Got A Friend/君の友だち 」でバックコーラスとして僕も参加させてもらい歌ってきました。と言うか友人と二人で勝手に乱入したと言ったほうが正しいのですが…。酔っ払いですいません。 写真のCDは『イン・コンサート キャロル・キング』です。 『You've Got A Friend』でのサビで会場から起こる手拍子と歌声には結構感動します。『HOLD OUT FOR LOVE』という曲ではなんとガンズのスラッシュがギターを弾いているのですよ。 ちょっと異色の組み合わせですね。
2007.02.18
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仕事で行った桜木町。帰りにチョイと休憩のつもりでBankART1929Yokohamaで「食と現代美術Part3」を観てきました。 しかしこの建物本当素敵ですね。 館内はサックスフォーン奏者 清水靖晃よるレストランの為の音楽「Music for Food』が流れ、それぞれの作品が置かれた不思議なレストランとなっていました。 入場料は300円ですが、1000円払うとランチバイキングが食べられるそうです。今度機会があれば食べてみようかな。 http://www.h7.dion.ne.jp/%7Ebankart/whatsnew/images/restaurant1929.jpg
2007.02.14
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最近i-podでよく聴いているのが菊地成孔の「Degustation a Jazz」 DCPRG、スパンクハッピー、東京ザヴィヌルバッハといったプロジェクトのオーガナイザーだった人。これは彼の初のジャズ リーダーアルバムです。スペイン料理のスタイルにヒントを得たコンセプト・アルバムで1分~3分程度の楽曲を30曲も収録されています。フリージャズや現代音楽をおもわせる、かなりアバンギャルドな作品が多いのですが、なんせ1曲が短いので、飽きません、難しい音楽を何十分も演奏されるとたまりませんが、その辺は心得ていらっしゃる。お洒落な前衛です。「エロ ムズカシイ」って感じかな(どこがじゃ!) アルト・サックス、ウッド・ベース、ドラムス、ハープによる無調クールジャズ風 キューバ産テナー・サックスと複数のブレイク・ビーツと パーカッションにハイハットを効かせたロティDCPRG風 ピアノトリオに9人のブラス・セクションを乗せた無調チャールズ・ミンガス風 なんてタイトルもお洒落でしょ。ラストに収録されている 菊地成孔の歌唱による「ラス・メイヤー、聞いてくれ」の ラス・メイヤーって70'sを代表するセックス&バイオレンス映画の巨匠。タランティーノやジョン・ウォーターズらが崇拝する伝説のオッパイ星人監督です。ポップで下品かつヴァイオレントな作品は菊地の音楽にも共通するかもね。
2007.02.12
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デイヴィッド・クローネンバーグ監督の『ヒストリー・オブ・バイオレンス』を観ました。「クロちゃん、しばらく見ない間にずいぶんと立派になったねえ~。昔ヤンチャしていたのが嘘みたい。真面目になって嬉しいよ」と近所のオバちゃんのような気分にさせられた。作品でした。ヤンチャだった 『ラビット』『スキャナーズ』『ヴィデオドローム』『デットゾーン』を撮ったときが、悪い仲間に誘われてホラーを覚えた中学時代なら、『戦慄の絆』『裸のランチ』『Mバタフライ』『クラッシュ』『イグジステンズ』の時はさしずめグレてしまった高校時代か?薬はやるし、女装までして人を騙す、交通事故に、ゲーセン通いと荒れ放題。「クロちゃん、こんなことばかりやってたらあんた世間のつまはじきになっちまうよ」と、先ほどのオバちゃんが嘆いていましたっけ。そんなクロちゃんもどうにか大学に進学、『スパイダー』やこの『ヒストリー・オブ・バイオレンス』でどこに出しても恥ずかしくない立派な青年に成長しました。よかったね近所のオバさん。しかしいくら真面目になったからと言っても、昔は不良、きちんとネクタイ締めていも、どこからともなく悪の香りが…。『ヒストリー・オブ・バイオレンス』も同じような内容の作品です。「He has a history of violence」という風に使えば「彼には暴力沙汰の過去がある」という意味ですが、これってクロちゃん自身の事にもダブルのでは?娯楽映画として立派に通用する作品ですが、クロちゃんには「あたい みたいなアバズレはあの荒んでいた頃の鋭い目つきのクロちゃんのほうが今でも大好きだよ。また昔に返って大暴れしようよ」と言う元スケバンだったお姉さんの存在も忘れてほしくはありません。
