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第一回「このミステリーがすごい!」大賞・大賞金賞受賞作。吉岡秀隆・石田ゆり子で映画化決定![登場人物]如月 敬輔 … 指を喪いピアニストの道を閉ざされた青年楠本 千織 … サヴァン症候群により一度聴いた楽曲を完璧に再現できる少女岩村 真理子 … センターの栄養士。センターの精神的支柱長谷川 未来 … センターの看護婦。真理子の親友萩原君 … センターの調理師。未来といい仲藤本さん … センターの代表[物語]事故で指を喪いピアニストの道を閉ざされた敬輔生まれつき脳に障害がある千織なりゆきで一緒に暮らすうちに敬輔は千織のピアノの才能に気がつく敬輔は千織の、そして自らのリハビリのために全国の老人ホームなどを慰問する生活を始める。そんな生活を続けるうちに、国立脳化学研究所病院付属医療法人長期加療者療養センター(センター)に行き着く。これは、センターでの奇跡の四日間の物語。[感想]まずは、新人離れした描写力がすごい。読んでいるとぐいぐい物語に引き込まれ、2日間で読み終わってしまった。読み始めると中毒となり、いったん中断することが難しいような魅力が備わっている。メインのプロットは東野圭吾の「あれ」に似ているので、「それ」と比べてどうなんだろうとか思いつつ読んでいたのだが、色々な要素が盛り込まれていてまずは合格点。映画化されるにあたり、敬輔=吉岡秀隆というのは、はまり過ぎ!「北の国から」は、余り見ていないけど、か弱いイメージが強く、正直天才子役のまま消えていくのかと思っていたが、「Dr.コトー」で新境地を開き、繊細でそれでも芯はしっかりという稀有なキャラクターを持った俳優(男優)さんに成長した。この作品も、自分の存在意義であるピアノを奪われ、それでも生きていかねばならないという男の苦悩を十分表現してくれるでしょう。原作を読んで、なおかつ映画も観てみたいと強く希求するのは珍しいパターン。浅倉卓弥+吉岡秀隆というのは黄金律かもしれない。次回作に期待。[物語の欠片たち] ~真理子が自責の念に駆られている事に対して敬輔曰く~僕が今までどれだけ千織を呪ったと思う? あの娘のピアノを褒めながら、その存在そのものに向けて、頭の片隅でどれだけの呪詛を吐いたか。僕はあいつを恨んでいる。その自分を自覚している。上達を喜ぶ傍らで、才能に嫉妬さえしている。しかも今は比べることさえ叶わないんだ。だから、その嫉妬は救いがたく歪んだものだ。打ち消しても打ち消してもそこにある。~中略~思うこと、感じることは止められないんだよ。醜い感情、自分でも許しがたいと感じる種類の感情だって、心には時として生じてしまう。それは当然のことなんだ。character ★★★★★story ★★★★★technique ★★★★★★inpact ★★★★☆total ★★★★★
2005年05月28日
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今回は、江口のり子演じる安田由紀子がウィルスに感染し、犠牲者第一号になるくだりと、藤丸が九条音弥の助けを得て、折原マヤの正体を突き止めるまでまずは折原マヤのほうだが、前回のミッションでTHIRD iからロシアのウィルス感染の動画を削除させたことから、そこにヒントがあると確信し、証拠を探るあたりはスリリングで◎。ただし肝心の証拠を突きつける前にマヤ自身がばらしてしまっており、その辺はチグハグだ安田由紀子が第一の感染者となって徐々に弱っていくシーンも重要な示唆があった安田から血液を接種されてしまった看護師が隔離されるが、感染しなかったコト原因としては1 接種した血液が安田のものではなかった(そもそもあの注射器の出所やその血液の出所も不明だが)2 ウィルス自体が血液感染しないタイプのもの(空気感染しないというならまだしも、血液感染しないウィルス・病原菌というのはナンセンスだが・・・)3 何らかの操作がしてあり、安田が感染したウィルスは2代以上増殖しないとか(THIRDi側にサンプルを与えないため?)4 接種された看護師がたまたまブラッディXに対する抗体を持っていた5 少年誌が原作なだけに大人の配慮から・・・1だとすると安田は希代のマジシャンということになるかご都合主義(警備が厳重な隔離病棟で好きなものを取り出せる能力者)になってしまう2は致命的な欠陥で、逆にウィルスの概念を変えてしまうほどの大発明?というか、逆にどうやったら感染させることができるのか頭を抱えてしまう3は話の展開を邪魔しない唯一の選択肢のように思えるが、テロリスト側はなぜ、ご親切に手の内を小出しにしているのか?最終的には治療薬やら対策マニュアルやらが出来上がるまで攻撃する気がないのか気になるところである4 人工的に作られた強力なウィルスに対する抗体をたまたま第一感染者の身近にいた看護師が持っていた!とするのはかなりご都合主義だが、フィクションとしてはなくもないかも(少なくとも血液感染しないエボラ出血熱系のウィルスなどという荒唐無稽なものよりは・・・)5は論外。だがありそう(笑。これだけの前ふりをしていながら犠牲者が驚くほど少ない。制約がありきではこの手のサスペンスはつらいねぇ。全体的にスリルをあおるのはうまいが、詰めが甘い・今週のそのほかのツッコミどころ藤丸の妹遥にくくりつけられた爆弾。プラスティック爆弾風のものがたくさんつけられているが、殺傷能力は半径5mって(--〆)逆に作るの難しくねぇか芦名星様演じる南海キャンディーズもとい南海かおるのキャラクター。安田由紀子への過度の同情は、自分のうっかりミスで見殺しにしちゃった風なんだけど、あれは極悪集団のテロリストが悪逆非道の限りを尽くして(つまり完全にとばっちりで)感染し、自分たちの手を尽くしても救えない局面だったので、ほかの演技プランがあったのでは?不自然にあっち側にすり寄った演技です。(それまではむしろ冷酷な演技だったにもかかわらず、です)方向性と脚本の(もしかすると原作の)ちぐはぐさが何とか解決すればいいのですが。
2008年10月20日
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