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今週のオススメ短編小説 オールタイム•ベスト短編ミステリー~江戸川乱歩~江戸川乱歩の『オールタイムベスト短編ミステリー 赤』は、まさに“日本ミステリーの源流”を一冊で浴びられる贅沢な短編集。たった数ページで読者の心をつかんで離さない怪奇とサスペンスの濃度が異常に高く、古典の名作なのに今読んでもゾクリとする。どの短編も「この発想が100年前に!?」と驚く完成度で、ミステリ好きなら絶対に外せない名品。読む手が止まらない。【中古】 『このミス』が選ぶ!オールタイム・ベスト短編ミステリー 赤 / 連城 三紀彦, 江戸川 乱歩, 高木 彬光, 泡坂 妻夫 / 宝島社 [文庫]【メール便送料無料】【最短翌日配達対応】価格:362円(税込、送料別) (2025/11/30時点)楽天で購入
2025.11.30
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深夜0時。小さなアパートの一室に帰宅した私は、ドアノブに触れて違和感を覚えた。鍵を閉めて出たはずなのに、ドアがわずかに開いている。 胸がざわついた。だが、逃げるより確かめたほうがいいと、自分に言い聞かせて部屋に入る。 電気をつけると、部屋はいつも通りに見えた。荒らされた様子はない。 ただ一つ、机の上に置いていたはずの腕時計だけが、向きを変えて置かれていた。 「誰かが…入った?」 警察を呼ぶほどでもないが、落ち着かない。 そのとき、机の脇に見覚えのない小さなメモが落ちているのに気づいた。 『時間を合わせておいた。ズレていたから。』 私は息を飲んだ。私の腕時計は数日前から5分ほど遅れていた。直そうと思ったが、面倒でそのままにしていたはずだ。 “時間を合わせた”ということは、その人物は時計に触れたということだ。 気味が悪くなり時計を見ると、たしかに誤差はなく、きっちり時刻が合っている。 ――誰が? 何のために? その瞬間、背筋がぞっとした。 この部屋にはもう1つ“時間”がズレている物がある。 壁にかけた掛け時計だ。数日前から10分進んでいたが、放置していた。 恐る恐る顔を上げる。 掛け時計の針は、ぴたりと今の時刻を指していた。 「……全部、触ってる」 その事実に気づいた瞬間、玄関のほうから微かな音がした。 ドアの蝶番が、きしむような音。 “誰かがまだ中にいる。” 私はゆっくりと後ずさりし、スマホを握りしめた。 部屋の中は静まり返っている。だが、どこかで気配がする。 と、そのとき。机の時計が「カチッ」と音を立てた。 針がわずかに動いた――いや、動かされたように見えた。 私は叫び声を上げて玄関に走った。 だが、ドアはぴたりと閉まっている。チェーンもかかったまま。 ――出ていない? ということは、入ってもいない? 混乱する頭で、ふと気づく。 “鍵が開いていた”のは、帰宅した私が開けた時だけ。 それ以降、誰も出入りしていない。 じゃあ、あの音は? 私の心臓が大きく跳ねる。 視線を動かすと、クローゼットの扉が、わずかに…開いていた。
2025.11.30
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