介護の隙間(すきま)

介護の隙間(すきま)

PR

×

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

akemi1204

akemi1204

Freepage List

January 10, 2006
XML
カテゴリ: ◎又聞き頭巾
 私とは別のケアセンターに所属している、知人からきいた話しである。

 今回の、主人公は40代くらいでしょうか。
職場ではいまひとつ受けの悪いタイプ。仕事柄性別を意識させるような服装はあまりよくないのであるが、彼女はおかまいなしに女の出で立ちなんだそうな。
まぁ独身ということも少なからず理由になってはいるのだろうが、前回書いた『エロじじい』の類いには喜ばれるのだろうが、へんに刺激を与えてはいけないし、利用者様が女性ならヒンシュクものだろう。

 そんな彼女が、ある日結婚することになった。
初婚か再婚なのかは定かではないのだが、まぁ喜ばしいことには違いない。
少しは落ち着きも出てくるだろう。と周囲は遠目で様子をみていた。

 女だらけの所内では、他人の噂話が引きもきらず溢れ返っているのだが、彼女の結婚話は、しばらく続いたという。なんせお相手が利用者様の一人だったのだ。

 「ねぇねぇ、なんで彼女あのおじいさんなんだろう。」



 「でも、あそこのお宅子供が何人かいるでしょ?」

 「あ~、聞いた聞いた。みんな別住まいしてるけど独身の娘もいるじゃない。」

 「あたしらには判らない良さって言うの?そんなところかな~」

 などと、訪問経験のある者などは、訳知り顔でまくしたてるのである。
まぁそんなに喧々諤々騒いでいても、何人もいるから次第にほかの話しにもなってゆく。

 うわさの彼女、妻となってもヘルパーの仕事は続けていた。見目形も独身の頃とさほど変わることもなかった。まぁ、子供を産むというふうにも思えなかったのではあるが…

 しばらくして、数日彼女は休みをとった。
夫の葬儀のためであった。
所内はまた、彼女が主役の噂話で持ちきりとなり、今まで「どういう夫婦生活してるのだろうね。」と話していたのと一変「相続でもめるわよ~」
などと数字を挙げてまで解説する者もいた。

 何事もなかったかのように、当の彼女は勤めつづけた。



 「最初から愛情なんてなかったんじゃないの?」

 「どんな見返り期待してたのかしらねぇ」

 もう、こうなると他人事でストレス発散してるとしか思えん。
そんなんが聞こえていたかどうかはわからないが、噂好きの雀たちに餌がまかれた。

 【彼女が結婚するという。利用者様の一人と‥】



 「ねぇ、お相手はあのジイ様だってぇ?」

 「あたしの嫌いなタイプなのよ。」

 「何回か行ったことあるけど、少しボケはじめてなかった?」

 「やっぱ、遺産目当てよ。今度は生前贈与させるんじゃない?」

前回同様、彼女はポツポツ仕事は続けていた。


 この話しを教えてくれた知人は言う。

 「誰が誰と結婚しようがどうでもいいけど、訪問介護の場を狩場にしてほしくないわよ。あんなフェロモン出しまくりでさ、どこまで介護してるのかわからないひとのあとを引継ぎたくないもん。いちいち(コノヒト、アノオンナトドコマデノ関係ナンダロウ)なんて詮索しちゃう、疲れるぅ。」

 知人の曇りがちな顔をみてると、わたしは ウンウンと頷くしかなかったが、もしその彼女に再々婚の話しがあったらぜひ聞かせて欲しいと頼んだ。








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  January 10, 2006 03:26:11 PM
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

Calendar

Comments

腰痛アドバイザー@ 腰が痛いのは、辛いですね。 腰が痛いのは辛いものです。 私も14…
つぼんち16 @ 7.14 こんにちわ カキコありがとう また…
つぼんち16 @ 7.13 こんにちわ カキコありがとう 私も…
wind0625 @ こんばんは~ 書き込みありがとうございます。 ブログ…
scm5151 @ Re:最終話  「 中田の引退と共に 」(07/04) いつかまた、を楽しみにしています。オー…

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: