January 5, 2008
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カテゴリ: そのほか
クラシックやバロック音楽など
西洋音楽で叩き込まれたものが僅かでも無ければ、、
きっと、このとき比較して示す事は出来なかったと思う。

日本の地の上に西洋が乗っかった自分。

学んだものだけで無く、
体の中にある血や肉と同列の様に、、。
学んだ覚えなど無いものも確かに在る。

だから、

日系人の人たちの前で演奏したとき、

という疑問を感じた。
「片子」
という言葉が自分の頭を過る、、。

でも、日本に帰れない人も居る、
故郷の事を思う人たちを前に、
舞台では出来る限りの事をやった。

歌っていて「五木の子守唄」の
歌詞の中身が胸に突き刺さって来た。
初めての経験だった。

歌い終えて、、
ポルトガル系ブラジル人の音楽史の先生が

と、上気した表情で褒めてくれた、、。
褒められる事は嬉しい。
でも、意外な評価を受けて戸惑いも感じた。

日本に帰って「お母さんコーラス」
の指導をしたとき、、


<日系人の人たちが故郷の日本人に求めるもの>
<異国の人に評価されるもの>

その全てがそこに在った。
正に原石としてはっきり在った。
それが根を生やしここに在る。
西洋音楽が染込んでいなければいない程、そこに在った。
それは、普段から見慣れた、極ありきたりのものであった。

異国の地で見たものの感動も大きいが、
帰って来て見えた事の感動も大きい。

残念に思うが、その「在るもの」は、
技術的にソフィスティケートされたものは評価される。
が、日本ではあるがままではどうもいけないらしい。

揉み手、、というより手を摺る
あの独特の手拍子、、
そんな手拍子をする人を今は殆ど見なくなった。

アメリカ人の名手、、
実は「五木の子守唄」歌い回し、、
実は知っていたんじゃないか???

そう思う。

きっと僕は彼のフィールドワークの手法に掛かっていたのだと思う。
そしてこれだけの事を逆に気付き、発見させて貰った。



そんな体験の象徴が僕にとっての

「五木の子守唄」
です。






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Last updated  January 6, 2008 12:59:29 AM
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