2007.02.12
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カンヌをはじめヨーロッパ全土を震撼させた映画のタブーを破る、破壊と狂気のラブストーリー 『カルネ』のギャスパー・ノエの鮮烈から15年人間の常識を凌駕する傑作がついにベルギーから誕生!という、うたい文句に釣られて『変態村』を借りてきました。しかし凄いタイトルですね。『変態村』ですからね。レンタルするとき恥ずかしいです。『変態』に『村』ですよ。お祭りの時とか凄いことやっていそうで怖いです。よく会議で通ったなと思います。カンヌをはじめヨーロッパ全土を震撼させた映画の邦題が『変態村』じゃあカンヌやヨーロッパ人達怒らないかな。村人や町の人達が全員異常な設定って結構ありますね。あの「スプラッター映画の始祖」ハーシェル・ゴードン・ルイスの『2000人の狂人』なんてのもそうだったなあ。2000人といっても出てくる狂人は30人くらいでしたが。『変態村』も10人位の村人しかでてきませんでした。この監督結構B級ホラーの影響が強いみたいです。とくにトビー・フーパー。 主人公が椅子に縛られて髪を刈られるシーンや食事のシーンなんて『悪魔のいけにえ』でした。笑っちゃうくらい踏んだり蹴ったりのひどい目にあう主人公(頭坊主されてスカートまではかされ、犯される)は『死霊のはらわた』チックかな?先日観た『乱歩地獄』の中の一編『蟲』に通じる 特典映像に収録されている短編『ワンダフル・ラブ』のほうが僕は好きです。これから『サイレントヒル』 『ピアニスト』の監督ミヒャエル・ハネケの『隠された記憶』デイヴィッド・クローネンバーグ監督の『ヒストリー・オブ・バイオレンス』観る予定、まさに『変態休暇』
2007.02.11
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昨夜、鎌倉・湘南地域で活動するアマチュアジャズバンドが集まり運営する「ジャズイン鎌倉」に特別ゲストとして阿川泰子が出演していたで鎌倉芸術館に観に行ってきました。彼女はけして上手い歌手ではないと思うのですが、元女優だけあって今だ美人で華がありますね。さすがネクタイ族のアイドル。そういえば、先日、横浜のライブハウスめぐりがマイブームになっている友人が言っていましたが、昔アイドルの追っかけをやっていた男達が中年になって、いまさらアイドルも追っかけられないので、ジャズ歌手の追っかけをしている人が随分いるそうです。そういう人はヘタな歌手が好きみたいです。(阿川さんがヘタという意味ではないです)音楽好きと言うより追っかけるのが好きなんですね。いろんな人がいますね。バックで演奏したボギーペースオーケストラという地元のアマチュアバンドの演奏けっこう上手かったなあ。鎌倉出身の阿川さんに最近引っ越してきたそうです。今日はピアニストの今田勝が特別ゲストです。
2007.02.11
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台湾の監督ツァイ・ミンリャンの『愛情萬歳』を見ました。『愛情萬歳』とはなんとも皮肉なタイトルです。借りてのいない高級マンションを舞台にお墓のセールスマンと路上販売をしている男性、不動産会社に勤める女性の男女三人の若者達の孤独と空虚な心を描いた作品。これといった出来事も登場人物の感情の揺れもなく、淡々と映画は進行します。彼らは仕事をしセックスや自慰をしたり、排泄し風呂に入り眠るのです。ラストの不毛の地のような造成中の公園を延々と歩き続ける主人公の女性。それは彼らの空っぽの心の風景のようです。人間の疎外感と心の不毛を描いたミケランジェロ・アントニオーが思い浮かびました。
2007.02.11
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「まぼろし」が愛する人の死と孤独を受け入れられない女性を描いた作品だったのに対して「ぼくを葬る」は自分の死と孤独を受け入れるゲイの男性を描いた作品だった。どちらも海辺で終わる両作品。孤独を受け入れない「まぼろし」のマリーはまさにまぼろしにしがみつくようでグロテスクだったが、「ぼくを葬る」のロマンは美しい。「死ぬまでにしたい10のこと」や「みなさんさようなら」といった作品と違い「ぼくを葬る」のロマンの死はとても孤独だ。だから美しいのだ。ロマンの唯一の理解者である祖母を演じたジャンヌ・モローが素晴らしかった。
