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2016年01月30日
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カテゴリ: 治療と医療
この間、米村先生が


 膿瘍だったんですわ


と言うので、色々と調べてみました。

PET という検査機械が
流通し始めて10年を超えたというところでしょうか。
出始めた頃の事は、よく覚えています。
癌の早期発見に役立つと、テレビや新聞に一気に出ましたからね。
それから少しして、PET CT が出ました。

癌細胞は、体内の血液中の糖分を多く取り込むことで増殖を図る細胞です。


この特徴に目をつけて、敢えて体内に点滴で糖分を流し、
糖分を多く取り込んでいる箇所を見つけようというのが、
PET CTです。

元々糖分を大量に必要とする脳なんて、思い切り光りますけどね。

で、膿瘍が光ったのは何故
と思い、調べたところ。。。

膿瘍のように 「活動性炎症」 を起こしている箇所も、
実は糖分を多く取り込んでいるので光るらしいです。
他にも、ステント等の金属を入れている箇所とか、
手術経験者では、臓器の縫合箇所も糖分を取り込んでいるので
光るらしい。


スキルス胃癌の細胞は、多くの糖を取り込んでいるにも関わらず、
その特徴として希釈してしまう為、
画像上ではハッキリとは映らないらしいです。

そう言えば、PET CT が出始めた頃、
どんな風に写るのかの実験で、

確認されている患者さんにPET CT を受けて貰った事が
あったけれど、米村先生、

なんかボヤ~ってして、ハッキリ写らんのですわ 

って言ってたなぁ。。。


癌ではない、活動性炎症でも光る。
でも、その炎症の原因が癌である可能性は多分にある。
この区別は画像では出来ないってことらしい。


つい先日のことですけど、
ある70代の胃癌の男性患者さんのご家族から
米村先生のセカンドオピニオンの依頼がきました。
急いで日程調整して、予約を入れたのですが、
間に合わずに他界されました。

胃癌が判明したのは昨年の8月で、
開腹手術の際に、腹膜播種が判明してバイパス手術で終わったと言います。
その後、TS-1 + シスプラチンの治療を受けておられ、
数ヶ月の間は、効果が見られたのですが、
腹水が溜まり始め、あれよあれよと言う間の出来事でした。

今年のお正月には、元気でお持ちを食べていたようですが、
あまりの急展開でした。

この患者さんの場合、
胃癌判明の半年前に大腸癌の手術を受けておられました。
腹腔鏡手術だったと言いますから、
大腸癌でも早期だったと思われます。

この時、転移の有無を調べる為、PET CTを撮ったそうで、
その時、胃が光ったのだとか。

それこそ活動性炎症でも光るから、
この時は単なる胃炎だと思われたのかもしれません。

ただその胃炎の下にボールマン分類で言う
3型の胃癌、スキルスタイプと呼ばれる胃癌が
潜んでいたのかもしれません。

そう考えないと、急展開の経過のつじつまが合わないように
思います。

まだまだどうにも判断しきれない現象というのは存在していて、
何と申しましょうか。。。
ただ、残念でなりません。








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最終更新日  2016年01月30日 10時12分38秒
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