ロードバイクを諦めない!

ロードバイクを諦めない!

2024/03/17
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カテゴリ: ロード初心者


​ロードバイクとメンテナンス​


シティサイクル(いわゆるママチャリ)とスポーツバイクの違うところは色々ありますが、見てすぐわかるようにスポーツバイクは様々なパーツが剥き出しです。特にロードバイクは泥除けもサスペンションも付いていません。最近のディスクブレーキ車になるとシフトワイヤーやブレーキケーブルも無く「これで大丈夫なのか?」と不安にすらなります。

これは軽量性や作業性を極限まで高めた結果です。これによりロードバイクは凄まじい軽さや剛性を確保していますが裏を返せば頻繁なメンテナンスが必須であるということでもあります。剥き出しのパーツに付着した汚れ(泥や油や鉄粉)を放置すれば腐食や摩耗が起こり性能低下、果ては走行不能に至ります。


ちなみに私が初めて買ったロードバイクはメンテナンス不足で5年足らずで廃車になりました。しっかり反省してセルフメンテに励んでいる2台目は9年目の現在でも通勤車として現役で活躍中です。


​自分でやってみよう ─ 洗浄から注油まで ─​


というわけでロードバイクはメンテナンス必須。しかし日常の清掃やちょっとした調整までいちいちショップに持ち込んでいてはお金も手間もかかります。全部ショップ任せ、という人もいますが私はやはり「自分でできることは自分でやる」というのをオススメいたします。自転車への理解も深まりますしやってみるとコレ自体がけっこう楽しかったりします。
しかし『よし!じゃあやってみるか!』と「ロードバイク 洗浄」で検索してみると色々な道具やらよくわからんスプレーやらが際限なくヒットしてどれを買っていいやら状態になること請け合い笑
というわけでここは私が現時点での最適解だと思う自転車洗浄グッズをご紹介したいと思います。
(屋外で洗浄する場合の方法です。どうしても室内で…という方は別途検索してください)


・メンテナンススタンド

無くても作業できなくはないですがあったほうが圧倒的に楽です。ちなみに画像のようにトップチューブ(フレームの上部)を掴んで固定すると最近の薄いトップチューブの場合は最悪折れます。必ずシートポスト(サドル下の縦向きの部分)で保持するようにしてください。後輪だけ浮かせて保持する直置きタイプの安価なスタンドもありますがディスクブレーキには使えなかったりメンテには不向きだったりでオススメしません。


・作業用ゴム手袋

機械油が手に付着すると黒く汚れてなかなか落ちません。爪の間が真っ黒になったりしてかなり不快です。色々買ってみましたが結局破れるので整備用の使い捨てのニトリル手袋が良いですね。そこまで精密な作業はしないので上から薄手の軍手を重ねると破れずに再度使えます。


・フィニッシュライン チェーンクリーナー

面倒なチェーンの洗浄が2分で終わります。同様の他社製品がありますが使ったことがないので使用感はわかりません。私のはかなり汚れてヘタってますがこの10年で買い替えは一度だけ。コスパよしです。専用のクリーナーを入れて使うとのことですが実は灯油で代用できます。


・ik FOAM 1.5 (フォームガン)

適当な中性洗剤を入れて使う手動ポンプ式のフォームガン。安価な他社製品が使い物にならなかったので乗り換えました(結果大満足)。吹き付けてしばらく置くだけできれいになります。洗剤の濃度はお好みですがかなり薄めで大丈夫です。あまり濃いとヌルヌルが残ります。


・セラミックスピード UFOクリーン ドライブトレイン

パーツクリーナーのように揮発性の溶剤を噴射して汚れを吹き飛ばすものではなく、吹き付けてしばらく置くと油汚れが乳化される洗剤です。周囲への過剰な飛散やフレームへの攻撃性がほとんど無いため扱いが容易です。1000mlとたっぷり入ってるのも嬉しいですね。


・たわし、ウェス

駆動部分を洗浄するのに使うたわしとフレームを拭き上げるウェスです。


・スクワート チェーン ドライルブ

チェーンの潤滑剤。自転車の必需品です。大きく分けてドライタイプとウェットタイプがあります。ウェットタイプのほうが潤滑性能がいいですが、一方でドライタイプは汚れが付きにくく効果が長続きするという大きなメリットがあります。スクワートのドライルブは潤滑性能世界一(自称)らしいです。私はこれにしてからメンテナンスの頻度がかなり下がりました。


・ディスクブレーキ 専用クリーナー(必要に応じて)

ディスクブレーキの場合は仕上げに必須。ディスクブレーキユーザーならおわかりでしょうがディスクブレーキは多大なメリット(剛性、制動力大幅アップ)がある反面デリケートです(ディスクやパッドは触れるのすらNG)洗剤や油がちょっとでも付いていると音鳴り地獄になります笑。ブレーキパッドとディスクに直接吹き付け乾くまで放置します。


必要な道具はこれだけです。手順は以下。





①チェーンクリーナーでチェーンを洗浄する。まずペダルを手でもって順回転(タイヤが動く方)させ、フロントははアウター、リアはトップ寄りに変速しておく。クリーナー及び灯油を規定量入れてチェーンに組み付け、チェーンクリーナーが動かないように手で保持し空いている手でペダルを持ってゆっくり逆回し(タイヤが動かない方向)する。廃油は新聞紙などに吸わせて燃えるゴミに。流しちゃダメ、ゼッタイ。


②UFOクリーンをドライブトレイン全体(駆動部分の金属パーツ)に吹き付けて5分ほど置く。プーリーやチェーンリングなど見てわかるほど汚れがひどい場合はたわしで擦り、再度吹き付ける。


③汚れが乳化したらドライブトレインを中心にフォームガンで泡を吹き付ける。10分ほど置けば泡が汚れと一緒に落ちるので仕上げにウェスで全体を拭き上げる。洗剤が気になる場合は拭く前に水で流すか、難しい場合は霧吹きで水を吹き付けてから吹いてください。




④チェーンをウェスで入念に拭きます。ウェスに黒い汚れが付かなくなるまできれいに拭いてください。完全に乾燥するまで置いてからチェーンルブをチェーンにひとコマずつ垂らしていきます。全てのコマに塗布したらペダルを手でもって順回転(タイヤが動く方)させ、変速してすべてのギアに行き渡らせる。

(※スクワートのドライルブは非常に優秀ですが完全に脱脂してから塗布しないと効果が落ちます)




⑤(ディスクブレーキの場合)ディスクとパッドが乾燥してからクリーナーを吹き付ける。わずかでも油が付けば性能低下したり音鳴りが発生するのでウェス等で拭かないようにする。


こんな感じです。スクワートのドライルブの場合「あんまり乗らないよ」という人なら洗浄は2~3ヶ月に1回くらいの頻度で大丈夫かもしれません。(本当に汚れが付かない、そして長持ちです)ウェットタイプのルブをを使うのであればやはり月1回くらいの洗浄は必要でしょうか。雨に当たった場合も都度洗ったほうがいいでしょう。

愛車を長持ちさせ、ランニングコストも抑えられるセルフメンテ、皆さんもぜひやってみてください。あと実際にやってみると実感できると思いますが洗って注油するだけで明らかに速くなりますよ笑


お読みいただきありがとうございました。

次はロードバイクの楽しみ方について書きたいと思います。





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Last updated  2024/03/17 04:47:41 PM
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