2007.02.03
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『O嬢の物語』に対してフランスの作家ジャン・ポーランが書いた『奴隷状態における幸福』と題する序文からインスピレーション得て撮った『マンダレイ』はラース・フォントリアのアメリカ三部作の二作目となる作品です。人間の奥に潜む醜さを残酷に描いた『ドッグヴィル』で。こんな村はなくなったほうが世の中の為と村を焼き払い、皆殺しにしてしまったグレース今回はいまだに奴隷制度が残る農園にたどり着き、奴隷達を開放し民主的で自由な共同体につくりかえる決心をする。そんな愚かな理想主義者のグレースは民主化の押し付けで軍事介入をするアメリカそのもの。『ドッグヴィル』では不気味さが漂っていたが、『マンダレイ』では、自分の理想を押し付け、からまわりするグレースの行為は滑稽であり、ブラックなユーモアと皮肉が効いた、笑えないコメディーようです。『ドッグヴィル』での経験がなんのプラスになっていないグレースは滅茶苦茶にしてしまったマンダレーをほっぽりだして次に向かったのが『ワシントン』はたし次回はどんなことになるのか。前作同様ラストにデヴィッド・ボウイ『ヤング・アメリカン』が流れていました。
2007.01.28
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昨夜ブルーノート東京でピーボ・ブライソンを観てきました。いつものように観客と握手をしながらステージに登場。僕が握手をするときに「がんばってね」と声をかけたら日本語で「よろしくお願いします」だって、腰ひくい!何時聴いてもシルキーな歌声は素晴らしい。ピーボといえばやはりデュエット。しかし、僕の観たステージでは 「愛のセレブレーション」だけで「ア・ホール・ニュー・ワールド」や「ビューティ・アンド・ザ・ビースト」を歌ってくれなかったのが残念。2部のステージでは歌ったのかな?自分の曲以外ではスティングの「セット・ゼム・フリー」やサイモン&ガーファンクルの「明日に架ける橋」などを披露、特に「明日に架ける橋」は良かったなあ。
2007.01.28
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80年代にイギリス勢に押されっぱなしだったブロードウェイでイギリスからミュージカルを取り戻す革新の始まりと絶賛された「クレージ・フォー・ユー」の振付・演出家そして「プロデューサズ」では監督までこなしたスーザン・ストローマンの作品「コンタクト」を浜松町の四季劇場「秋」で観てきました。三つストーリーを通して男女の関係をダンスプレイで表現していました。一幕目Part1は中世フランスの田舎を舞台にブランコと3人の男女の関係を描いています。男女二人がブランコに乗りながら、上になったり、下になったりと大胆でセクシーなシーンを展開します。大人の艶笑劇?ミュージカルの初期のコミックオペラやレビューにこういったお色気まじりのものがあったのでしょうか?よくわかりませんが、僕は苦手でした。他のお客さんもやや当惑気味だったような気もしたのですが。Part2は抑圧された妻を描いた作品。レストランで動かずにそこにいろと高圧的に命令される妻が想像の中でグリーク、チャイコフスキー、ビゼーの名曲にのせて自由にバレエで踊る。アンサンブルもありそれなりに華やかなのですが…。二幕目Part3 これが一番面白かったです。自殺を考えるエリート広告代理店の重役、都会生活者の孤独と影をスイングジャズやロックにのせてニューヨーカー短編集の小説ように洒落た感じで描いていました。昔は良く聴いていたロバート・パーマーのSimply Irresistibleでの群舞はよかったです。ダンスで魅せる舞台、四季の皆さんもかなりのテクニックだとは思いますが、やはり超絶的なほど上手くないと感動までいかのかな?全体的に物足りない舞台でした。
2007.01.21
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