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2012年03月21日
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カテゴリ: 患者さんとの交流
この間の患者さんの近況が届きました。
あの突然、腸閉塞を起こした70代の女性患者さんです。

一人っ子の娘さんは、小3を頭に4歳までの3人のお子さんがいて、尚且つ、半身不随でちょっと認知が入った実の父親も同居していて、今度は、ストマになったばかりで、食事もままならない、術後の痛みも取り切れていない母親を抱えてしまいました。

患者さんの状態を言えば、確かに 「退院」 の許容範囲なんです。
ですが、ご家庭の事情があるでしょう。
だから米村先生には

どこか療養できる病院を探してあげてくれませんか

と言っておいたんです。
できれば、「腹膜切除した患者の事などわからない、執刀病院に早く行ってくれ」 と追い出された市民病院以外の病院を探して下さいと。

わかりました、明日、医療連携に頼んでおきますわ

と先生。
前の病院は市民病院。
言わば、市の税金で成り立っている病院です。
市民を診るのは言わば当たり前、当然の義務と言って 「道理」 を押し通して 「権利」 を主張して受け入れてくれたとしても、結局、患者さんは居辛いです。
だから、他の病院を。。。とお願いしておいたんです。
それなのに、「在宅で面倒をみることにしました」 との報告があったので、

先生、頼んでおいたじゃないですか

娘さんがしっかりしとるから

・・・って、もうぉ


娘さんから届いた近況によれば、患者さんは娘に負担をかけるからと、入院先を探して欲しいと言ったそうなんです。
ですが娘さんが、

 「病院から病院で、また、病院では可哀想です
 大変だろうけど、やれるだけ自宅で面倒をみようと思ったんです」

と娘さんが言わば強引に家に連れて帰ったのだそうです。

病院にいた頃より、ずっと食べてくれるのだそうです。

腸閉塞を起こした時は、食べることが出来なかった。
術後、病院では、やっと少しだけ食べれるようになった。
それが、今、娘さんが作る離乳食もどきを美味しいって食べれるようになりました。

急な入院で、転院で、手術だったものだから、約1ヶ月、患者さんはお風呂に入れずにいたようです。
1ヶ月ぶりのお風呂では、骨と皮になった痩せた母親の体を洗ったこと。
垢が沢山でたことが書かれてました。

それと、春休みに予定していた旅行をキャンセルしたこと、4歳の娘が楽しみにしていた週末のプリキュァショーを見に行けなかったこと、それでも、子供たちは時折、患者さんの部屋に入って行っては、「ばぁば」 と仲良く過ごしていること・・・・

そんなことが書かれていました。

「親孝行できる時間は、もう長くはないでしょうから、精一杯、親孝行します
 家で過ごすって、やっぱり良いです」

と書かれてました。
そんな娘に、そして、遊びに行けなくなった孫たちを思い、「不憫だ、申し訳ない・・」 と患者さんは涙するようですが、そこにも確かに 「幸せ」 があるように思います。









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最終更新日  2012年03月22日 12時02分46秒
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